プロヴィナージュ_外観神田や新橋をはじめとして、最近は格安ワイン居酒屋が注目されている。ワインに親しめる環境が広まるのは嬉しい限りだが、たまには本物のワインの美味しさに触れてみるのも、素晴らしい体験になるはずだ。

ワインの奥深さを垣間見せてくれる店として、ワイン好きにお勧めしたいのが、六本木の「プロヴィナージュ」だ。
場所は、六本木ヒルズから六本木通りを渋谷方面へ約200mほど進んだ左側。店はビルの2
階なので目立たないが、六本木六丁目のバス停を過ぎてすぐ左手なので、それを目印にするといい。
プロヴィナージュ_入口2階に上がると、回廊の手前側に店がある。(突き当たりは、外国人御用達の美味しいピザハウス「PIZZAKAYA」。)
店内は、右奥のカウンターに6席、左側のフロアにテーブル席が14席。テーブルは、薄いカーテンで隣席と仕切られるようになっている。

オープンは、2006年7月31日。オーナーソムリエの田中浩史さんは、冷涼ワインの伝道師として有名だ。
「冷涼ワイン」とは、ブドウの栽培可能地域の北限に近い、涼しい産地で造られたワインという意味。ヨーロッパではドイツやオーストリアというイメージだが、フランスでもシャンパーニュやアルザス、上質な赤ワインではブルゴーニュも北限になる。

ブドウが健全に生育する地域の年間平均気温は10~20℃と言われるが、実はその中でも気温が下限に近いエリアから素晴らしいワインが生まれる場合が多いのだ。
その魅力に開眼した田中さんは、この店をオープンして冷涼ワインの魅力を多くの人に伝えている。店のセラーには、目からウロコが落ちるような冷涼ワインがたくさん眠っており、ワイン好きの間では口コミで広まっている。
価格は一般的なワインバーと変わらないレベルで、上質なものばかり揃っているので、コストパフォーマンスは高い。

プロヴィナージュ_店内料理は以前、榎本奈緒子さんという女性シェフが担当していたのだが、現在のシェフは斉藤貴之さん。斉藤シェフは、青山の「ラ・ブランシュ」からブルゴーニュの一つ星「Le Benaton」、銀座3丁目の「ラール・エ・ラ・マニエール」を経て、この店のシェフに着任した。
榎本さんは現在、神楽坂と江戸川橋の間にある「ピアッティ・カステリーナ」で腕を奮っているそうだ。

スタイルはスタンダードなフレンチで、アラカルトでも頼めるが、5千円のプリフィックス・コースがお得だ。内容は、アミューズ(おまかせ)、前菜2種(選択)、魚料理(おまかせ)、肉料理(選択)に、メゾンカイザーのバゲットが付く。
アラカルトだと、前菜が1,200円~1,900円、メインが2,500円~3,200円くらい。
2人で異なる料理を選択した時にはシェアしてくれたりと、心配りも嬉しい

料理に合わせたワインをバイ・ザ・グラスでお願いすると、この店のワインを自在に楽しめる。生カキに赤のシャンボール・ミュジニーを合わせるなど、ワイン通でも驚くようなマリアージュを体験させてくれるのだ

店では、不定期にワイン教室やワイン会、メーカーズディナーなどを開催している。興味がある人は、店のホームページをチェックしてみよう。

→プロヴィナージュ