最近、魅力的な店が増えている神田界隈。特に、従来の和風イメージを覆すお手頃ワインの店が急増中だ。

この分野で新宿3丁目をリードしているのが(株)ワルツなら(Limitedの記事参照)、神田界隈をリードしているのが(株)夢屋だろう。今年8月5日には、神田南口に「BRASSERIE LE ZINC(ブラッスリー・ザン)」をオープンした。安い値段でガッツリ食べられる男前フレンチとして、早くも酒好き女子の人気を集めている

場所は、神田駅南口を出て、線路沿いに東京駅方面に向かい、交差点を渡って薬屋の右側の日銀通りに入り、左に曲がる最初の路地の中ほどにある。
築50年以上の2階建て一軒家を改装したという、同社が得意とする古民家再生店舗だ。
ZINC_外観営業中は前面が開け放しで、雨でない限り、店頭の樽をテーブル代わりに1~2組が飲んでいるはず
1階はカウンター主体の立ち飲みで、詰めても8人くらい。入口右手にスタンディング・テーブルも1つある。その後ろが2階へ続く階段。右側の壁は全面が黒板状になっていて、上から下までメニューがびっしりと書き込まれている。階段の下はトイレ
2階は住宅の面影が残っており、座って飲食できる。6人掛けのテーブルが3卓、4人掛けのテーブルが2卓ある。

この店の売りは、店頭の専用ロティサリーマシーンででグルグルと焼かれた「ひな鳥のロティ」(1羽2,400円、1/2羽1,300円、1/4羽700円)。外はパリパリ、中はジューシーで、MASTで食べて欲しいという、店の一押しメニューだ。
立ち飲みでありながらも料理で勝負したいという、店の姿勢を象徴する一品となっている。

高井シェフは、国内はもちろん、フランスと国境を接するバスク地方で3年、更にスイスでも修業を重ねた腕自慢。
ひな鳥のほかにも、産直野菜のロティ盛り合わせ(480円)、特製ラタトゥイユ(480円)、パテドカンパーニュ(550円)、特製トリッパの煮込(580円)、ムール貝のワイン蒸し(750円)、パクチーサラダ(750円)、豚ヒレ肉のコルドンブルー(950円)、鮮魚のアクアパッツァ(1,100円)、高井プリン(250円)、自家製フォッカッチャ(限定・100円)…など、ガブ呑みワインに合いそうなメニューがゾロゾロある。

ZINC_店内ワインの方は新世界が中心で、グラス(380円~)は泡が2種類、白・赤は各3種類ほど用意されている。その日の銘柄はメニューにも挟まれているが、カウンター上の短冊を見るのが手っ取り早い。
ボトル(2,100円~6,800円)は25種類以上あり、立ち飲みだと100~300円安くなる。

生ビールは、都内でも珍しい「ブリュワーズブリュー ~武蔵野限定アルトビール~」(580円)と、「ヒューガルデン エキストラホワイト ~ホワイトエール~」(850円)のほか、月替わりの生ビールも加わる。瓶はベルギービールで、シメイ、アヘル、ドゥシャス、ヴェデット…など約6種類。

それ以外にも、オルネライアのグラッパ(800円)、ルイジャドのマール・ド・ブルゴーニュ(800円)、サングリア(500円)、キール(600円)…など、少数精鋭のドリンクメニューで酒好きを楽しませてくれる。

1階で軽く1杯引っかけるのも良し、2階で腰を落ち着けて飲むのも良し。状況に応じて使い分けられて、通いたくなるブラッスリーだ。

→東京カレンダー/BRASSERIE LE ZINC