最近でこそ珍しくない和食系のワインバーだが、埼玉ではまだまだ少ない。都内だったら、以前ご紹介した六本木割烹 小田島を筆頭に何軒かあるものの、埼玉で思い浮かぶのは、浦和のワイン割烹「入佐(いりさ)」くらいだろうか。

店の場所は、浦和駅の東口に出て、パルコの裏手にある「浦和駅東口入口」の信号を左折。バス通りを230mほど歩いて「ウィークリーマンション」の角を右に曲がると、右側3軒目にある。
入佐_外観周りは住宅街で、こんな場所にワインバーがあるとは予想外な立地だ。木とレンガの壁に前面ガラス張りの外観は、今風のパン屋さんのようにも見える。
店に入ると、手前にテーブルが3卓ほど置かれ、メインは奥のコの字型カウンター13席。右側の壁には、その日のメニューが書かれた黒板が、左側の壁には赤ワインが並べられた棚がある。

店を切り盛りするのは、和食の料理人だったというご主人と、サービスを担当する上品な奥様とのお二人。入佐というお名前からして、ご主人は鹿児島の出身かもしれない。(以前、肴にキビナゴもあった。)ご夫婦どちらとも、ワインには詳しい

提供される料理は、和食をベースにしてはいるものの、ワインに合うようアレンジされたものも多い。言ってしまえば和洋折衷の創作料理風だが、中途半端なダイニングバーとは違い、しっかりした料理を出してくれる。

コースメニューもあるが、壁の黒板に書き出された日替わりのアラカルト・メニューが目立つ。(300円から23品ほどあった。)品切れになったものから価格が消されていくので、人気のありそうな料理は早めに注文した方が良さそうだ。

訪れた日に書かれていたのは、野菜の焚き合せ(700円)、〆鯖(800円)、葉っぱのサラダ(800円)、マッシュルームオーブン焼(800円)、とろろ焼めし(800円)、ラム肉クミン炒め(900円)、プロシュート(1,000円)、鴨ロース焼き浸し(1,000円)、鱸のポワレ(1,200円)、チーズ盛合せ(1,200円)、野菜トマトソースパスタ(1,200円)、ホタルイカのパスタ(1,300円)、刺盛(1,500円)、馬刺(1,500円)…など。

入佐_店内ワインはフランス中心で、ボルドー、ブルゴーニュに加え、アルザスや南部のものも並んでいる。ほかにイタリアやカリフォルニア物もあるようだ。価格は大体2千円台から8千円くらいまでが多い。メニューにはないが、けっこう高級な銘柄もセラーの中に眠っているという噂だ。
グラスワインは、白赤あわせて8種類あり、1杯600~1,000円ほど。

壁に並べられている赤ワインには、ボトルに値段が書かれているので「ジャケ買い」も可能だ。値付けはかなり良心的なので、高いワインほどお得になりそう
1~2種類だが日本酒も用意されていて、意外に美味しい地酒が飲めたりする。

カフェのように親しみやすい雰囲気ながら、しっかりした料理とワインが楽しめるのが嬉しい。奥様はもちろん、手が空けばご主人ともお喋りできる。
落ち着いた雰囲気でゆったり過ごせるのは、駅前からほど良く離れた、この店ならではだろう。

も、1,200円で魚または肉料理の日替わりランチをやっているそうだ。(コーヒー&デザート付は+300円)

→入佐 - vin et kappou irisa