三品_看板飲食店がひしめく渋谷には、意外にも銘酒居酒屋が少ない。思い浮かぶ店というと、老舗の「酒菜亭」ぐらいではないだろうか。

それでも最近は、おいしい日本酒を揃えた個人店などがちらほらと出始めた。中でもちょっとユニークなのが「三品」だ。

場所は道玄坂上。渋谷駅からマークシティの4階を縦断して、道玄坂上出口を出たらすぐ左に曲がり、「ナチュラル・ローソン」の角を右折。50mほど歩いた左側の雑居ビル地下1階の突き当たりにある。

開店は、2011年1月21日。元々スナックだった店舗に居抜きで入ったため、雰囲気はいかにもスナックっぽい。カウンター5席に、4人テーブルが2つ、2人テーブル1つという小さな店だ。
三品_入口店主の坂嵜透さんは、実は本業が広告クリエーター。昼は青山にあるオフィスで仕事をし、夕方から店に入るという兼業生活を送っている。かつて飲食業に就いていた経験があり、日本酒好きが高じてとうとう純米酒専門居酒屋を開業してしまったというから相当なものだ。

メニューに書かれた日本酒は、左ページが火入れの純米酒、右ページが生の純米酒と分けられているが、店主の好みもあって、銘柄はいずれもお燗向きのものばかり。
定番の銘柄は、香取、杉錦、竹鶴、旭若松、酉与右衛門、日置桜、秋鹿、風の森、悦凱陣、扶桑鶴、宗玄、玉川、開春、天遊琳、生もとのどぶ
ほかに臨時入荷品がいくつかあり、訪れた日には小左衛門、丹波山、白隠正宗などがあった。

いずれもサイズが2種類あり、純米生酒のグラスは100mlくらいで400〜500円、片口は180mlで800〜1000円。火入れ純米は徳利の小が8勺ほどで500〜1,000円、大が1.5合で900〜1,900円となっていた。

三品_店内日本酒以外であるのは、ビールの「ハートランド」小瓶(550円)、梅酒の「酒一筋」純米うめざけ(700円)、白ワインの「蔵王スター」デラウェアと「ソルルケト」甲州(各グラス550円、ボトル2,800円)、赤ワインの「蔵王スター・マスカットベリーA」(同)、飲める味醂「飛鳥山みりん」(400円)。
純米酒以外も、国産のお酒オンリーというのがこだわりだ。

は20品強で、650〜950円くらいの価格が多い。
地鶏と白菜の酒蒸し(900円)、三品ポテトサラダ(450円)、トマトとルッコラのサラダ(450円)、きのこガーリックソテー(550円)、えいひれ(500円)、チーズの盛合せ(800円)、ドライフルーツ盛合せ(700円)、厚揚げ焼き(500円)、鰯のなめろう(650円)、いかの塩辛(350円)…などがあった。

店が小さい上に純米酒専門、さらに店内禁煙とあって、お客を選ぶ店だとは思う。合うか合わないか、日本酒好きなら1度試してみるのも面白いのではないだろうか。

→三品:店主のブログ