毎年、年末に掲載している、恒例の「今年、残念だった店」。今回はちょっと年始にずれこんでしまった。2011年、ちょっと残念だったお店は、根津の「NaCaSa(なっかーさ)」だ。

場所は、地下鉄・根津駅を根津1丁目交差点側から出て、不忍通りを千駄木方面へ130mほど進み、2つ目の信号を右折して路地を約100mほど歩いた左側にある。
オープンは、2008年10月30日。それまで、谷中にある大正8年築の町家、「間間間(さんけんま)」で仮営業していたが、根津に移って新規オープンした。
NaCaSa_外観店は間口が狭く、うっかりすれば見逃してしまうような小ささ。入ると、カギ型のカウンターが奥へ延びており、全部埋まってもせいぜい7~8人が限度。突き当たりがトイレになっている。

このお店は女性店主が1人で切り盛りしているが、料理もお酒も種類こそ少ないが厳選されており、常連たちも魅力的な客が多い。

では何が残念なのかと言うと、店主が1歳半くらいの海ちゃんという娘さんのお守をしながら営業している点だ。割と聞き分けのいい娘さんで、営業に差し支えるようなことはあまりないのだが、それでも相手は子供。中には泣き止まない日もある。そうなると、お客の注文に応じる余裕もなくなってしまうのだ。
常連さんは承知の上で通っているので、海ちゃんの相手をしてくれたりするのだが、一見の客にはキツイこともあるだろう。

この点さえ目をつぶれれば、料理もお酒もなかなかの店だ。意外なことに、日本酒も10種類ほどの銘柄を揃えている。
日によって銘柄が多少変わることもあるが、天明(650円)、(630円)、鍋島(630円)、佐久の花(530円)、天青(500円)、五人娘(630円)、むすび・100%玄米酒(680円)、澤屋まつもと(500円)、竹鶴(500円)…といった銘酒がセレクトされている。

NaCaSa_店内焼酎は、天下一(500円)、おてもやん(500円)、亀仙人(550円)、さつまの海(500円)があり、ユニークな自家製コーヒー焼酎(500円)も飲める。

ビールは、プレミアムモルツ(550円)、ギネスビール(630円)のほか、ベルギービールの代表格・シメイ(850円)と、通好みのリンデマン(900円)まである。

更に、なぜかワインリキュールのピノー・デ・シャラント(ブドウ果汁にコニャックを加えて樽熟成させたもの/750円)や、GAJAのグラッパ(イタリアの名門ワイナリーがブドウの搾り滓で造ったブランデー/800円)などという、呑兵衛心をくすぐる代物まで置いてあるのだ。

料理は、むかごの素揚げ(380円)、冷奴(400円)、ごぼ天薩摩揚げ炙り(430円)、ポテトチーズ(480円)、オイルサーディン(580円)、つけ麺(580円)、お好み焼き(780円)、明太子スパゲティ(880円)…など。「さかな」の逆読みを店名にしているだけあり、かつお刺(880円)や、銀だら西京焼き(980円)といった魚料理もしっかりある。お通しは200円。

下町らしい気さくな店なので、居心地は悪くない。逆に子供好きな人にとっては、ユニークで貴重な居酒屋として楽しめるかも!?

■オーガニックCafe&Bar NaCaSa (なっかーさ)
文京区根津2-25-6
営業時間18:00~1:00 日曜日と祝日の月曜が定休