千の酒と、千の店

利き酒師、ワインエキスパート、フードアナリスト等、様々な資格を持つ酒好き会社員が、全て自腹で訪れた東京~埼玉の
数千軒の中から、美味しいお酒の店を選んでご紹介。約380店を最寄駅で検索できる「記事の索引」や、お酒コラムもあり!

BAR

路地裏の本格バー、新橋「SINGLE MALT BAR MOONSHINE」(07/10/2)

安い居酒屋で有名な新橋だが、実は味にうるさい人を満足させる本格派の店も、わずかながらある。
ウィスキーなら、「シングルモルトバー・ムーンシャイン」が一押しだ。

場所は、新橋駅の日比谷口から烏森神社へ入り、細い参道を左折、最初の路地を右折した右側。コスト・パフォーマンスの高さで評判の高い「ビストロスリジィエ」の2階なので、脇の細い階段を登ると入口がある。

もともと狭いビルなので店も小さいのだが、意外にも窮屈さを感じさせない。それは、3階まで吹き抜けになった造りにあるようだ。2階はカウンター12席だけだが、3階にはソファ席がある。ここはちょっとした隠れ家気分だ。

カウンターの前は、天井まで埋め尽くされたウィスキー棚。店名の通り、シングルモルトが中心になっている。
メニューも見ごたえがあるが、この店はビギナーにもやさしい工夫をしている点がいい。

地域の異なるシングルモルトの飲み比べや、同じ銘柄でフィニッシュの樽材が異なる3種の飲み比べセット(各1,200円)などが用意してある。これは、シングルモルトのビギナーには嬉しいメニューだ。
店長の佐野充さんをはじめとするスタッフが、お酒についての質問にも分かりやすく答えてくれるので、ウィスキーを勉強するにはうってつけ。

もちろん、カクテルやウィスキー以外の洋酒も(店の品揃えからすれば、ごく一部だが)揃えてある。以前ご紹介したウォッカの「BLAVOD」や、ラムの「ロン・サカバ センテナリオ」なども並んでいた。

これだけの本格バーとしては珍しく、フードメニューも充実している。
ステーキやシチュー、ピザなど、しっかり食べたい時でも対応できるのだ。

カウンターの2階は男っぽい雰囲気だが、時おり女性も3階へ上がっていく。
様々なシチュエーションで利用できる本格バー、洋酒好きなら絶対また来たくなるはずだ。

SINGLE MALT BAR MOONSHINE

都会の絶景を楽しめる隠れ家BAR、六本木「imoarai」 (08/8/17)

※「imoarai」は、2009 年1月24 日をもって閉店し、同年11月5日に「六七(ロクナナ)」として新生オープンした。六本木7丁目の路地裏のマンションの3階と屋上が店だが、詳しい場所は非公開。

もはや恒例となってきた「隠れ家」のご紹介。とは言え、ギョーカイでは知られたお店なので、それほど声をひそめてご紹介する必要はないだろう。
六本木は芋洗坂のマンション801号室にあるBAR「imoarai」だ。

オープンした2003年の4月直後は、雑誌でもいくつか取り上げられたが、住所・電話番号一切非公開だった。
一応、今でも非公開とされているものの、WEBで検索すれば容易に見つけられるので、公然の秘密といったところか。
経営は、お洒落な飲食店を、名古屋や東京を中心に展開している(株)ゼットン。

まずマンション1階のエントランスで「801」号室を呼び出して、入口を開けてもらう。この会員制の店にも似たスリルが、この店の味でもある。エレベーターを昇って、801号室のドアを開くと、スタッフが席に案内してくれる。
部屋は8階と9階を室内で行きできる、いわゆるメゾネット・タイプの造りだ。

8階は、入口のすぐ近くにソファ席があり、左手の奥が8席のカウンター席。更にその奥のテラスに2人用のテーブルが5卓ある。
9階は5人程度のソファ席が2つ。こちらはパーティーに向いていそうだが、貸し切ると1人1万円は必要になるというから、ちょっとキツいかもしれない。

この店は、何と言ってもテラスが有名だ。決して広くはないのだが、中にシャンデリアが入れられたガラスのテーブルが5つ並べられた空間は独特の美しさ。(空間デザインは、大地真央の旦那・森田恭通)しかも、右手を見上げれば目の前が六本木ヒルズ、左手は東京タワーという絶景だ。女の子なら、この夜景を見て声を上げてしまうこと間違いない。

BARは、お酒がそれほど充実しているわけではないいが、特にうるさい人でない限り不満は感じないと思う。人気があるのは、シャンパンモエ・エ・シャンドン」ボトル6,800円。
フードメニューは軽いつまみ類が中心なので、2軒目の店として利用するのが適当だろう。ちょっとミスマッチな気もするが、カレーの味はけっこう評判だ。

値段は、料理もお酒も大体1品1,000円少々くらいが多い。「ちょっと飲みに行く」には高めだが、この雰囲気を考えれば、むしろ安く感じるかもしれない。
8階と9階とでチャージに差があり、8階が1,050円で、9階は2,100円となっている。

あすすめは、8階のカウンターのテラス寄りの席だ。この季節はテラスで飲みたい気もするが、居心地はやっぱり室内の方が上。テラス寄りの席なら、眺めも楽しめて快適に過ごせる。(冬はテラス用のヒーターもあるらしい。)
特別な人と、ちょっと非日常的な空間で過ごしたいなら、この店はぜひ候補に挙げたい。

Livedoor東京グルメ/imoarai

ウィスキー・マニアに捧げる、日比谷「キャンベルタウンロッホ」(07/8/14)

名だたるBARが軒を連ねる銀座のすぐ近くに、ウィスキーをこよなく愛する人が泣いて喜ぶようなBARがある。店の名は「キャンベルタウンロッホ」。この名前を聞いてピンと来るような人だったら、1度訪ねてみる価値があると思う。

場所は、JR有楽町駅の日比谷口を出て、晴海通りを渡ると、線路の向かい側のビルの地下にある。狭い階段に掲げられている右の看板が、数少ない目印になるだろう。

扉を開けると、まず店の狭さに面食らうかもしれない。カウンターが奥へと続いているのだが、もし阿部寛みたいな人が座っていたら、後ろを通るのに難儀するはずだ。
席は9席。なるべく奥の席から座るよう心がけたい。

カウンターや椅子も含め、店全体に年季が入っているように見えるが、それほど古い店ではないので、これも演出なのかもしれない。
カウンターの奥や後ろ、そして下にも、ウィスキーのボトルが所狭しと並ぶ。棚の下には、箱に入ったままのウィスキーが山になっている。古いボトルも多い。
狭い店とは言え、これだけあれば品揃えは充分。(ウィスキーに限れば。)シングルモルト・ウィスキーが中心だが、ブレンデッド・ウィスキーもあるし、バーボンやブランデーも置いてある。

店のマスターである中村信之さんは、自他ともに認めるウィスキー・マニアだ。従って、客もかなりヘビーなウィスキー好きが多い。店が狭いだけに、そうした環境を楽しめない人には、この店はおすすめできない。

通常よく見かけるボトルもあるものの、あまり見覚えのないボトルもふんだんに揃っている。ここには、インディペンデント・ボトラー物のウィスキーも相当数あるからだ。
インディペンデント・ボトラー(独立系瓶詰業者)物とは、蒸留所とは別の(独立した)会社が蒸留所から樽を購入し、瓶に詰めて商品化したウィスキーのことだ。これに対し、蒸留所で詰めたウィスキーは、オフィシャル・ボトルなどと呼ばれる。

スコットランドの蒸留所は、元々は零細企業がほとんどなので、自社で瓶詰めの設備まで持っている所はごく少数なのだ。瓶詰めや販売は、系列の親会社か、「ボトラー」と呼ばれる専門の会社が引き受けている。ボトラーは、自社でウィスキーを熟成させ、オリジナルのボトルで販売する。場合によってはブレンドすることもある。
同じ蒸留所のウィスキーが複数のボトラーから発売されたり、同じボトラーから複数の蒸留所のウィスキーが発売されたりするので、素人には少々とっつきにくい世界かもしれない。

長い間インディペンデント・ボトラーは2社しかなかったが、80年代頃からシングルモルトの人気が世界的に高まったため、今では「増え過ぎ」と言われるほど増加している。
イアンマクロード、ゴードン&マクファイル、シグナトリー、ダクダスレイン、ダンカンテイラー、ウィリアム・ケイデンヘッド…あたりが有名ボトラーだ。

この店では、そうしたボトラー物がいくつも置いてあるため、同じ蒸留所のウィスキーを異なるボトラーで飲み比べるといった楽しみ方もできる。しかも、品揃えと立地の割に、値段は手頃だ。(もちろん、中には高いものもあるが。)

一応、キャッシュ・オン・デリバリー制の店だが、3~4杯程度ならまとめて払える。
つまみも軽いものが中心だが、パスタやサンドイッチ程度なら対応できるようだ。
中村さん以外の従業員も、もちろんウィスキーには詳しい。ウィスキーを極めたいなら、うってつけの店と言えそうだ。

食べログ/キャンベルタウンロッホ

小粒でもピリリと辛い!駒沢大学のショットバー「Empty」 (08/8/3)

小さいショットバーはいくつもあるが、大抵は横丁にあるような雑然とした店が多い。
だが、駒沢大学の「Empty」は一味違う。

東急田園都市線・駒沢大学駅の「駒沢公園口」を出て最初の角を左折すると、飲食店がいくつか入っている佐伯ビルが左手に現れる。
トラットリア「ラ・ストラーダ」や、タイカリー「ピキヌー」、ダーツバー「ROCKET◎SOCKET」など、裏道の割に人気の高い店が集まっているのだが、その一番奥の突き当たりにに、ひっそりと1枚の扉がある。そこがショットバー「Empty」だ。

扉を開けると、右側のカウンターに6席ほどあるだけの、とても小さなBARだ。ちょっと洒落たリビングルームのような感じで、雰囲気はいい。
だが、洋酒好きならカウンターの後ろに並ぶボトルを見ただけで、この店が只者ではないと察するはずだ。普通の店でよく見かけるようなボトルが、この店にはほとんどない

実は、マスターはかなりのお酒コレクター。入手困難な酒を、国内外のネットオークションで買い付けているのだ。その中から厳選されたものだけが、棚に並べられている。運が良ければ、マニア垂涎のレア物に出会えることもあるのだ。

自分は数年前、ここで人生初の「ザ・マッカラン50年」を飲ませてもらった。この超レア物が、この店ではシングルわずか2千円
最初はもっと高い値段を考えていたようだが、「常連さんが2千円以上の値段を許してくれないんですよ」と苦笑していた。

さすがにこれほどの逸品は滅多に入らないが、シングルモルトに限らずスピリッツ類やリキュールでも、見たこともない美酒を教えてもらえる嬉しい店だ。

つまみは軽いものが中心だが、こちらも珍しいチョコが入荷したりと、なかなか楽しめる。
シガーも揃えてあるので、客が自分だけの時に試してみるのもいいかもしれない。

なお、この店は女性の常連も少なくない。目立たない店だけに、妙なお客がほとんどいないというのも、隠れた利点のようだ。

Bar Empty

居心地のいいリビングルーム・渋谷「タナカクマキチ TOKYO」 (07/7/12)

※「タナカクマキチ TOKYO」は、2011年10月7日をもって閉店した模様。

渋谷は、大学時代に1年で150軒の店に入った懐かしの街。どんな細い路地でも知っていたが、さすがにだいぶ様変わりした。
隠れ家の多い街でもあるが、今日はそんな店のひとつ「タナカクマキチ TOKYO」をご紹介。

場所は、ラブホテル街のドまん中。道玄坂から百軒店飲食街を入って、「ローソン」の横をそのまま直進した突き当たりにある。千代田稲荷神社横のビルの地下で、隣はラブホテルだ。

細い階段を下って店に入ると、リビングルームのような空間が広がる。入って右手に4人だけ座れるカウンターがあり、フロアにはテーブルと革のソファ。天井にはシャンデリアが灯る。6人以上なら、左手の奥にある一段高いVIPスペースがおすすめだ。広い店ではないが、必要十分な広さはある。

この店は、料理がおいしいと評判で、値段も高くない。
8時半までに入店するとファーストドリンクが100円になるなど、毎日のように何らかのサービスを設定しているのも嬉しい。15人も集まれば、貸切パーティを開きたくなる居心地のよさだ。朝5時まで営業しているので、長居にも十分対応できる。
店のお兄さんも話しやすいので、1人でカウンターに飲みに来る女性も珍しくないようだ。

渋谷で隠れ家っぽい店を探しているなら、まさに最適。
立地が立地なので、デートで訪れるとちょっとドキドキできる点もおすすめだ。

タナカクマキチ TOKYO

酒と夢だけの酒場「深夜+1」 (07/4/4)

今日は4月4日で、「オカマの日」・・・といったことを昔はよく冗談で言ったものだが、最近は「トランジェンターの日」と称するらしい。
「男と女」に二分しきれない性の多様性について、社会的に広く理解を深める日として、1999年に制定されたとか。時代が変わったなぁ・・・。

そういえば十代の頃、新宿でオカマに襲われそうになったことがあった。危ういところで難を逃れたのだが、その当時はほとんど新宿か渋谷で飲んでいたから、そんなアクシデントにもよく遭遇していた。

当時、とくに気に入っていた店が新宿ゴールデン街にあった。気に入っていたと言うより、生まれて初めて「酒場」たるものを教えてもらった、道場のような存在の店だ。
日本中(世界中?)のハードボイルド小説好きな男たちは、その店のことを聖地とも呼んでいる。店は、「深夜+1」。

超個性派の俳優・コメディアンにして、ハードボイルド小説の「おススメ屋」として有名な、日本冒険小説協会会長・内藤陳さんの店だ。
この店で飲んだ内外の作家は数知れず、馳星周などは一時ここでバイトしていた。
自分も昔、この店で議論していた相手が実は半村良さんだと、後で知らされたことがある。

店名は、ギャビン・ライアルのハードボイルド小説「深夜+1」から取っている。
そのため、店のドアには今、ライアルのインタビューが載った、新聞の切り抜きが貼り付けてある。これは最近、「映画がなければ生きていけない」の著者、十河進さんが、30年も大事に取っておいた新聞広告を陳さんにプレゼントしたものだ。

店は、冗談のように狭い。カウンターに6人くらい、奥の狭いテーブルに2人といったところが限界だろう。
古い店だし、店内も雑然としているので、ゴールデン街初心者にはちょっとキツい店ではある。

酒は、ウィスキーやスピリッツ類が中心。ほとんどの客は、それらのボトルを預けて飲んでいる。
この店では、ボトル・キープする際に、好きなキャラクター名をつけることができる。有名なキャラクター名は、ほとんど古い常連に取られてしまっているので、ネーミングにはかなり苦労するはずだ。ちなみに陳さん自身のボトルには、「フィリップ・マーロウ」と「ハーヴェイ・ロヴェル」と書いてあるようだ。

基本的に、ツマミなどというヤワなものは置いていない。日によってナッツやキスチョコ程度は置いてあったりするが、保障はできない。
陳さんは、いつも「ここで食べるのは、夢だけさ」と、のたまっていた。
そんな台詞ばかり吐いていて、ちゃんとカッコいいオヤジなど、そうはいない。
この店の客にとって、何よりのツマミは陳さんとの会話だ。
陳さんは、たいてい午後9時半頃から店に顔を出す。

昔は、陳さんが酒飲みの風上にも置けないような奴を店から叩き出す光景を毎日のように拝めたが、最近はさすがに減ったようだ。
実は自分も昔、酔った勢いで、その場にいない友人のボトルを勝手に飲もうとして、叩き出されたことがある。

最近は若い店主が増えてすっかり様変わりしたゴールデン街だが、店はいまだに健在
新宿で終電を逃すと、ついつい足が向いてしまうのだが・・・陳さんに「まだそんな呑み方しかできねェのか!?」とドヤされそうで、なかなか扉を開ける勇気が出ない。

こんな飲み屋が、1軒くらいあってもいい。

●深夜+1
http://www.aisa.ne.jp/jafa/shinya+1.html

浦和の高層レストラン、「RPR」「トップラウンジ」 (07/3/24)

浦和駅西口から徒歩7分ほど、市役所通りにある浦和ロイヤルパインズホテルは、どのレストランもコスト・パフォーマンスが高い。特に、19階にあるレストランRPR」と「トップラウンジ」は、その眺めと雰囲気の良さで人気がある。

19階は1つの店に見えるが、実は中央の通路から左右に分かれており、右手がレストラン「RPR」、左手がBAR&スナックの「トップラウンジ」となっている。飲み物などは実質的に共通だ。
夜になるとピアノとウッドベースの生演奏も入り、一層雰囲気を盛り上げてくれる。

「RPR」の料理はフレンチがベースだが、創作料理っぽいメニューも目立ち、しかもそれらが美味しい。このホテルは国際的な料理コンテストにチャレンジしている料理人が多いが、この店はその筆頭なのだ。

コースは、オードブルやメインを選択するプリフィクス式のため、内容の割に料金は抑えられている。ランチコースが2,800円から、ディナーコースは5,200円からだ。要予約だがお子さまメニューもある。

「トップラウンジ」の方では、夕方18時~20時の「ハッピーアワープラン」がおすすめ。2,500円でカクテル、ビール、ワイン、ウィスキーなどが飲み放題となる。
もちろん、居酒屋の飲み放題とは質が違う。ビール、ワイン、ウィスキーは種類が限られているが、カクテルはカウンター内のバーテンが作ってくれて、40種類以上はある。

「ハッピーアワーパーティープラン」だと、4,200円でカクテル飲み放題+料理6品のセットとなる。
いずれも前日までの予約が必要だが、内容を考えれば絶対お得なプランだ。
昼も夜も、何らかのお得プランを実施しているので、WEBは要チェック。

また、ここではグラスで飲めるワインが10種類程もあり、ランチならワイン2種セット(1,500円)が、ディナーなら3種セット(3,000円)と4種セット(4,500円)があって、こちらも楽しめる。

ホテルのレストランだけあって、サービスのレベルもかなり高く、感心させられることが多い。
ただ、今年初めて昨夜訪れたところ、フロアのスタッフが若干入れ替わっていて、これまでに比べるとサービスのレベルがかなりダウンしていた。以前のレベルを取り戻して、ぜひまたうならせてほしい。

●浦和ロイヤルパインズホテル:RPR
http://www.royalpines.co.jp/urawa/restaurant/rest_guide/rpr/index.html

渋谷の夜景が楽しめるダイニングバー「Legato」 (07/3/11)

道玄坂のE・スペースタワー15階にある「レガート」は、渋谷の夜景が楽しめる女性向けのダイニングバーだ。
渋谷は、セルリアンタワーやクロスタワーを除くと意外に夜景の楽しめるレストランがなく、立地的にも価格的にも「レガート」が一番使い勝手がいいと思う。

レガート_外観この店、実はテーブルに着くまでが最大の見せ場。まず、エレベーターがシースルーで、昇るにつれて次第に渋谷の夜景が眼下に広がり、期待感をあおってくれる。15階に着くと、シャンデリアのある広いエントランスからも道玄坂が見下ろせる。
店内は広く、全部で約200席あるそうだ。入ってすぐのラウンジには、弧を描いたオシャレなカウンターバーがあり、眼前に夜景が広がる。窓際には2人用の席(カップルシート?)、奥には全室違う内装の7部屋の個室がある。

夜景を眺めながら飲食できるのは、実はこのラウンジ部分まで。メインダイニングはその左手になるのだが、そちらは窓から離れる上、フロアが低くなっているため、夜景は見えない。
それでも、個人的にはやはりテーブル席が一番落ち着ける。
お酒主体ならカウンターもいいが、しっかり食べるのには向かないし、カップル席もテーブルが狭いため、やはり軽く食べる程度の場合に留めたい。
ただ、メインダイニングは全席禁煙なので、煙草を喫いたい場合はラウンジになる。

店は「劇場」をテーマにしているだけあって、フロアの内装も凝っている。「舞台」に当たるのは店の厨房。テーブルから明るいオープンキッチンが一望でき、さながら「キッチン・ミュージアム」といった感じ。インテリアは中世のモスク(寺院)をモチーフにしていて、天井から100灯もの照明が下がっている。片側の壁面にある、天井まで届く巨大なワインセラーも圧巻。
店のスタッフがインカム(ヘッドフォンとマイクが一体化しているトランシーバー)を装着しているあたりは、いかにもグローバルダイニングっぽい。

料理はエクレクティック料理(フレンチとアメリカンなど各国の折衷折衷)という流行のスタイル。味も価格なりに納得できる線だし、デザートもおいしい。コースは3,980円、4,980円、6,300円の3つ。当然、アラカルトより断然お得だ。ワインが3,990円均一という安心価格なのも嬉しいところ。(もっと良いワインをお望みの方には、別メニューもある。)

ディナータイムは20歳未満入店お断りだし、あまりラフな服装。ラウンジは週末に限り午前4時まで営業している。昼はサラダバイキングが付いたランチもあり。

なお、同じグローバルダイニングが経営する「権八」が14階にあり、15階からそちらに降りて行くこともできる。こちらも有名な居酒屋だが、コスト・パフォーマンスも眺めも、15階の方が勝ち

●レガート
http://www.legato-tokyo.jp/jp/shibuya/home/welcome

うまいビールあり!新橋「BIRE REISE'98」 (07/3/7)

ビールは、注ぎ方によって味が変わる。
だったら、日本一注ぐのがうまい人の店で飲むのが一番おいしいのでは?
そう思って行って来ました、新橋の「ビアライゼ'98」へ。

かつて、ビール通の間で伝説のビアホールと言われた、「灘コロンビア」という店が八重洲にあった。そこには、日本一のビール注ぎ名人・新井徳司さんがおり、「ビールの泡にマッチ棒が何本も立つ」という絶品ビールを出していた。夜ごとビール通が押しかける繁盛店だったが、新井さんは1993年に他界。
店で名人に師事すること17年、直伝の技を引き継いだ唯一の弟子が、「ビアライゼ'98」の松尾光平さんだ。

店は新橋駅・烏森口から西口通りを5分ほど歩いたはずれの方にある。(※2008年7月に移転。現在は、SL広場前にある「ヤマダ電機」左側の路地を入って100mちょっと歩いた右側にある。

にわか雨がパラつく平日の火曜日、午後7時半頃の入店だったが、店は満席。カウンターもテーブル席も、文字通り1脚の椅子も空いていない盛況ぶりだった。
入口のすぐ内側に小さなテーブルが置いてあるので、飲みながら待つこともできるのだが、ここはしばらくガマン。少し待ってカウンター席が空いたところで、「アサヒ樽生」(580円)を注文した。

ビールはあまり飲まないので(特にアサヒは)、的を得たコメントかどうか自信がないのだが・・・飲みやすい。ビックリするほど旨いという印象ではないが、ビールの苦味が全然気にならず、まろやかな風味で、スイスイと飲める感じ。泡も細かくてクリーミーだ。
続いて、バスペールエールやスタウトも飲んだ。味わいは異なるものの、いずれも同様の印象を持った。

「ビアライゼ'98」では、全てのビールを松尾さんが一人で注ぐ。「灘コロンビア」から引き継いだ、全国でも珍しい昭和24年型の旧式サーバーを使い、かち割り氷で冷やしている。
基本的には全てタンブラーでの提供だが、頼めばジョッキでも(超特大ジョッキでも)提供してくれる。
日本酒(白鷹)やワインもあるのだが、ここではビール以外飲む気にならなかった。

おつまみも、ビアホールとはしては驚くほど豊富。
名物はメンチカツで、パリッとした衣から肉汁が溢れ出すジューシーな一品。ポテトサラダやコロッケの美味さも有名だ。
心憎いほどビールがうまくなる料理が揃っているが、マグロの刺身、〆鯵、チャーハンなど、意外な料理もあり、懐の広さを見せてくれる。頼んだ料理はすべて美味しく、十分満足できた。

店はさほど広くはないし、格好をつけた店ではないが、廃材を使った温かみのある作りで、居心地は悪くない。カウンターや奥のテーブル3つはラフな組み木のため、卓上がデコボコしている。テーブルは4人用が7卓、6~7人用が1卓ある。
女性客もけっこう多く、カウンターで一人で飲んでいる人もいた。

水・木・金の週3日に限り、ランチもやっている。魚料理からメンチカツまで、15種類ほどあって750~950円くらい。おかずのボリュームは軽いのだが、大皿に盛られた6~7種類のお惣菜と、ご飯、味噌汁、お茶(冷/温)がおかわりし放題。(セルフサービス)ただし、昼はビールは飲めない。

閉店時間10時と少々早めなのが残念だが、ビール好きな人ならぜひ連れて来たい店だ。

→Yahoo!グルメ/BIER RISE'98
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000660970/P913031/

記事検索
livedoor プロフィール