夜中でも、美味しい和食と日本酒で、ゆったり寛げる店というのは有り難い。銀座のはずれにある日本酒バル「(えにし)」は、そんな夜にぴったりな、小さな居酒屋だ。

最寄の駅は、東京メトロ有楽町線の新富町。1番出口を出たら、首都高の上を渡って銀座方面にまっすぐ進み、約150mほどの右側にある。
銀座から歩いても大した距離ではない。中央通り沿いの2丁目にある「メルサGinza-2」の角から新富町方面へ進み、昭和通りを越えて80mほど歩いた左側だ。「メルサGinza-2」からだと約300mといったところ。
銀座・縁_外観入口が格子戸になった町屋風の外観は、バルと言うよりおばんざいの店といった雰囲気だ。赤い暖簾には、「有機野菜と国産食材とお酒のバル」とある。
狭い間口からも想像できる通り、店内はカウンター6席のみ。ただし、奥の階段を上がると、2階に4人テーブルが3卓、3階のお座敷にも4人用の座卓が3卓ある。

開店は、2011年7月。1階はバーっぽい造りながら、古民家を改装したインテリアに温もりが感じられて落ち着ける。カウンターの上には惣菜の大皿やおでん鍋が置かれ、向かいの壁には焼酎やウィスキーの瓶が並べられている。

作務衣を着たスタッフは、厨房を含めて若い男女が4名。日によってスタッフは入れ替わりがある。テンパってない限り、カウンター内の店主が話相手になってくれるので、1人客でも退屈することはなさそうだ。

日本酒は、空いたものから順次入れ替えられるため、常に旬のお酒に出会える。先週あったのは、陸奥八仙、寫樂、遊穂、川中島、風の森、東洋美人、新政「亜麻猫」、福祝、安芸虎…など約10種。ほとんどが無濾過・生酒なので、同じ銘柄のお酒が他店より美味しいこともある。店主はお酒全般に詳しいので、好みを伝えれば合いそうなお酒を勧めてくれる。

価格は固定ではなさそうだが、この日は1合980円、半合490円均一だった。カウンターで1合サイズを注文すると洒落た酒器を選ぶこともできるらしい。半合だと大きな杯型の酒器で提供される。

焼酎は、鳥飼、中々、三岳、山ねこ、川越、森伊蔵、天使の誘惑、春雨カリー…など、こちらも銘酒揃い。
ワインは月替わりで、やはり国産中心。今月の銘柄は、高畠ワイナリーのスパークリング、勝沼醸造の甲州、ココ・ファームの「農民ロッソ」のほか、チリのシャルドネとメルローも置いてあった。すべて、ボトルでもグラスでも注文可能だ。
少しだが梅酒やウィスキーもあり、国産にこだわるだけあってイチローズ・モルトも備えている。

銀座・縁_店内料理についても、全国の有機農家産直野菜や、石川や神奈川の漁港から直送される鮮魚など、安全性の高い国産食材にこだわっている。
しっかりした和食の技術をベースにしながら、バーニャカウダや創作メニューもあって、変幻自在だ。肴は380円からだが、600円台くらいが目立つ。刺身は天然ブリや焼〆サバが美味しく、ミンク鯨といった珍品もある。量の少ない肴の盛り付けに使われる、四方に孔が空いた長方形のお皿もユニークだ。

フロアの貸し切りは7人から可能で、コースはあんこう鍋コースが2,800円。場所柄、お客は近所に自宅や職場がある人がほとんどで、女性客も多い。
上階にはスタッフを呼ぶための呼び鈴が備えてあるが、間違えてうっかり鳴らさないよう、気を付けよう。

→ぐるなび:和食・日本酒バル 縁~ENISHI~