またも年を越してしまった、恒例の「ことし残念だった店」。従来の“残念”とはちょっと意味合いが異なるが、今回は驚異的な人気を誇る居酒屋を2店、挙げてみたい。

人気があるのに何が残念なのかと言うと、両店とも入ることがほとんど不可能なのだ。普通の人気店なら、開店前に並ぶなり、電話でかなり先の日程を予約するといった方法があると思うが、この2店にそんな方法は通用しない
かく言う自分もまだ入れていないので、伝聞の記事になることをお許しいただきたい
1軒は、四谷三丁目の居酒屋「純ちゃん」だ。
ここは以前、東京一予約を取るのが困難と言われた居酒屋、「山ちゃん」が閉店した際に、店舗も営業方針もそのまま引き継いだという店。つまり、旬の魚を中心とした美味しい和食10品前後の料理に、選び抜かれた約25銘柄の地酒と瓶ビール(プレミアムモルツ)がすべて飲み放題で、1人5,800円均一。
地酒のラインナップは見事なので(入荷情報はブログで確認できる)、信じられないようなコスト・パフォーマンスだ。客が殺到するのも無理もない。

カウンターと小上がり合わせても16人で満席という店だから、予約の困難さも前の「山ちゃん」に劣らない。毎月、初旬に予約の受付開始をブログで公表するのだが、瞬時に1ヶ月分の予約が埋まって記事が削除されてしまうため、その記事を目撃することすら難しいのだ
事実、自分も1度として受付開始の記事を見たことがない。予約が埋まると記事が削除されてしまうので、毎月何日頃に記事が掲載されるのかも分からない有様だ

ごく稀にキャンセルが出て、追加受付の記事が載ることもあるのだが、掲載した瞬間に予約が埋まってしまう勢い…。まさに瞬殺だ。
ちなみにこの店、純ちゃんこと小田島純幸さんが1人で切り盛りしているため、電話してもなかなか出られないこともブログに断り書きがある。こうなると、この店の予約を取るより、流れ星に願いをかけた方が早そうだ。


もう1軒は、池尻大橋の「つくしのこ」だ。こちらの店も、選りすぐりの地酒を格安で飲ませてくれる居酒屋として知られている。
だが、ここは一見さんお断りという紹介制の居酒屋なのだ。日本酒以外のお酒がないこと(ビールもない)、宮沢さん母子2人で営んでいるため、スピーディーな対応が常にできるとは限らないこと…などから、店の内情を分かっている人だけを対象にしたいようだ。

そのため、住所も電話番号も非公開、店の看板もない。既存客と1度店に来た実績がないと、予約も受けてもらえない。もちろん、いきなり行っても入れてもらえない

店では、料理をお母さんが、お酒は息子さんが担当している。料理はこちらもお任せで、前菜、珍味、お造り、煮物、焼物、汁物、お食事…などが10品近く出される。グループまとめて大皿で出されるものが多い。
日本酒のレベルはこちらも極めて高い。十四代、飛露喜、而今、醸し人九平次 、獺祭、鍋島、七田、英君、開運、王禄、竹鶴、温羅、貴、阿櫻、七本槍、奥播磨、悦凱陣、賀茂金秀、昇龍蓬莱、天吹、山本、小左衛門、相模灘、宝剣、雅山流、陸奥八仙、花陽浴、神亀、不老泉、ソガペール・エ・フィス、鶴齢、大信州、大那、臥龍梅…等々

たっぷり食べて飲んで、1人5,000円が基本。採算が取れているのか、こちらもとの声が多い。
ごく普通の居酒屋で完全紹介制を取っているのは、ここ以外に聞いたことがない。どなたか行ったことのある方、ぜひ1度連れてって~!

→四谷 荒木町 居酒屋 純ちゃん