新宿3丁目を中心に「Bar Dance」や「MARUGO」など、十数店の飲食店を展開している株式会社ワルツ。新宿らしからぬオシャレっぽいジャズバーやワインバーが女性層を中心に受けているようだ。そのワルツが先月、また新しいワインバーを出店した。
小さい店ながら、隠れ家風でなかなか面白い。店名は「Limited」といい、その名の通り3年8ヶ月の期限付き営業らしい。

場所は、新宿3丁目の寄席「末廣亭」の3軒右隣にあるビルの奥。ビル入口の上に一応看板はあるのだが、まったく目立たない。通りから奥をのぞくと、入口のドア越しにカウンターの端がかろうじて確認できる程度だ。
Limited_外観開店は2011年9月4日。元々寿司屋だった10坪ほどの店に居抜きで入ったそうだ。カウンターのネタケースはそのまま活かしてフルーツなどの食材を並べているが、店内はすっかりカジュアルなワインバーらしく改装されている。
14席という長めのカウンターに、壁際のカウンターが4席、2人用ミニテーブルが3卓ある。原則2人での利用が前提のようだ。

店主はMARUGO出身のソムリエ、小澤洋司さん。日替わりグラスワインは泡2種、白4種、赤6種類が用意されていて、1杯500円~1,000円。ボトルは2,800~13,000円まであったが、6千円以上のものは限られている。

ビールは、プレミアムモルツ(600円)とギネス(800円)の2種類。
カクテル(700~1,000円)は、常時10種類ほどが揃うフレッシュ・フルーツを使ったカクテルが人気だ。その日のフルーツは、日替わりワインと共に、カウンター内の黒板に書き出されている

料理は、自家製チョコや各種オードブル、魚介の香草ガーリックバターなどの魚料理、トリッパと白インゲン煮込みなどの肉料理、グラタン、パスタ、リゾット、ピザまで、約30種類。ほとんど500~1,500円といった価格帯だ。
シェフの原田昌二さんは、25mほど離れたMARUGO1号店と兼務だそうで、火を使う料理は1号店で調理している。(そのため、タイミングによっては時間が掛かる。)ほかに女性スタッフも1名いた。

Limited_店内セットで注文できるのが、サラミ&ハム類と、チーズ類。
パルマの生ハム(伊・エミリア・ロマーニャ州)、モルタデッラ・ソーセージ(同)、限定マンガリッツァ豚サラミ(ハンガリーの国宝)など、5種類のサラミや生ハムは各800円、全種セットで1,500円。

同様に、チーズはブリ・ド・モー(チーズの王様・白カビタイプ) 、エポワス(ウォッシュタイプの代表格)、ロックフォール(青カビタイプの代表格)、セル・シュール・シェール(シェーブルタイプの代表格)、ラクレット(セミハードタイプ)、ミモレット 26ヶ月熟成(同)、パルミジャーノ 34ヶ月熟成(イタリアチーズの王様・ハードタイプ)、ゴーダ 36ヶ月(オランダチーズの代表・ハードタイプ)の8種類があって、単品だと各700円だが、3種類(1,300円)、5種類(1,700円)、全種類(2,500円)の3セットがある。

広く浅い品揃えだが、スタンダードなカクテルあり、フルーツ・カクテルあり、ワインあり、つまみも食事もあり、しかも午後6時~午前3時まで営業というのは、かなり使い勝手がいい。飲み屋がひしめく通りに面した1階にありながら、隠れ家風なところも楽しめるし、待ち合わせにも便利だ。

自分なら、入口正面のカウンター席に陣取って、外を通る酔っ払いを眺めながら飲みたい。ほとんどの通行人は、店の存在にまず気付かないはずだ。飲み屋街の喧騒を肴にワイングラスを傾ければ、見慣れた裏通りも、ちょっと違った景色に見えるかもしれない。