自分が最も苦手な食材である鶏は、最近ようやく「美味しい焼鳥」だけは食べられるようになったものの、それ以外は今でもキツい
自分にとっての美味しい焼鳥と言うと、今のところ北千住「バードコート」、秋葉原「とり庄」、大塚「蒼天」…など、数えるほどしかない。そんな貴重な店の1軒が、赤羽の「(あつらえ)」だ。
誂_外観場所は、赤羽駅の東口に出て駅前通りを直進し、LaLaガーデン(赤羽スズラン通り商店街)の「長崎ちゃんぽん リンガーハット」の手前を左折すると、左側4軒目の地下にある。
カウンター8席、突き当たりに4人用テーブルが2卓あり、入ってすぐのところにも4~5人用の半個室(テーブル)が2つある。店内にはジャズが流れ、焼鳥屋としては雰囲気もなかなかいい

店を切り盛りしているのは若いご夫婦で、職人肌といった印象。初対面だと、ちょっと取っつきにくく感じる人もいるかもしれない。四谷の「やき龍」で修行したらしいが、腕は既に出身を凌いでいるようだ。

日本酒は約20種類以上揃っており、セレクトも堅実。メニューには日本酒度や酒米名とともに短い紹介文がすべてに付いていて、自分で納得した銘柄だけを置いていることがうかがえる。
メニュー以外のものが入荷していることも多く、訪れた日は「裏・雅山流」や「十四代・龍の落とし子」といった見過ごせない酒が入荷していた。

1合の価格は、越乃景虎・辛口本醸造(580円)、八海山(580円)、雨後の月・辛口純米酒(630円)、浦霞・辛口純米酒(680円)、菊姫・純米酒(680円)、開運・特別純米(680円)、出羽桜・桜花吟醸酒(780円)、天狗舞・山廃純米酒(780円)、天青・純米吟醸(780円)、鳳凰美田・辛口純米「剣」(780円)、獺祭・純米大吟醸50(780円)、十四代「本丸」(800円)、本州一・無濾過純米吟醸(850円)、醸し人九平次・純米吟醸(880円)、黒龍・純米吟醸(880円)、田酒・特別純米(880円)、田酒・山廃純米(880円)、〆張鶴・純米吟醸「純」(950円)、郷の誉「山桜桃(ゆすら)」(1,150円)、十四代・純米吟醸(1.250円)、黒龍・大吟醸(1.350円)。日本酒は1.5合で注文することもできる。

誂_店内梅酒類も26種類を揃えており(450円~650円)、「バナナ梅酒」「はちみつ梅酒」「赤ワインの梅酒」「ブランデーの梅酒」…といったユニークなものも飲める。焼酎に至っては50種類以上あるそうだ。

鶏は、鳥取の「大山どり」を使っているらしい。外はカリっと焼きあげ、中はジューシーという、焼鳥の王道をとことん追求しているのが、人気の秘訣。
串焼きは、つくね(280円)、ハツ、砂肝、ペタ(=腰皮)、う玉、チーズ巻き、プチトマト巻き(以上各180円)、なんこつ、レバー(以上各190円)、ねぎま、すきみ、モモぶつ(以上各210円)、かわ、アスパラ巻き(以上各230円)、ささみ、梅しそ(以上各250円)、そり(=モモの付け根)、手羽先(以上各280円)…など。
そのほか、厚焼き玉子(420円)、とりわさ(550円)、とうふサラダ(650円)、合鴨のタタキ(840円)…といった一品料理もいくつかある。
どれも美味しいと評判だが、特に人気の高い「つくね」はとてもジューシー。レバーなど内臓系にも定評がある。

コースには、おすすめ串焼き8本コース(2,300円)、御宴会コース(2,600円)、誂コース(3,150円)などがあるが、御宴会コースと誂コースは3名以上から。
自分が頼むのは、お通し+鬼おろし+おまかせ串焼き5本に、520円以下の好きなドリンク1杯を付けられる「ワンドリンク・セット」(1,880円)。日本酒とウィスキーを除けば過半数のドリンクが対象になる。まず最初にこれをお願いして、そのあと順次追加していくのが好みだ。

赤羽周辺の焼鳥好き・酒好きには、一目置かれている店。デートにも使えそうな「キレイな焼鳥屋」である点も好印象だ。
裏通りの地下というロケーションながら、一度入った客に「また来よう」と思わせてくれる魅力がある。

→ぐるなび/炭火串焼 誂