千の酒と、千の店

利き酒師、ワインエキスパート、フードアナリスト等、様々な資格を持つ酒好き会社員が、全て自腹で訪れた東京~埼玉の
数千軒の中から、美味しいお酒の店を選んでご紹介。約380店を最寄駅で検索できる「記事の索引」や、お酒コラムもあり!

BAR

自然の美味が凝縮したカクテル!銀座「BAR 夕凪」 (13/3/12)

ロンドンで「ミクソロジスト」という呼称が広まったのは、1990年代の半ばだったろうか。リキュールに頼らず、果物やハーブなどをそのまま使うカクテルを得意とするバーテンダー達のことだ。
折からの健康ブームもあって、ミクソロジストはまたたく間に世界中に広がった。

日本では、銀座のバーRAGEが有名だ。以前ご紹介したORCHARDでも、フルーツのカクテルを得意としている。
バーRAGEも決して悪くはないが、いかにも最先端のBARといった雰囲気が、自分にはちょっと落ち着かなく感じてしまう。友人を連れて行くとすれば、居心地やヘルシーさを考え、「BAR yu-nagi(バー・夕凪)」の方を選ぶだろう。
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六本木の隠れ家、名無しのシャンパンバー (12/12/10)

名無しのシャンパンバー_入口街がクリスマスのイルミネーションであふれる12月は、忘年会やパーティーが最も盛んになる季節だ。飲み会やデートのスケジュール調整に苦心している人も多いに違いない。
普段は居酒屋中心という人でも、こんな時季くらいはちょっと奮発して非日常的な店に行ってみたいと思うのではないだろうか。

今回は、そんな時に使えそうな六本木の隠れ家BARをご紹介しよう。クリスマス・シーズンにぴったりなシャンパン・バーだ。ともかく店の名前も看板もなく、暗証番号を入れないとドアも開かないという隠れっぷりからして、ちょっと面白い。
場所は、六本木の交差点から渋谷方面へ進み、右側にあるローソンの2~3軒先にあるDMビルの7階
ちょうど「六本木ヒルズ」の向かいあたりで、地下にある「鮨さか井」の看板が目印になりそうだ。
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地ビールと地酒で乾杯!?渋谷「TAKI」 (12/10/11)

渋谷・TAKI_柱前回はワインと日本酒がともに楽しめる店をご紹介したが、今回は日本の地ビールと地酒がともに楽しめる店をご紹介しよう。大塚の「麦酒庵」もその手の店だが、今回は渋谷にあるビアバー「TAKI」だ。

場所は、JR渋谷駅の南改札から西口に出て、駅前の左手にある歩道橋を渡った桜丘方面にある。246号線を越えて「あおい書店」のビル右側の階段を下りたら、50m先の「キリンシティ」の角を右折、50mほど歩いた右角にある雑居ビルの3階だ。
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よくぞ集めた!押上「世界のビール博物館」 (12/8/7)

スカイツリーオリンピックは山場を迎え、かなり盛り上がっているようだ。
勝負の世界では、昔から「相手を食う」とか「相手を飲んでかかる」などと言って、対戦国の料理を食べたり、酒を飲んだりすることがよくある。そんな時に使えそうな店が、東京スカイツリーの下に登場した。
2012年5月22日、東京スカイツリーの開業と共にオープンした「世界のビール博物館」だ。

「博物館」と言ってもこれは店名であって、世界各国のビール150種類以上と、それに合う料理を揃えたビア・レストランがその正体。
場所は、東京スカイツリーに隣接した「東京ソラマチ」イーストヤードの7階で、プラネタリウム「天空」の隣になる。
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生の地ビール30種が480円、虎ノ門「クラフトビア マーケット」 (12/6/12)

クラフトBM_ロゴ最近、クラフト・ビールが人気だ。クラフト・ビールとは小規模生産ビールのことで、日本では「地ビール」とほぼ同じ意味で使われている。

メジャーなビールのほとんどがピルスナータイプという日本でも、1994年の地ビール解禁以降、様々なビールが製造されるようになった。だが、地ビールの難点は価格だ。たとえ大量生産品より美味しくても、価格が高過ぎては、なかなか食指が伸びない
そんな状況に風穴をあけたのが、「クラフトビア マーケット」だ。生のクラフトビールを常時30種類も揃え、すべてグラス(250ml)が480円 、パイント(473ml)が780円という均一価格で提供してくれる。
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究極のストイックBAR、神楽坂「歯車」 (11/12/8)

歯車_看板「何もございませんが、よろしかったらどうぞ。」  日本人には、そんな謙譲を美徳とするような文化がある。侘び寂びという独特の美意識も、茶の湯によってクローズアップされ、現在では海外のクリエイターにまで知られるようになった。
これを茶の湯ではなく、酒の店で追求してみると、果たしてどうなるか?それも日本酒ではなく、洋酒の店で。

店主の濱本さんに聞いたわけではないのだが、神楽坂にひっそりとたたずむBAR「歯車」を訪れると、ついそんな想像を膨らませてしまう。
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英国風日本酒専門店! 神田「和酒BAR&DINING 醇」 (11/10/21)

醇_入口このブログで「和酒バー」や「日本酒バー」をいくつも紹介して来たが、それらはバーと言ってもやはり和風テイストを感じさせる店だった。

ところが、まるっきり正統派バーの内装でありながら日本酒専門という、ミスマッチ感覚の店がある。神田の「和酒BAR&DINING (じゅん)」という店がそれだ。

場所は、神田駅南口から東京駅方面に線路沿いを150mほど進み、神田ステーションホテル手前の角を左に入った右側のビル2階。

階段の踊り場には一升瓶が並べられているし、入口脇にも銘酒のラベルがたくさん貼られているのだが、奥まった木製のドアはまさにBAR。
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新宿3丁目の隠れ家ワインバー「Limited」 (11/10/12)

新宿3丁目を中心に「Bar Dance」や「MARUGO」など、十数店の飲食店を展開している株式会社ワルツ。新宿らしからぬオシャレっぽいジャズバーやワインバーが女性層を中心に受けているようだ。そのワルツが先月、また新しいワインバーを出店した。
小さい店ながら、隠れ家風でなかなか面白い。店名は「Limited」といい、その名の通り3年8ヶ月の期限付き営業らしい。

場所は、新宿3丁目の寄席「末廣亭」の3軒右隣にあるビルの奥。ビル入口の上に一応看板はあるのだが、まったく目立たない。通りから奥をのぞくと、入口のドア越しにカウンターの端がかろうじて確認できる程度だ。
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酒に満足、肴に大満足! 渋谷の和酒BAR「KATL」 (11/10/5)

KATZ_看板地下にあるBARは珍しくないが、地下2階となると、さすがに少なくなる。客にそこまで足を運んでもらうには、店にかなりの魅力が求められるからだろう。

「ここを気に入ってくれた人だけが来てくれればいい。」--そう言ってはばからないのが、渋谷の和酒BAR「KATL(カタル)」の笹岡さんだ。

KATLの場所は、渋谷駅の東急南口を出て、歩道橋を渋谷警察署側へ渡り、六本木通りを100mほど歩いた右側の地下2階。渋谷警察署から数えて5軒目ほどだから、駅から至近距離だ。BARに詳しい人には、石垣忍さんの名店「BAR 石の華」の下と言った方が早いかもしれない。
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日本最高峰のカクテル!銀座「TENDER」 (10/10/21)

銀座はBARの聖地だが、そこで筆頭に挙げられるBARと言えば、「テンダー」だろう。
オーナー・バーテンダーの上田和男さんは、日本を代表するバーテンダー。ハード・シェイクと呼ばれる独特のシェイキングを編みだしたことから、「ミスター・ハードシェイク」の異名を持つ。

1966年、東京會舘に入社して技術を磨き、1974年に日本最高峰のフレンチ「ロオジエ」に移って店長兼チーフバーテンダーに就任。数々のカクテルコンクールで目覚ましい成績を残し、世界大会にも2度出場。1997年に「TENDER」をオープンした。カクテルのレシピやテクニックを解説した著書も多い。

店は、銀座のソニープラザから外堀通りを新橋方面に150mほど歩いた左側、能楽堂ビルの7階にある。エレベーターを上がると、左手にシンプルな木の扉と「TENDER」の表示が見える。初めて扉を開ける時には、誰もが緊張するに違いない。

扉を開くと、すぐ内側に控えたスタッフに出迎えられ、席に誘導される。右側が奥行きのあるカウンターで、11席。カウンター内には上田さんを含め3人のバーテンが立つ。左側は、4~6人用のソファ席が3卓ほどある。
バーとしては明るめの照明で、内装も高級感はあるが「重厚」というより「上質」といったイメージだ。ホテルのバーのように、シンプルで清潔感にあふれている。

メニューも、ベースのお酒ごとにカクテルが3~4種類ずつ並べられているシンプルなもの。これは、お客が選びやすいように作られたもので、もちろん実際には数百種類のカクテルに対応する。価格は、大体1杯1,600円前後が中心。チャージも1人1,600円と強気の設定だ。

「ハードシェイク」とは、手首のスナップを大きく利かせ、派手な音を立ててシェイクする方法。普通はカクテルが水っぽくなるのを嫌い、なるべく氷にダメージを与えないようにシェイクするのがバーテンの腕になる。ところが、それとはまったく逆の発想で、わざと細かい氷の粒を作り、それをカクテルの表面に浮かべることでマイルドな味に仕上げるのだ。その味わいの柔らかさ、美味しさには驚かされる。まさに、TENDER(優しい)。

この店で最も多く注文されるのは、おそらくギムレットだろう。ゴードンのジンをベースに、カクテルグラスの中央にアイスキューブを1個浮かべる東京會舘スタイルで仕上げられる。優しい口当たりに、ちょうど良い冷え具合、甘すぎず辛すぎない絶妙のバランス。少なくとも作りたての味は非の打ち所がない。

マティーニは、ビフィータのジンに、ノイリーのベルモット。グラスには小さめのピメント入りオリーブが入れられるが、別に大きめのオリーブも1個小皿に添えられる。
この店ではメジャーカップを使わないが、ジンとベルモットの割合は48ml対12mlと決められている。ドライ志向の昨今では珍しいほどベルモットが多いが、これが美味しいマティーニの比率だという主張と自信が伺える。

スタンダードはもちろんだが、数々のカクテル・コンペティションで賞に輝いたオリジナル・カクテルもメニューに並んでいる。キングスバレイ(1,700円)、シティコーラル(1,600円)、春暁(1,600円)、花椿(1,900円)…等々、こちらも人気が高い。

おつまみは、サラミ ペッパー風味(1,200円)、野菜スティック(1,200円)、チョコレート&レーズン(1,000円)、チーズ各種(1,400円)、ポテトフライ(1,200円)、牛タンの塩漬け(1,600円)、ピッツァ(1,600円)、エスカルゴ ブルゴーニュ風(2,200円)、サンドイッチ(1,600円)、サラダ(1,200円)…等、軽いものが10品強ある。

非常に上質なバーであることは疑う余地がないが、カウンターには緊張感が漂っていて、最初はあまりくつろげないかもしれない。客層も、功成り名を遂げた風の紳士や、銀座のお姉さんがちらほら。若いバーテンが話しかけてくれたりするので、お酒が進むにつれて次第に馴染んでくるはずだ。
酒場は道場、という言葉を思い出させてくれるような、大人のための本格BARだ。

こんなところに本格派のショットバーが…!浦和「SAKAMOTO」 (10/9/13)

駅前通りから1本入った路地裏で、ひっそりと営業しているショットバー。こういう店は、当たりかハズレか、はっきり二つに分かれるものだ。浦和の「AUTHENTIC BAR SAKAMOTO」は、貴重な当たりの店

場所は、浦和駅西口を出て、県庁通りを300mほど直進し、ファミリーマートさいたま高砂店の角を左折すると、右側4軒目にある。
扉を開けると、リビングルームのように落ち着いたフロアにテーブルが4つ。1段高くなった奥に7席ほどのカウンターがある。

オーナー・バーテンダーの坂本俊之さんは、高輪プリンスホテルでバーテンダーとしてのキャリアをスタートした。10年を過ぎる頃には、カクテルコンテストで3回の入賞、3回の優勝を果たすまでに腕を上げる。
飲料部門の責任者になっていた2000年、勤続20年を機に同ホテルを退職。中学の同級生だった奥様と、2人の地元である浦和にこの店をオープンした。今年でちょうど開店10年目を迎える。

決して広い店ではないが、この立地なら十分だろう。お酒の品揃えも、その名の通りオーセンティックながら、ワインや焼酎などもいくつか置かれており、様々なニーズに応えるだけの幅広さは備えているようだ。

バーとしては、決して種類が多い方ではないものの、セレクトはなかなかいい。グラスでいただいたワインも美味しかったし、「ピートが利いている癖の強いシングルモルト」とリクエストして出してもらった「ラフロイグ・クォーターカスク」(通常より小さい樽で寝かせることで熟成を促進したもの)も、ドンピシャだった。

カクテルやウィスキーは1杯1,000円くらいから。ザ・マッカラン12年で1,260円 、17年で1,680円だ。テーブルチャージは一人950円(お通し込み)と、浦和にしてはちょっと高め。
フードメニューも大体1,000円~1,500円くらいが中心。バーなので、軽いものが中心だが、フライやピザなども用意されている。

カクテルはもちろんだが、料理も美味しいので、バーとしては使い勝手がいい。洋酒好きが集まる少人数の飲み会に使われることもあるようだ。
奥様がいることで、普通のバーよりアットホームな雰囲気があるのも、このエリアには合っている。

駅前通りの賑わいからちょっと離れた路地裏で、こういう落ち着いたバーを知っていると、一目置かれそうだ。
余談だが、成美堂出版から発売されている『カクテル大事典800』には、ほかの2人のバーテンダーと共に坂本さんの作ったカクテルが写真に使われている。

→AUTHENTIC BAR SAKAMOTO
http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0488234039/index.html


厳選された洋酒も魅力!飯田橋の隠れビアバー「BITTER」 (10/2/23)

神楽坂は、隠れ家が密集して出来上がっているような街だ。面白い店が多いことで知られる本多横丁にも、隠れ家が多い。その1つに、ちょっとユニークなビアバーがある。

場所は、飯田橋駅から早稲田通りを上り、中華「五十番」を右折して、本多横丁を約150mほど歩いた右側2階。と言っても、これだけでは見つからないこと必至だ。なんせ、目印は階段の下に吊り下げられたランプだけ。蕎麦屋「まろうど」の向かいなので、注意して赤いランプを見つけてほしい。

階段の上に2軒の店があるが、横丁に面している「BITTER」がそれだ。写真にある木製の扉のみで、中はうかがえない。フリーの客は来るなと言わんばかりの店構えだ。

中に入ると、まず正面に三角形の中型テーブルがある。一応、椅子が4脚並べられているが、立ち飲みなら6~8人で使えるだろう。右側には、奥に向かって8席のカウンター。オリジナルのスツールは、背もたれ付きで座りやすい。
入口横のドラフト・サーバーの前にも、立ち飲みで2人くらいは大丈夫。窓はほとんど塞がれているが、左側の窓際にも立ち飲み用の小さなテーブル(2人用)が2卓置かれている。

カウンターもテーブルも組板で造られており、壁にはコースターなどの小物があちこちに置かれている。鉄のフードで覆われた照明も程良い暗さで、バーボンがおいしいショットバーといった雰囲気だ。(実際、バーボンもある。)
しかし、棚にはずらりと様々なブランドのビアグラスが並べられている。

どちらかと言えば男っぽい造りのこの店を、姉妹2人で切り盛りしているところに意表を突かれる。
店主の西條真弓さんは、大学時代にベルギービールに魅せられ、名店「ブラッセルズ」へ入った。厨房を経験後、23歳の若さで神楽坂店の店長に抜擢。10年に及ぶ修行の後、満を持して妹の照子さんと「BITTER」を開店したのが、2006年8月10日だ。

ドリンクメニューの表面はすべてベルギービール。裏面はドイツ、アイルランド、日本のビールになっており、全部でビールは65種類。すべてに味わいの傾向を表すシールが貼られていて、分かりやすい。ほかに、週替わりの生ビールも3種類ほどある。
価格は1杯800円~2,600円までと幅広いが、多くは1,000~1,300円だ。
日本のビールは、舞浜イクスピアリの地ビール「ハーヴェストムーン」3タイプのみ(各1,000円)!

ほかに、20種ほどのウィスキーや、カルバドス、ジン、ラムなどもあるのだが、いずれも目を見張るボトルが混じっていたりして、なかなか侮れない。(イチローズモルトや、モカンボ・アートエディション20年、レジェンド・オブ・キューバン・ラム、…なぜか泡盛の「カリー春雨」なども並んでいた。)
値段を確認してみたところ、これらは1杯700円~1,600円のようだ。

一応ワインも何本か置いてあるが、ハーフボトルで5,000円前後。かなり高品質な銘柄だったので、質を考えれば相当お得だが、もっぱら常連用ということだった。日本酒はさすがに置いていない。

料理は20種類少々だが、ビールに合いそうなものが色々と揃っている。500~800円くらいが中心なので、ビールより安め。ホームページに掲載されている定番メニュー以外に、こちらも日替わりがある。

3人以上で使えるテーブルが1つしかないこともあって、客は基本的に1~2人。おまけに、この立地だから常連の比率はかなり高い。予約もほとんどできない。それらを差し引いても、厳選された美味しい洋酒と、ジーンズのように馴染める隠れ家の味は捨てがたい。
おいしいビールが飲みたい夜、間違いなく行きたくなる1軒。

→ビアバーBITTER
http://www.beerbar-bitter.com/

飲んべえのテーマパーク!?新宿「稲穂」ほか (10/1/6)

フロアごとに異なる飲食店が入居している「飲食店ビル」は、繁華街でよく見かける。昔は、そうしたビルを1階から順に全て攻めてみるというバカな真似をしたものだ。ブルース・リーの映画になぞらえて、これを“死亡遊戯”などと称していた。(“死亡”するのは財布と肝臓だけど…。

新宿西口に、地下1階から3階まで異なる飲み屋が入っている小さなビル「第1宝徳ビル」がある。フロアごとの4つの店は、どの店もそれぞれキャラクターがあって面白い。今回は、2階にある居酒屋「稲穂」を中心に、4店まとめて駆け足でご紹介しよう。

場所は、新宿西口の小田急ハルクの裏手。「ぼるが」の4軒先と言えば、年配の飲んべえなら分かる人も多いだろう。駅前からだと、小田急ハルク(ビックカメラ)とユニクロの交差点を左に入って、100m程歩いた左側だ。

1階は、「まる徳」という立ち飲み屋になっている。立ち飲みとは言え、地酒が18種類。値段は300~450円だ。ビールはアサヒスーパードライのスタイニーボトル(350円)。つまみは15種ほどあり、もちろん格安だ。ただし、1皿の量は少なめ。上階の店を訪れる際の待ち合わせに最適だし、駅から近い点も便利だ。

さて、その左側の通路から2階に上がると、郷土料理と地酒のお店「稲穂」がある。年季の入った小料理屋風の居酒屋で、年配のご夫婦で切り盛りされている。広さは、カウンターに8席ほどと、4人用のテーブルが2卓。

こちらは、38種類の地酒が470~680円で飲める。定番銘柄が多いが、美味しい日本酒を安く飲めるのは嬉しい。銘柄は、470円で本醸造の男山、一の蔵、津軽じょっぱり、鬼ころし。500円で立山・本醸造、梅錦・吟醸、北の誉・純米吟醸。530円は八海山・本醸造。550円が天狗舞の本醸造と、あとはすべて純米で吉田蔵、大七・きもと、奥播磨、鷹勇・きもと、庭の鶯、正雪・吟醸、扶桑鶴。580円が墨廼江と、刈穂・きもと。600円が、菊姫、黒牛・原酒、黒龍・吟醸。
630円が、巻機・純米吟醸、神亀。650円が、出羽桜・吟醸、酔鯨・純米吟醸、明鏡止水・純米吟醸、美丈夫・純米吟醸。680円が、日本響・純米吟醸、〆張鶴・純、輝ら星の如く・純米吟醸、初亀・吟醸…といった品揃えだ。

つまみは、刺身、焼鳥、おでん、鍋、珍味…などバラエティ豊か。串みそカツ(520円)、栃尾揚焼(580円)、自家製さつま揚(630円)、なめろう(630円)、さんが焼(630円)、キムチ焼きソバ(630円)、ゴーヤーチャンプルー(630円)…など、郷土料理といっても特定の地方ではなく、全国各地の郷土料理をご主人がアレンジして提供しているところがユニークだ。その日の入荷状況による日替わりメニューも多数(黒板に書かれている)。手頃な価格の割に、どれもけっこうイケルのだ。

一方、地下にあるのは焼酎や「(かめ)」。狭い店内ながら、270種類もの焼酎を揃えているらしい。テーブルもあるが、やはりカウンターがメインの店だ。カウンターの上には、焼酎の入った甕がいくつか並べられている。料理は居酒屋の定番メニューが多いものの、どれも悪くない。ただ、日本酒はほとんど置いていないので、こちらは焼酎好きな人限定になりそうだ。

3階は、「BAR ARGYLL( アーガイル)」。カウンター6席、4人テーブル2卓、2人テーブル1卓と、ここも小さいながら、オーセンティックな良質のBARだ。
モルトウィスキー、スピリッツ、シェリー、ワイン…と、お酒の品揃えも厳選されており、スタッフも洋酒全般に詳しい。神楽坂の「風雅」にもあったガージェリービールがここでも飲める。
料理も、モルトウィスキーに合うイギリスっぽいメニューがちらほら。ハギスなどというスコットランドの伝統料理(羊の内臓をその胃袋に詰めて茹でたもの)は、あまり出会えるものではない。

ARGYLLではシガーも嗜めるのだが、これは賛否両論ありそうだ。4店はどれも狭い店なので、愛煙家と嫌煙家が隣り合わせてしまうと、少々キツイ面がある。それさえ除けば、どれもそれぞれに魅力ある店なので、好みの合いそうなフロアからぜひ攻めてみてほしい!

→グルメGyaO/郷土料理 稲穂
http://ggyao.usen.com/0002131464/

神楽坂の隠れ家、和酒BAR「風雅」 (09/12/17)

これまでにも、「隠れ家」と言うのにふさわしい路地裏の店をいくつも紹介してきた。大宮の「0760」、六本木の「imoarai」、新橋の「烏森醸造」、渋谷の「bar bossa」、神田の「眠庵」…等々。今回新たにご紹介するのは、隠れ家だらけの街と言っても過言ではない、神楽坂の和酒BAR、「風雅」だ。

場所は、神楽坂上交差点の裏手。JR飯田橋駅からだと、神楽坂を上って大久保通 りに出たところで左折、最初の角(「ぶ吉」の看板の所)を左に折れ、季節料理 「渡津海」の脇道を左に入った突き当たりだ。一見、民家にしか見えないことも あり、知らなければBARとはまず分からないだろう。

築70年の民家を改装した店は、2008年8月25日にオープンした。昭和の洋風家屋といったイメージのモダンな内装で、いかにも「隠れ家」っぽい。
狭いながらも3フロアあり、これをわずか3人ほどで切り盛りしている。

入口を入ると、狭い三和土(たたき)のようなスペースがあるが、別に靴は脱がずにそのまま上がって良い。ただ、ハンガーが入口左手にあるため、1階で飲む場合は、上着をここで掛けておくといいだろう。荷物は店内で預かってもらえる。

入口の正面が階段になっていて、上階に行く場合はそのまま昇る。2階は、2人用テーブルが3卓、4人用のソファ席が1卓ある。3階は1日1組限定の屋根裏部屋で、大テーブルが1つ(8席くらい?)。ここには液晶テレビもある。

「和酒BAR」とある通り、ビール、日本酒、焼酎、ワイン、リキュール、ウィスキーなど、約80種のお酒すべてが国産ブランドで揃えられている。しかも、知名度にこだわらず、味と個性を重視したセレクトなのがいい。料理やお酒のメニューは、サイトに掲載されている。

日本酒は、半合のグラスで500円~750円、1合だとその倍額になる。グラスの価格で紹介すると、春鹿・超辛口(500円)、墨廼江・特別純米(500円)、出羽桜・一耕純米(550円)、酔鯨・鯨海酔候(600円)、大七・生もと純米(600円)、南部美人・にごり酒(600円)、田酒・特別純米(600円)、越乃景虎・名水仕込み(600円)、開運・ひやづめ(650円)、雅山流・翠月(グラス750円)…など。店ではお燗もおすすめしている。

店の一押しは、ちょっと意外だが一ノ蔵「すず音」(グラス900円・300mlボトル2,000円)。シャンパンのような微発砲性の飲みやすさとオシャレなボトルから、最近は女性だけではなく 男性にも人気があるようだ。酒棚の一番上の段は、すず音のボトルがずらりと並べられている。

生ビールは、初めて見たが、ガージェリーエステラ(900円)だった。
キリンビールの社内ベンチャー企画として選ばれ、2002年7月に独立した(株)ビ アスタイル21が造る飲食店専用プレミアム・ビールだ。店から注文を受けた数だけを即日樽詰めし、翌日チルド配送で直送するという、徹底した鮮度管理が特徴。専用のデザイングラスも魅力的だ。

1階のカウンターに立つ銭谷友美さんは、北海道の某ホテルのBARからスタートし、都内のダイニングBARなどで修行して、この店の立ち上げに参加した。バーテンとしてのキャリアはもちろん、和酒に関する知識も豊富だ。女性バーテンということもあり、女性客1人でも気軽に立ち寄れる。

料理も、「鯛わた塩辛」(700円)などの珍味から、「上州とことん豚黒胡椒焼き」 (1,200円)といった料理まで、BARとしては充実している方だ。軽めのものでは「できたて汲み上げ豆腐」(900円)、しっかりめでは「自然生の麦とろ飯 」(1,000円)あたりが、店のおすすめメニューだ。

お忍びデートや、仲間内でプレイベートBARのように使うには、打ってつ けの隠れ家。今度は誰を連れて来ようかと、思いを巡らす楽しみを与えてくれるに違いない。

→和酒BAR 風雅
http://www.bar-fuga.com/

格安の老舗BAR、新宿「イーグル」 (09/1/30)

同じお銘柄のお酒でも、店によって値段は違う。それは、店の立地(=賃貸費)や内装、サービスのレベルなどで付加価値が大きく異なるためだが、値段を抑える手段として、メーカー提携という方法もある。

新宿にあるクラシカルなBARイーグル」は、サントリーが製造販売する酒を提供するサントリーラウンジ。サントリー直営というわけではなく、サントリーと提携した津川興業グループが展開しているのだが、しっかりしたサービスと格安の値段とで人気が高い。

場所は、新宿東口「スタジオアルタ」裏口の隣。ビルの地下1階と地下2階の2フロアが店になっている。階段の途中に、前開きの自動ドアがあるのが面白い。

店に入るとすぐ左に小さなフロントがあり、そこで人数を告げると、適したフロアや席に案内してもらえる。荷物や上着もここで預ける仕組みだ。
店内は、天井から大きなシャンデリアが2つ下がった、クラシカルな造り。

店の片側はすべてカウンターになっていて、年季の入ったスツールが並んでいる。反対側には4人用のテーブルが3卓、階段下に2人用テーブルが1つと、そう広くはない。ただ、地下2階にもカウンターとテーブルがあるので、合わせると50人近く入れるようだ。

開店して42年経つだけあって、店内には昭和の香りが漂う。さすがに調度品や造りの古さは隠せないが、サービスマンやバーテンが折り目正しいためか、さほどチープな印象はない。
しかし、メニューを開くと、目を疑うような安さだ。チャージといった席料もない。

オールドホワイトホースが250円、ブラック&ホワイトが300円、ジャック・ダニエルが450円。
シングル・モルト・ウィスキーでも、500円から飲める。
今なら円高還元セール中で、バランタイン、ティチャーズ、アーリータイムスがなんと200円だ。(価格はいずれもシングル35mlの場合。ダブルは75ml)
普段は手を出しにくいような高級ウィスキーでも、ここならかなり割安で飲むことができる。

ウィスキーに比べると、カクテルは少々高く感じてしまうが、ここは昔からフレッシュフルーツカクテルにこだわり続けているそうだ。82年にはカクテルコンテストでグランプリも受賞している。
季節ごとのフルーツ・カクテルが各種あり、春ならイチゴ、夏はスイカやトマト、秋は梨やザクロのカクテルなどが飲める。(各1,000~1,200円)

料理も、軽いおつまみから食事まで、多様なニーズに応える。今や定番の「野菜スティック」は、ここが発祥の店だと言うから驚きだ。オリジナルの胡麻味噌ソースがなかなか美味しい。
メキシカンタコス(450円)や、オリジナル・ピザ(950円)、特選和牛フィレ肉霜降りビーフ (1,500円)まで、約40種類の料理がある。ハーフサイズもできると言うから、1人の客には有り難い。

若い客こそ少ないが、年配の客にはむしろ落ち着けるタイプの店かもしれない。この低価格にも関わらず、きちんとしたサービスなので、どこか得した気分にさせてくれる。

なお、すぐ近くに「昴」、池袋西口に「ヘルメスワインコーナー」という姉妹店がある。

→サントリーラウンジ イーグル
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/g285802/index.html

陽気に楽しめるロックBAR、新橋「Queen's Bar」 (09/1/9)

日頃、旨い酒を求めてあちこち飲み歩いている自分だが、たまにはホッと一息入れて、気楽に飲みたいこともある。
そんな時、たまに寄らせてもらうのが、新橋の「Queen's Bar」だ。
2003年7月に若い姉妹で開いたアメリカンなBARだが、肩の力を抜いて友人と馬鹿話に興じたい夜などは、不思議と足が向いてしまう。

場所は、新橋駅の烏森口から烏森通りを西新橋方面に約300m進み、日比谷通りに出る少し手前、「ホテルユニゾ新橋」の次の角を左折すると、すぐ右側の地下にある。

地下に降りて扉を開けると、暗めの店内はネオンのカラフルな光で照らされている。カギ型のカウンター7席ほどがメインだが、周囲に4卓ほどテーブルもある。

遊び感覚のちょっとレトロな小物があちこちに置かれ、壁際の液晶モニターではたいてい古めのロックのビデオクリップが流されている。この映像はPCで管理されているので、データさえあればリクエストすることも可能だ。

後ろの壁にはダーツボードもあるが、店が狭いこともあって、やっている客は見たことがない。店長のマコちゃんはダーツ好きのようだが、腕前は…まあ、ほどほどというところらしい。

マコちゃんこと雅子さんは、ロックとハーレーを愛する男っぷりのいいお姉さん。いつも笑顔で店をキビキビ仕切る。現在、妹の紀子(のりこ)さんは店を卒業し、カウンターには2005年夏に入店したトモちゃんが立つ。独特のユーモア感覚があって、お願いするとたまに簡単な手品を披露してくれたりする愛嬌のある女のコだ。

お酒もカクテルも料理も、特に凄いわけではないが、かと言って決して悪くない。メニューも多くないものの、つまみや料理が最低限は揃っている。
女性2人の店とは言え、別にそれをウリにしているわけではなく、趣味の合う客が集まって友達同士のように飲みながら、楽しく過ごすタイプの店だと思う。値段も安いし、女性の1人客でも全然平気。

新橋駅から少し離れているので、店が小さい割に週末でもあまり混んでいないのもありがたい
以前、飲み会の流れで、十数人で押しかけてしまったが、テーブルを作って何とかしてくれた。(その節は、お世話さま~!

ちなみに、ネタと思われそうな話だが、雅子さん・紀子さん姉妹のお母さんの名前は美智子さんなのだとか。店名はここから取った…わけではないらしいけど。

→Queen's Bar
http://queens.shimbashi.info/

酒の趣味の良さは天下一品…!新橋「マルイチ」 (08/12/12)

酒好きだったら、誰もが1度は自分の店を夢見たことがあるに違いない。お気に入りの美酒ばかりをズラリと並べた理想の店…。当然だが、ただの夢に過ぎない
だが、そんな理想を形にしたような店を、新橋に見つけてしまった。小さなダイニング・バー「マルイチ」だ。

場所は、JR新橋駅を銀座口に出て、斜向かいに建っているカラオケ「BIG ECHO・新橋駅前店」右側の路地を入ると、最初の角の右側だ。
店内は、カウンター8席ほどと、4人テーブル2卓の小さな店だ。入口が金属の引戸なのが珍しい。

カウンターを仕切る男性バーテンダーのたたずまいから、一見普通のショットバーに見えるが、日本酒や焼酎もしっかり揃えてある。
キャッチフレーズに「酒好きが開いた店」とあるが、メニューを見ればそれも納得。
お酒の数は、BARとして決して多い方ではないのに、究極の酒棚と言いたいほどのラインナップなのだ。

このブログで07年3月16日におすすめした日本酒「醸し人九平次〈別誂〉」(1,350円)をはじめ、同じく4月17日のジン「エギュベル」(850円)、5月1日の焼酎「南の島の貴婦人」(1,000円)、5月21日のラム「RON ZACAPA SENTENARIO」(1,300円)…これらが、ことごとく揃っているのだ。
最初にメニューを開いた時は、思わず「ありえない…!」と口走ってしまったほどだ。

ほかの日本酒は、醸し人九平次(600円)、ちくご亀游(650円)、陸奥八仙(700円)、獺祭・50(750円)、播州一献(800)、まんさくの花(850)、雪氷室・一夜雫(5,500)…など。
「雪氷室・一夜雫」以外はすべてグラスだが、ロックグラスに波々と注いでくれるので、1合近くあると思う。焼酎は、甕入りのものも置いてあった。

日本酒に限らず、英国王室御用達のスコッチ「ロイヤル・ハウスホールド」(2,000)や、ドイツの個性的なジン「シュリヒテシュタインヘイガー」(800円)など、洋酒もお気に入りが目白押し。おまけにカクテル(850~1200円)も本格派だ。
これだけマニアックな品揃えながら、価格が良心的なのも特筆もの。普通、これだけの美酒を揃えたら価格もマニア向けになるものだが、ここではそんな素振りをまったく見せない

酒だけでも十二分なのだが、料理かなり旨い。腕のいい料理人が、店の奥で黙々と調理しているらしい。
名物・ロティ・パロタ(自家製カレーソースを付けて食べるクロワッサン風のナン・580円)、野菜の炊き合わせ(680)、焼きカレーコロッケ(630円)、明太子(480円)、ごま豆腐(580円)、地鶏のせせり(780円)…など、様々な酒に合う料理が揃っている。

窓の大きい開放的な店なので、女性客やカップル、男性同士と、客層は様々。多人数でさえなければ、幅広いシチュエーションで使える。
店の価格は内税だが、サービス料10%が加わる。カードも使えるので、つい飲みすぎてしまう可能性も…

日本酒・焼酎・洋酒を問わず、酒にうるさい人ほど歓喜する珍しい店。
紹介しておいてなんだが、平日でも満席のことが多いんで、なるべく来ないでくれ~!

→BAR DINING MARUICHI
http://www.alco-style.com/

ドリンク100種類が揃うオシャレなスタンドバー、飯田橋「musso」 (08/12/5)

立ち飲みにもオシャレな店が増えてきた。飯田橋にあるスタンディング・バー「musso」などは、店を見ただけで、つい入りたくなってしまう。

場所は、JR飯田橋駅からホテルエドモントに向かう途中。飯田橋駅東口の交差点から、モス・バーガーに向かって左側の道を約250mほど直進した右側にある。

立ち飲みとしては、間口も店内もかなり広い(26坪)。通りに面した部分は木製の扉が何枚も組み合わされており、1枚に1文字ずつ、筆記体の店名がくり抜かれているのがオシャレ
ただ、店名は「musso」なのだが、筆記体で書かれているため、「mossa」だと勘違いしている人も多いようだ。

営業中は扉が開け放されていて、入口周辺に置かれたテーブルから既に立ち飲みスペース。中に入ると、フロア中央にロの字型カウンターがある。窓際や壁際のカウンターには少しだが椅子もあって、運が良ければ座って飲むことも可能だ。店の右奥が、厨房とサービスカウンター。
一番奥には、冷蔵庫にテーブル、小さめのスクリーン、ダーツボードがあり、おそらくパーティー用のスペースだろう。スタンディングなら70人近くまで収容可能らしい。

店の経営は、日本橋で「カフェ・ムッソ」を経営している(有)企画六六四。元は印刷会社の倉庫だったらしいが、移転で建物が空き、2004年7月22日にこの店をオープンした
「スタンディング・バー」と称しているだけあって、お酒の豊富さは並の立ち飲み屋の比ではない。

メインは焼酎で、「黒霧島」や「赤兎馬」などの芋(360円~)、「金太郎」「閻魔」などの麦(430円~)、「」「白岳」などの米(380円~)、黒糖の「れんと」(400円)、干芋の「小川」(380円)、紫蘇の「鍛高箪」(380円)、牛乳の「牧場の夢」(580円)、栗の「ダバダ火振」(460円)、そばの「蕎麦和尚」(580円)…など、50種以上が揃えられている。

日本酒は少ないが、それでも八海山、澤乃井、美少年、浦霞、菊姫・山廃純米…など、随時数種類は揃えられており、600円より。

その他、ビール(400~550円)、サワー(各種360円~)、梅酒(各種450円~)、カクテル(各種500円~)、ウィスキー(380円~)、ワイン(グラス400円/デキャンタ1,500円)、ジン(460円~)、ウォッカ(400円)、ラム(400円~)、テキーラ(480円~)、「瑞泉」甕仕込みをはじめとする泡盛(460円~)…と、ドリンクメニューだけで約100品目が350~800円くらいで揃っている。

料理は、多くが200円~500円。カレーパウダーをまぶした揚げカシューナッツ(300円)や、3種類あるシャカシャカポテト(360円)など個性的なつまみから、生ハムサラダピザ(600円)や串焼き盛り合わせ(700円)まで、こちらも多彩だ。

立ち飲みだが、キャッシュ・オン・デリバリーではなく伝票会計で、クレジットカードやQUICPayまで使えるのも有り難い。
また、会計1,000円ごとにスタンプが押されるポイントカードがあり、スタンプ30個で焼酎のボトルキープ、または会計2,000円引きか、Tシャツプレゼントといった特典がある。
現金によるボトルキープがないため、常連は皆この方法でキープしている。しかも、キープしてある焼酎を飲む場合は、水・お湯・氷はいずれも無料になるため、つまみ代だけで済ませることも可能だ。

一律500円のランチもやっていて、スープとご飯は、無料でお代わり自由。7種の野菜のサラダバイキングと、コーヒー(ホットorアイス)が各+100円。当然、こちらも人気がある。

→ぐるなび:Standing bar musso
http://r.gnavi.co.jp/p975900/?ak=ZEFGcGtwQr0%2BfW3Rk2tUFGDjOewRqfLrbKXcvs7uweg%3D

劇場前のベルギービール専門店、汐留「BEER GARAGE」 (08/11/15)

先週、職場の近くにベルギービール専門店がオープンした。
都内を中心に個性的な飲食店ばかりを展開している(株)ダイヤモンドダイニングの「BEER GARAGE」だ。

場所は、JR新橋駅の汐留口から地下道を5分ほど歩いた正面、「カレッタ汐留」の1階で、四季劇場「海」の入口前。『ウィキッド』を観た後だったら、徒歩5秒で着きそうだ。

店の入口には7席のカウンターがあり、観劇の幕間でも軽く1杯やれそうな雰囲気。中に入ると、左側に8席のカウンター、右側の吹き抜けに面したウッドデッキに4人用の丸テーブルが7卓ある。更に奥に進むと、メインフロアに4人用テーブルが10卓、2人用テーブルが5卓。
フロアの正面はガラス貼りで、汐留タワーや日本テレビタワー、汐留シティセンターの夜景が見える。左手の壁は、造り付けの棚に288本ものベルギービールの小瓶が並べられているのが壮観だ。

ビールは、看板のベルギービールをメインに70種類以上。
樽生ビールだけで6種類あり、ヱビス(680円)、ホメル(920円)、デ・コーニンク(940円)、マレッツ(980円)等。ギネス、ヴェデット、キルケニーは1,000円だが、ギネスはハーフ・パイント(284ml)だと600円になる。ほかに、「おすすめゲストビール」も1,000円だ。

瓶ビールは、ピルスナー、ゴールデン・エール、ホワイトビール、トラピストビール、レッドビール、セゾンビール、アビィビール、ランビックビール、スペシャルビール…と色々な種類が揃えてあり、価格は1,080円~1,540円。すべて目の前で栓を抜き、その銘柄専用のオリジナルグラスに注いでくれる。

漫画『もやしもん』に出てきた「ランビックビール」を飲んでみたが、漫画通り、とても酸っぱいビールだった。
「ランビック」とは、開放された容器に麦汁を入れて放置し、空気中の酵母で自然に発酵させるという、原始的製法による珍しいビール。酵母の生育地が限られるため、ブリュッセル近郊でしか作れない。
日本のビールと比べると、とても同じ飲み物とは思えない味だ。

ビール以外は、ワインがボトル2,500~3,600円で14種類ほど揃っている。グラスワインは500円(スパークリングは600円)、デキャンタは1,400円と、価格はどれもお手頃。
20種類のカクテル(650~750円)や、ウイスキー(600~750円)、焼酎(各650円)も2種類置いてあるが、さすがに日本酒はない。

店は「スパニッシュ・ベルジアン」をコンセプトにしており、スペインの小皿料理「タパス」やベルギー料理を楽しめる。
タパスはどれも値段が安くておすすめ。「スモークサーモンのタルタル」や「スペイン風じゃがいものオムレツ」など10種類が300円、「ムール貝のパン粉焼き」「スペイン産生ハムハモンセラーノ」など9種類が500円、「白金豚のバラ肉の赤ワイン煮込み」「米ナスのパルマ風グラタン仕立て」など8種類が650円だ。

ベルギー料理は、「ベルジアン・フリッツ(マヨネーズディップで食べるフライドポテト)」(680円)や「ムール貝の白ワイン蒸し」(1,380円)などがある。
ほかにも、3種類のチーズフォンデュ(1,800円) やピザ(850円~950円)、パスタ(1,000円)…など、意外に料理は多彩だ。ベルギーのワッフルやチョコレートなどのデザート(400~650円)もある。

ベルギービールとタパスという組み合わせは悪くないと思うのだが、店にベルギービールのスペシャリストが少ないのが難点。大まかな説明はしてもらえるが、個々の味わいの違いなど、細かいアドバイスまでは期待できない。興味のある人は事前に調べて、飲んでみたいビールの候補を決めておいた方が得策。

ビールが千円以上となると高い気もするが、酒屋で買ってもベルギービールは1瓶千円近くするもの。日本のビールとはかなり違う、多彩な味を楽しめると思えば、たまに試してみるのも悪くないのでは?

→ダイヤモンドダイニング:BEER GARAGE
http://www.diamond-dining.com/shop_info/beer-garage/

新橋に、ビールの名店並び立つ!「新橋 DRY-DOCK!」 (08/9/14)

2007年6月18日、新橋駅南側の第一京浜沿いのガード下に、立ち飲みのビール・バーがオープンした。
のキャビンを模したその店は、「新橋 DRY-DOCK!」という。

場所は、新橋駅の汐留口を出て、駅前の信号を右方向に直進し、JRのガード下と交差する右側。烏森口から線路沿いに進んでも行ける。

入口を入ると、4段ほど階段を下りた右側にキャビンがある。船員バーをイメージした三角形の店内は、左側がカウンター、右側には2人用テーブル2つがある。いずれも立ち飲み用で、その奥が階段
2階は昇った正面がトイレで、左側に4人用テーブルが3卓ある。こちらは艇長室をイメージしているそうで、座って飲むことができる。

1階・2階ともに、12人も入れば一杯。いずれも電車が通ると、けっこう音が響く。立ち飲みメインでありながら、ビールは1杯千円前後と決して安くない。それにも関わらず、連日お客が引きも切らない。それはひとえに、ともかくビールがうまいから。

1階のカウンターでひたすらビールを注いでいるのは、店主である若きビール注ぎ職人、佐藤裕介さん。
彼が操舵型のビア・サーバーから注ぐ「アサヒスーパードライ生樽」は、誰もが知るあのスーパードライとはまるで別物と大評判だ。

この店には、生ビールが9種類ある。
滑らかなのど越しに驚かされる「アサヒスーパードライ」(650円)、上品な味わいの長期熟成ビール「アサヒ・プレミアム熟撰」(680円)、イギリスの味を最大限に再現した注ぎ方で提供される上面発酵ビール「バス・ペールエール」(1,100円)、チェリーを漬け込んだ甘酸っぱい風味と紅味が特徴的な「ベルビュー・クリーク」(800円)、他の3~4倍のホップを使ったシャープな苦みのベルギービール「シメイ・ホワイト」(1,100円)、小麦を加え、バナナのようなフルーティーな甘さの香る「隅田川ヴァイツェン」(990円)、低温熟成させた力強い苦みの上面発酵ビール「隅田川アルト」(990円)、焦げた苦味のある深い茶色の「隅田川ポーター」(1,050円)の8種類が定番。
ほかにゲスト・ビール(950円)1種類があるが、現在はヒューガルデン・ホワイトが設定されている。

この店のビールが美味しいのは、佐藤さんの技術はもちろんだが、ビールを美味しくするために考えられることを、すべて手間暇を惜しまずにやっているから。温度管理、サーバの洗浄、グラスの洗浄…など、これ以上望めないレベルで徹底されている。
ビールも、銘柄によってその味わいが最も引き立つ形のグラスに注がれる。

9種類の生ビールに加え、ドイツ、ベルギーを中心とした瓶ビールも30種類ほど揃っているが、価格は千円少々のものが多い。
アメリカのアンカーも全種類が揃っているし、タヒチのヒナノ・ビールも可愛い名前とラベルが人気だ。
ワインやウィスキー(竹鶴)、カクテルなど、ほかのアルコール類もある。

ワインボトルは、赤が「カリテラ・カベルネソービニヨン」(2,980円)と「ペポリ・キャンティ・クラシコ」(5,800円)、白が「カリテラ・シャルドネ(」2,800円)と「シャブリ・ラ・シャンフルール」(5,800円)。スプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)は、「ガンチア・プロセッコ」(3,200円)、「ガンチア・アスティ」(3,600円)。すべてアサヒビールが販売しているワインだ。

おつまみは、もちろんビールに合うものが中心。「名物チキンバスケット」(3ピース・650円、6ピース・980円)は、フライドポテトが添えられた鶏の唐揚げに、モルトビネガーを掛けていただく。
ビール研究家の藤原ヒロユキさん考案の「Crew's ホットドック」(780円)は、ホットドックにビール風味のケチャップとザワークラウト、それに刻んだピクルスがたっぷり乗っている。
手軽な500円メニューとして、ポテトサラダ、野菜スティック、チーズ、ビーフジャーキー、たまごのピクルス、「かめや」のチョコ盛り合わせスパイシーオリーブ、ドライフルーツなど、十数品があるのも嬉しい。

名店「BIRE REISE'98 」の近くでビールバーを開店する大胆さも、味に自信あってのことかも。
内装だけでなく、店全体がビールを楽しむ会のような店。1日の疲れと渇きをいやす、まさに「DOCK」の役割を果たしてくれる。
ビール嫌いな人ならビールの美味しさに開眼し、ビール好きな人は通いつめることになること、間違いなしだ。

→新橋 DRY-DOCK!
http://www.shimbashi-dry-dock.com/

非日常的な空間を楽しむ店、「キリストンカフェ東京」 (08/9/1)

いつも居酒屋というのも芸がないが、かといって流行の店は敷居が高い…そんな若い人たちのニーズをつかんだテーマレストランを展開しているのが、(株)フードスコープだ。
その経営店のひとつである、「キリストンカフェ東京」に行って来た。

場所は、新宿東口の靖国通りを直進し、新宿5丁目の交差点手前の左側。ローソンのちょっと先にある「TOKYO DAIHANTEN(東京大飯店)」が入っているビルの8階だ。
実際のビルは靖国通りからちょっと入った場所に建っているため、入口から奥に入ってエレベーターを上がる。

店は広い。しかも、天井が高い。イメージは、中世ヨーロッパの教会だということだ。天井からは巨大なシャンデリアがいくつも下がり、一番奥には祭壇もある。両側の端の席はフロアから高くなっていて、パーティ用、VIP用といった感じだ。パーティーは120人まで大丈夫だという。

これだけ広いにも関わらず、週末ということもあって満席だった。テーブルの場所によって多少雰囲気が変わるので、希望の席を予約しておいた方がいい。この空間を存分に楽しみたければ中央のフロアに、ちょっと落ち着いた席が良ければ左側の少し高くなったテーブルに、ソファでゆったり過ごしたいなら、300円プラスしてVIP席に、といった具合だ。

これだけの内装でありながら、料金居酒屋価格なのが、この店のウリだ。
料理はミックスナッツ(550円)から国産牛バラ肉の赤ワイン煮(1,580円)まで色々あるが、ここではコースが断然お得。なんせコースは2,500円と3,000円、飲み放題つきコースも4,000円からあるのだ。(21時以降限定の二次会プラン3,000円もある。)ただし、料理のボリュームは全体的に軽め。

ドリンクは、ビールモルツ(580円)、焼酎「それから」が芋・麦それぞれ540円。カクテルは540円~820円、ワインがグラスで480円、ボトルで1,700円~5,000円だ。日本酒も一応あるが、さすがにこの店には合わないので、注文しなかった。

居酒屋として考えれば、ここの料理やお酒は平均的なレベル。この店で問題なのは、持ってくるまでの時間がやたら遅いことだ
これだけ広い店だから、スタッフの移動距離が半端じゃないことは分かる。だが、ファースト・ドリンクが揃うまでの間に、少なくとも2杯は空くほど待たされた。この待ち時間は、あまりに長すぎ。気の短い人は、せめて厨房近くの席を予約した方がいい。
ま、自分は常に2杯ずつオーダーしていたんで、何とか耐えられたけど。

これさえ我慢できれば、この空間はやはりちょっとした見もの。誕生祝いやパーティに使われるというのも、良く分かる。たまにはちょっと非日常的な空間で飲んでみたいなら、選択肢の1つとしてアリだと思う。

→ぐるなび/キリストンカフェ東京
http://r.gnavi.co.jp/g465406/

独特の雰囲気がある洋酒の店、大宮「洋酒館 バジェナ」 (08/8/21)

大宮に、ウェストサイドストリートという駄洒落のようなネーミングの路地がある。
元は西武デパートの横を抜けていたために付けられた名前だと思うが、今は「LOFT」になってしまったため、某ミュージカルのパロディ以外の何物でもないネーミングになってしまった。
全長100m余りで、車が通れないほどの狭い路地だが、左右に数多くの飲食店が立ち並んでいる。

その旧中山道寄りに、「洋酒館 バジェナ」がある。
場所は、大宮駅の東口駅前から銀座通りを北に進み、「LOFT」の手前のウェストサイドストリートに入って約80m、左側。
うっかりすると通り過ぎてしまいそうな目立たない店だが、その名の通り洋酒の品揃えはかなり充実している。

店構えはパブ風だが、本物の油絵があちこちに飾られた独特の雰囲気。「洋酒」というネーミングは、伊達ではない。
けっこう古い店らしく、店内は落ち着いた趣がある。
入口から奥にかけて、4人用のテーブルが並べられていて、総席数は45席ほどだ。

生ビール(450円~)もあるが、世界各国のビールを小瓶で取り揃えており、20種類以上はあった(550円~)。
ボトルワインも2,800円から色々あり、ウイスキーはグラス400円から揃う。
ほかに、サワー(400円~)やカクテル(480円~)も提供しており、ドリンクメニューは全部で250種類にもなるそうだ。
「洋酒館」なので日本酒はさすがに見当たらなかったが、焼酎はしっかり揃えてある。

料理は、和・洋・中・エスニックと、ほぼノンジャンル。カモ肉トロカルパッチョ(680円)、タコス(680円)、牛肉のビール煮(700円)、豆腐ごま味噌サラダ(600円)、地鶏のソーセージ(580円)、パスタ(630円~)、自家製ピザ(500円~)、その他多数。価格帯としては、決して高くない。
宴会コースは2,000円~5,000円で、飲み放題は2時間2,000円(28種類のドリンク)。

バーでもないのに、これだけ多くのお酒が楽しめる店はなかなかない。
よほど洋酒好きの人がやっているのだろうと思ったのだが、少なくともフロアで見かけたのはふくよかな年配の女性で、とても洋酒マニアには見えなかった。

普通の居酒屋と一味違った店に行きたい時など、ここに友人を案内すれば話の種になりそう。
昼間はランチもやっていて、カレーが人気のようだ。(辛口はけっこう辛いらしい。)

→Saitama Infoドットコム/洋酒館 バジェナ
http://www.saitama-info.com/cgi/prn_info.cgi?ta_0486432900_0

途中下車して寄る価値あり!西川口「BAR CASK AND STILL」 (08/8/11)

西川口というと、正直あまりイメージの良い街ではない。だが、駅から30秒の距離にある「BAR CASK AND STILL」は、洋酒好きにとってわざわざ途中下車してでも寄る価値がある店だ。

場所は、西川口駅の西口に出て、駅前から左手に入る路地を進むと、すぐ左側の地下。「BAR」というシンプルな看板が目印だ。

階段の上にも季節のメニューを書いた黒板が掲げられていて、その日のおすすめに胸が躍る。
煉瓦に囲まれた階段を下り、扉を開けると、右側から正面にかけて逆L字型のカウンターが伸びる。左側には1卓だけテーブル席がある。合わせて13席ほどの小さな店だ。

カウンターの背面は、上から下までビッシリとボトルが並べられていて壮観。シングル・モルトだけでも400種類以上あるそうで、酒好きならこの景色だけでうっとりとしてしまう。

店のスタッフは3名。店主である川本将人さんは、この店一筋(前身である「HIDAMARI 狸 Part3」を含む)で、バーテンダー歴19年目を迎える。日本と英国のソムリエ資格を持ち、シングル・モルトと英国をこよなく愛しつつ、日本酒もたしなむというオールラウンダーだ。

紅一点の山口貴子さんも、川本さんに次ぐ古株。ベネンシアドール・アフィシオナド資格を持つほどのシェリー好きでありながら、料理の腕もかなりのものだ。意外と女性客が目に付くのは、彼女のおかげかもしれない。
若手の石川和伸さんもミクソロジスト(フルーツカクテル)系のバーテンダーながら、シェリーの修行にスペインまで行くという勉強熱心。

店のメニュー等はホームページを見てもらうとして、この店の特徴はともかく「お酒が好きで好きでしょうがない」という情熱にあふれていることだ。
3人ともプロのバーテンダーらしく、必要以上にお喋りなタイプではないが、お客にもひしひしとその好きさが伝わってくる。
そのため、お客にも「酒を愛する客」が多いようだ。周囲の注文の仕方を見ていると、それぞれが自分のスタイルを持って、この店とお酒を楽しんでいる客が多い。

品揃えが素晴らしい分、1,300円、1,800円、2,100円といった、ちょっと高めのものも多いので、自分のように目に付いたボトルを指差してオーダーするタイプの人はご用心。一応値段を確認してから注文しないと、勘定が1万円を超えてしまうこともありそうだ。

だが、ともかく酒好きを虜にしてしまうような品揃えに加え、アットホームな雰囲気、それでいてさりげない仕草でキッチリとプロの仕事を見せてくれるスタッフと、魅力が満載
こんな店の常連になれたら、お酒の楽しみが一層広がるに違いない。

→BAR CASK AND STILL
http://home.att.ne.jp/alpha/caskandstill/

銀座で夜景を存分に楽しめるBAR、「SKY」 (08/7/13)

BARが多いことでは有名な銀座だが、それでも夜景のきれいなBARとなると、あまり思い浮かばない。今、自分が知っている中では、8丁目の「SKY」がおすすめだ。

このBARは「三井ガーデンホテル銀座プレミア」のロビー階(16階)にある。
三井ガーデンホテルは2005年にオープンした高層ホテルで、1階の入口にはロビー階までのエレベータしかなく、16階から上がホテルになっている。(下層階はリコー本社)

このホテルをプロデュースしたのは、イタリアの世界的デザイナー、ピエロ・リッソーニ。部屋数361室の中型ホテルだが、スタイリッシュで高級感のあるデザイン空間に仕上げていて一見の価値はある。

16階のロビーに最初に足を踏み入れると、誰もがまずその夜景に目を奪われるはずだ。なにしろ、東京タワーが驚くほど近くに見える。
「SKY」自体は築地方向に面しているため、残念ながら店内から東京タワーはほとんど見えない。ただし、一番ロビー寄りのラウンジ・テーブルは別だ。ロビーとの境がガラスのため、ロビー越しに東京タワーを眺めることができる。

ホテル内の飲食店は、この「SKY」と隣にあるBAR「KARIN」(こちらが銀座側)のみで、「SKY」がメインダイニングの役割も果たしている。
よって、店内の多くをレストランスペースが占めているが、入口の近くにバーカウンターがあり、目の前の夜景を眺めながらグラスを傾けられる、銀座でも貴重な場所になっているのだ。
カウンターの右側はラウンジスペースになっており、こちらで飲むこともできる。窓際にはわずかながらソファ席があり、ここは絶好のカップルシート
奥には半個室のスペースなどもあり、総席数は全部で111席ある。

「SKY」の料理は、有機野菜を中心としたコンテンポラリー・イタリアン。
午前7時から9時半までの朝食タイムは、有機野菜や自家製パンケーキを中心としたビュッフェで、料金は2,100円。
11時半~14時までのランチタイムでは、前菜とデザートがビュッフェになっていて、それにパスタかメインを付ける。こちらの料金は2,500円だ。

17時半~23時がディナータイムとなる。コース料理は6,800円のプリフィクス形式で、25種類の料理から3品+デザートを自由に選べる。3品すべてをメイン料理から選んでも良いという、ユニークな形式だ。
産地直送の無農薬野菜を中心に構成されているため、ともかく野菜がおいしいという評判。ただ、肉や魚が使われていないので、物足りないという人もいるかもしれない。
ほかに、シェフ特別テイスティングコース、12,000円も用意されている。

BARとラウンジでは、おつまみ風の軽食もメニューに揃えられている。飲み物も含め、価格は千円台くらいが中心。ワインもオーガニックを含む約140種類がラインナップされており、ソムリエ資格を持つスタッフが3名いるという話だ。

週末には誕生祝いをここで過ごすカップルが何組か見られるし、レストラン・ウェディングの会場としても人気がある。
価格は少々高めだが、デートなどに絶好のロケーションであることは間違いない。

→SKY
http://www.sky-ginza.com/index.html

激戦区・銀座で人気急上昇のフルーツバー「ORCHARD」 (08/6/26)

日本一のBAR激戦区である銀座で、いま人気急上昇中のBARがある。1年ほど前、6丁目にオープンした「BAR ORCHARD GINZA」だ。
「ORCHARD」は英語で果樹園のこと。その名の通り、カウンターにはフルーツバスケットが置かれ、旬のフルーツが盛られている。

場所は、外堀通りをソニービルから新橋方面に歩き、左側にあるカフェ「みゆき館」手前のビル。
エレベーターで7階に上がると、シックな木のドアがあり、横の壁に店名が書かれている。

扉を開けると、正面が7席ほどのカウンターになっている。椅子は肘掛のついた革製で、ゆったりと座れる造りだ。左手に6人用と2人用のテーブル席もあり、そちらの椅子も革張り。入口の横には、タワー型のワインセラーが置かれている。
シックな応接室のような雰囲気は、銀座らしい落ち着きだ。

カウンターに座ると、向かいの正面には横長の鏡が飾られている。その手前にずらりとボトルが並べられており、下部はガラス張りの冷蔵庫。グラスなどが冷やされているようだ。

店のスタッフは3名。オーナー・バーテンダーの宮之原拓男さんと奥様の寿美礼さん、ほかに若い男性バーテンダーがいた。
宮之原さんはホテルオークラ神戸の出身で、立ち居振る舞いにも品格を感じさせる。まだ30代前半だが、下手をすると客の方が気後れしてしまいそうなほど。そこを寿美礼さんの柔らかさが補ってくれ、居心地の良い空気を感じさせてくれる。

宮之原さんはフルーツ・カクテルの達人。ホテル時代からその評判は非常に高かったので、ここではぜひフルーツ・カクテルを試してもらいたい。
カウンターに置かれたフルーツの籠から、美味しそうなものを見繕ってもいいし、スタッフと相談して「こんなカクテルが飲みたい」と伝えれば、ぴったりのフルーツ・カクテルを提案してくれる。

ソムリエ資格も持っているためワインも充実、おまけにモルトウィスキーもマニアらしい。更に、隅の方には「魔王」「森伊蔵」といった焼酎の逸品まで置かれている。(残念ながら日本酒はない。)

海外で直接買い付けて来た銘柄も多く、ほかの店ではまずお目にかかれないようなボトルが出てくるのも楽しい。
ウィスキーの価格は、12年物で1,260円~1,575円、17・18年物で1,575円~2,205円、20年を超えると2,625円~といった目安だ。

BARとしては邪道と言う人もいるかもしれないが、この店は食事の美味しさでも評判が高い。特に、「48ヶ月のパルメザン・濃厚カルボナーラ(1,890円)」は、人気がありすぎて品切れになることもしばしば。チーズも常時18~20種を揃えている。
まずはさっぱりしたカクテルを最初にいただき、ワインでも飲みながら食事、その後でゆっくり洋酒を楽しむ…といった贅沢な時間を過ごすこともできるのだ。

フルーツはもちろん、牛肉や塩にまで、凄いこだわりを持って揃えられているので、そうした話を聞きながら飲むのも楽しいだろう。

銀座には8丁目に「BAR RAGE」というフルーツバーもあり、インテリアはそちらの方が流行っぽくて店も広いのだが、ORCHARDはまったく違う家庭的で上品な雰囲気を持っている。
全てにおいてクォリティの高さを感じさせてくれながら、ご夫婦バーテンダーならではのアットホームさも感じさせてくれる、まさに上質のBARだ。

→バーナビ:BAR ORCHARD GINZA
http://www.suntory.co.jp/gourmet/bar-navi/shop/0X00067627/index.html

原点にして最高のBAR、渋谷「黒い月」 (08/6/16)

※2008年8月、「黒い月」は青山に移転した。場所は、青山通りから骨董通に折れ、一つ目の角を左折した右側、地下2階。

常に新しい店探しに余念のない自分だが、ここは通いたい!と心底思う店が、たま~にある。
生まれて初めてそう思い、事実しばらく通っていたのが、渋谷のBAR「黒い月」だ。
最初に訪れてから、たぶん20年くらい経つだろうか。

「黒い月」は、東急本店の向かいに建つ雑居ビルの3階にある。ビルの表にも中にも一切看板が無く、住所・電話番号も非公開。いわゆる隠れ家BARの走りだった。
かつては1階の郵便ポストですら、真っ黒に塗られているだけだった(「黒い月」が描かれていたのかもしれない。)のだが、最近は小さく店名が添えられているので、昔に比べれば見つけやすくなった。

3階に上がると、ブロンズ色の大きなドアだけがある。ここにも店名表示がない(実は、目に付かないが壁に店名表示がある)ので、入るには少々勇気が要るかもしれない。だが、いったんドアを開けると、実に和める不思議な空間が出迎えてくれるのだ。

店は小さく、カウンターに2人用のベンチが4脚、テーブルが2卓。
照明は暗くてカウンター各席の前にスポットが当たるようになっている。壁はコンクリート打ちっぱなし。ドアと同様、店内のカウンターや棚も、金属で統一されている。

カウンターの中は、左半分がボトル棚になっているが、右半分は一面ブロンズ。実は、こちらにバックスペースへのドアがあり、裏にも数々のお酒がストックされているのだ。
店の右奥のスペースには、床にオーディオとCDが置かれている。かつてはモニターも置かれていて、古いモノクロ映画が流れていたりしたのが、今は女性だけになったためか、それはなくなっている。

店は正統派のバーだが、置いてあるお酒は非常に個性的。昔から、「知っている酒が1本もない!」と言われるほど、マニアックな酒ばかり揃えられていた。この店で、どれだけ美味しい酒を教えてもらったか数知れない。

自分が良く通っていた当時は、まだ「Milk Hall」から「黒い月」に替わって間もない頃で、オーナーの星さん、バーテンダーの相沢さんがバリバリだった。だが、お二人とも相次いで店を離れ、その頃アルバイトだった女の子が、今では立派な店長
それが、ソムリエールの新田さん。当時からお酒には詳しかったが、かなり前にソムリエ資格も取り、1人で店を守っている。昔の自分には少々とっつきにくい印象もあったのだが、今はすっかり柔らかくなって感じがいい。(おまけに…思わず「化け物か!?」と口走ってしまったほど、容姿が昔と変わってない…!)

この店にメニューはない。オーダーは、彼女と相談しながら決める。お酒は、ウィスキーで1,000円くらいから、カクテルは1,500円くらいから。チャージは1,000円。ただし、秘蔵のお酒も多いので、懐が不安な時は値段を確認してからオーダーした方がいい。
自分は昔、この店で思い切り飲みたいがために、某クレジット・カードを取得したという過去がある。現在は、VISAカードが使える。

つまみは乾き物やチーズが少しある程度で、料理はない。
昔と変わったのは、ワインの種類が増えたことだ。月2回、ワインの試飲会も開いているらしい。
あとは、新田さんの愛犬、ミニチュアダックスフンドの「古酒」が、お客さんの間を飛び回っていること。
とても良く躾けられていて、決して悪さはせず、お客さんに愛想を振りまく様子には、撫でずにいられない。

この店にいると、場所も時間も忘れてしまう。自分が信頼できる友人しか連れて来ない、真にお気に入りの店


住宅街の本格BAR、南浦和「Revelstock」 (08/5/19)

南浦和の駅から歩いて4~5分の住宅街に、1軒のショットバーがある。こんな場所にショットバー?…と、思わず突っ込みを入れたくなるような立地なのだが、これが銀座のバーにも引けを取らない品揃えで、誘蛾灯さながらに周辺の酒マニアを惹きつけている。
それが、Bar Revelstock(レベルストック)だ。

場所は、南浦和駅東口から駅前通りをまっすぐ進み、サンクスの角を左折、JRのガードをくぐって2つめの角を過ぎた右手3軒目。付近の住人以外、通る人も限られそうなエリアだ。

店内は、10席ほどのカウンターが奥まで伸びる正統派のショットバー。インテリアもキレイで、広さも程よい。
洋酒の品揃えも豊富。特にシングルモルトの充実度は魅力的で(約300本)、いくら地元・埼玉の蒸留所とは言え、年に200~300本程度しか発売されないイチローズ・モルト(07年4月7日の記事参照)のほとんどが揃っているのには驚いた。

インディペンデント・ボトラー物のウィスキー(07年8月14日の記事参照)も置いてあるし、フランスのジン「エギュベル」(07年4月17日の記事参照)を飲んでいるお客さんも…。
ビールは、ドイツ、ベルギー、イギリス、チェコ…と40種類近くある。流行のフルーツカクテルにも対応。
つまみはドライフルーツ(400円~)から各種が揃い、牡蠣のグラタン(950円)や、ボンゴレスパゲティ(1,000円)といった食事メニューも用意されている。

お酒の価格はピンからキリまでだが、多いのはシングル900円前後だろうか。
自分が飲んだ「タリスカー175周年記念ボトル」は最も高い部類だったが、確か2,100円だった。

これは、タリスカー蒸留所が現在の住所で操業を始めて175周年経った2005年にボトリングされたオフィシャルボトル。全世界で6万本限定(日本は1,500本)という代物なので、タリスカー好きの自分にとって見過ごせない一品だった。味は、普通のタリスカーの延長線上という感じ。何年物なのか気になるが、記載がない。
半分飲んだところで、トワイス・アップ(※)にしてもらう手もあったかなぁ、とちょっと後悔した。アルコール度数は45.8度だ。

※トワイス・アップとは、ウィスキーと同量の常温水で割る飲み方。ウィスキーの香りが引き立ち、個性を際立たせる。

お客も洋酒に詳しい人が多いようで、まさにこの店にしてこのお客あり。思わず「良かった~、この店が家の近くじゃなくて…!」と呟いてしまった。こんな店が近くにあったら、正直ヤバイ

元々は浦和の仲町で10年目を迎えているBARで、南浦和店は05年10月11日にオープンした2店舗目。
浦和店の方にも、ぜひ1度お邪魔してみたい。

→Bar Revelstock
http://www.revelstock.jp/minamiurawa/top.html

花街の香り漂う隠れ家BAR、銀座「cacoi」 (08/4/21)

現在、自分の職場は汐留。すぐ隣の銀座には、綺羅星のごとくいいBARが軒を並べている。
だが、自分がいま気に入っているBARは、銀座の中心部からはずれた、かつて木挽町と呼ばれていたエリアにある「bar cacoi」だ。

場所は、昭和通りの銀座7丁目歩道橋を越えて築地側に渡り、2つめの角(右側は料亭「吉兆」)を左折してすぐ右側。1日3組限定の料亭、銀座 朝川の2階にある。

入口を入って2階に上がると、右側が和食ダイニングの「メゾン・ド・アサカワ」で、左側が「bar cacoi」となっている。元は料亭の離れ座敷として使われていたスペースらしい。

「bar cacoi」は、メゾン・ド・アサカワでの食事の前後に一杯やるにはうってつけのスペースであり、逆に早い時間なら隣から料理を持ってきてもらうこともできるという、連携関係にある。

6~7人で満席となる「逆カギ型」のカウンターに、テーブルが2~3卓ほどの狭さだが、その隠れ家風の立地もあいまって、とても落ち着ける雰囲気になっている。照明の暗さに加え、バーとしては低めのカウンターも居心地がいい。

一見、こんな穴場に客が来るのかとも思うのだが、会社帰りに1~2人で寄る女性客、年配の旦那衆、静かに語り合うビジネスマンなど、客筋も実にいいのだ。

オーナ・バーテンダーの大場健志さんは、大学を卒業してから2003年までの4年間、富士通に勤務していたという変わり種。サラリーマン時代からお酒好きだったらしく、退職後、新宿のBARで働き、2004年に「bar cacoi」を渋谷にオープン。その後、建物の改築のため銀座に移転し、現在の場所でちょうど3年目を迎えたところだ。

「cacoi」という名前は、茶道から取ったらしい。その昔、一般の人々は広間を屏風で囲い、その中で茶会を開いたそうで、囲いは茶室の前身を指す用語だ。
それだけに、ここでは200種類以上のモルト、リキュール、ワインなどのほか、お茶もしっかり用意されている。

渋谷の頃から、うまい酒が揃っていると評判だったらしいが、もちろん銀座でもそれは健在。
ここで教えてもらった旨い酒は本当にたくさんある。イチローズ・モルト(07/04/07掲載)もクライヌリッシュ(07/08/08掲載)も、最初に飲ませてもらったのは、実はここなのだ。
価格は銀座の中心にあるBARに比べ、明らかに安い
とは言え、逸品もけっこう混じっているので、不安な時は確認した方がいいだろう。

つまみは、やはり軽いものが中心だが、チーズにせよチョコにせよ干しブドウ(枝つき)にせよ、洋酒によく合う物が揃えられている。
たまに、ユニークなイベントも企画してくれるのだが、自分は残念ながらまだ参加したことがない。

隣の「メゾン・ド・アサカワ」もちょっと面白い店で、昔の洋館を思わせる和風インテリアながら、ワイン会席を提供している。エントランスのウィンドウに飾られた有名ワインやシャンパンのボトルには、ちょっと惹かれてしまう
だが、値段が少々高めという印象があって、こちらはランチしか試していない。

銀座の中心からちょっと離れた裏通りだからこそ、花街の香り漂う落ち着いたBARが似合うのだろう。
こんな隠れ家が職場のすぐ近くにあるのだから、自分は酒場に関してだけは、本当に運がいいと思っている。

※「bar cacoi」は朝川の改築に伴い、2009年5月29日(金)に閉店。大場さんは古巣の渋谷に戻って、「cacoi」を営業している。場所は、公園通りの「渋谷東部ホテル」の少し先の右側にあるCOENビルの5Fだ。

~歴史と人事は夜動く~『元bar cacoi annex』

100種類のビールが飲める「ドランクベアーズ」ペディ汐留店 (08/3/5)

最近は、ビアバーも随分増えてきて、ちょっとした繁華街なら大抵1軒や2軒はあるものだ。
昔はブラッセルズくらいしか思い浮かばなかったものだが、今や百花繚乱の様相。
今日はそんな中から、世界のビール100種類を揃えた「ドランクベアーズをご紹介しよう。

場所は、新橋駅烏森口から汐留方面に直進し、ゆりかもめ汐留駅の前にある東京汐留ビルディング2階。
汐留ビルは、ソフトバンク本社や、ヒルトングループの最高級ホテルコンラッド東京が入っている37階建てのビルだが、2階と地下が「Pedi汐留」というショッピング街になっている。
汐留駅からだと、デッキを通じてそのまま2階に入り、一番駅寄りにある店が「ドランクベアーズ」だ。

店は意外と小さく、カジュアルな雰囲気だ。入って右側に3~4人掛けのカウンターがあり、フロアには樽を土台にした高めのテーブルが4卓と、普通の2人掛けテーブルが10卓ほどある。英国のパブ風の内装で、壁にはビールのラベルや、ブランド名の入ったグッズなどがあちこちに貼られている。
店のスタッフは若い男女4~5人だが、お酒の知識はカウンター内の男性が豊富だ。

ここは生ビールも4種類あり、いずれも2サイズから選べる。銘柄は、ギネス(1pint=950円・1/2pint=550円)、ハイネケン(同800円・450円)、アサヒスーパードライ(同690円・390円)、ヒューガルデンホワイト(KING size=1450円・ 1/2pint=750円)。
1pintは57lmlなので(英国の場合)、中瓶より少し多いくらいの量だ。
ビールサーバもそれぞれ個性的なデザインで面白い。

瓶ビールは専用のメニューに100種類が解説付きで掲載されている。すべて小瓶(330ml)で、価格は大体700円~950円。ベルギービールなど一部に1,000円以上のものもある。これだけの種類を揃えていると、在庫管理の面からもなかなか安くはできないのだろう。
今日現在で、ロシア、ギリシャ、ベルギー、タイのビールが各1種ずつ入荷中止になっているので、正確には96種類になる。

日本のビールも4種類含まれている。スーパードライ(700円)、一番搾り(700円)、ハートランド(750円)、明治維新(950円)。サッポロやサントリーは無い。
明治維新は日本ビール(株)のプライベートビールで、維新に活躍した12人の傑物が1人ずつラベルにデザインされた、計12種類がある。その12人とは、近藤勇、土方歳三、勝海舟、坂本龍馬、吉田松陰、高杉晋作、伊藤博文、西郷隆盛、大久保利通、大隈重信、板垣退助、福沢諭吉。
さすがに全部は揃っていないので、在庫の中から好みのラベルを選ぶことになる。

料理メニューはそれほど多くないものの、キノコのマリネ(480円)やイベリコ豚のチョリソー(580円)といった軽いおつまみから、明太子マヨネーズと青ネギのピッツア(780円)やペンネアラビアータ(850円)といった食事まで、一通り揃っている。おつまみセット(1,000円)もあり。
昼はランチもやっていて、カレー(880円)やハンバーグ(980円)などが食べられる。

気軽なパブの雰囲気なので、外人客も多い。店が狭いため煙草が苦手な人にはちょっとキツイかもしれないが、ビール好きなら1度訪ねたい店だろう。何と言っても、チェコ、インド、韓国、タヒチ、ペルー…など、普段なじみのない国のビールや、個性的なビールも揃っているので、メニューを見ているだけでも楽しめる。気に入ったら、ボトルを持ち帰ってもいい。

なお「ドランクベアーズ」は、大手町ビル、赤坂見附のプルデンシャルタワー、そして大阪のNU茶屋町にもあるが、メニューは店によって多少異なるようだ。

→ドランクベアーズ
http://www.dreamcorp.co.jp/db/index.html

多彩なメニューが嬉しいダイニングバー、白金台「anbai」 (08/2/14)

白金台にある自然教育園周辺は、人知れず素晴らしい店が点在しているエリアだ。ただ、三ツ星レストランの「カンテサンス」をはじめ、高級店が多い。
しかし、リーズナブルな居酒屋でもいい店がいくつかある。特に、デートからパーティまで様々な用途に使えるのが「炭焼と葡萄酒・anbai(塩梅)」だ。

場所は、目黒通りの白金自然教育園入口のほぼ正面。目黒駅からだと、駅からまっすぐ歩いて約500m
歩くのが苦にならない人なら、それほど遠い距離ではない。

店は板張りの外観で、ガラス貼りの部分から入口に掛けて曲線を描いたアプローチになっている。
店内は照明が落とされ、ダイニングバーっぽい雰囲気。BGMも大人っぽいジャズが流れている。

入るとまず幅の広いカウンターが右手にあるが、ここだけ見ればショットバーとしても十分使える。
左手がテーブル席で、個室風に仕切られたテーブルが5卓、奥は半地下の大テーブル席と、靴を脱いで上がる中2階席とに分かれている。
更に2階に貸切のパーティー・スペースがあり、そこだけで30~75名まで入れるということだ。

ここは、炭火焼きの肉料理と串焼きが売り物。だが、洋食風のメニュー(スモークサーモン、ブルスケッタ、フェットチーネ、エスカルゴ…など)や、和食風のメニュー(ふろふき大根、鯛のにぎり、マグロの前菜…など)もあって、肴には困らない。デザートも美味しいと評判だ。
価格は700円~1,000円が中心。ステーキ丼で1,500円だ。

そして、ドリンクメニューも多彩で豊富。日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、いずれも満足できるラインナップを揃えていて、自分のような究極のチャンポン好きにはこたえられない。特に、看板に掲げているワインは、美味しい銘柄を安く提供してくれている。

パーティは飲み放題付きで2.5時間4,500円~7,500円。現金払いだと、いずれも500円引きになる。ただし、時間をオーバーすると追加料金がかかるので、ずるずる長居するグループは注意した方がいい。
ここはランチもやっているので、最初はランチで雰囲気を見ることもできそうだ。

欠点は、手が足りないのか、待たされる場合があること。スタッフを増やしてもらえると、より居心地がよくなりそうだ。

以前、ここのカウンターで飲んでいた時、「車椅子でも入れますか?」というお客さんが来た。マスターは「カウンターでよろしければ」と答え、端の椅子を素早く片付けてそのお客を迎えていた。
酒がより美味しくなるのは、こんな夜だ。

→炭焼と葡萄酒 anbai
 http://r.gnavi.co.jp/g503501/


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