立ち飲みの聖地とも言える新橋は、当然ながら立ち飲み激戦区でもある。安いのはもちろんだが、それなりの美味しさや個性を備えていないと、人気店にはなれない。そんな立ち飲み店のニューフェイスが2月にオープンした。「城喜元(まっちゃんの店)」がそれだ。

場所は、桜田公園前の「TSUTAYA」裏手の一角。JR新橋駅からだと、烏森口から「かねまん薬品」の角を左折して150mほど直進し、突き当たりを右折すると、すぐ右側にある。
城喜元_外観開店は2011年2月2日。店主の松山晃士さんは、料亭などで修業を積んだ後、新橋で最も有名な居酒屋チェーン「魚金」グループに入り、たちまち頭角を現した。立ち飲みブームのきっかけを作ったと言われる本店横の「魚金3号店」を立ち上げ、更に「魚金・ゆりかもめ店」、「活力魚金」と、次々に人気店を送り出して来た有名人だ。

「まっちゃん」の愛称で多くの常連客から親しまれていたが、14年勤めた魚金から遂に独立して、この「城喜元」をオープンした。看板に「まっちゃんの店」と入っているのも、この愛称が新橋界隈に知れ渡っていたためだ。
店舗面積は約6坪で、奥に向かって真っすぐ続くL字型カウンターのみ。、定員は一応14人となっている。

料理やドリンクは、それぞれ25種類くらいずつあるが、内容はどんどん変っていく。季節のためだけでなく、店で生まれるメニューも多く、まだまだ成長途上の店だからだ。
日本酒は常連である利き酒師の荒井さんの助言を得て、立ち飲みとしてはけっこう良い銘柄を揃えている。

訪れた日にあったのは、上喜元「元」本醸造(450円)、上喜元「猩々」本醸造(520円)、浦霞・本醸造(550円)、一の蔵・本醸造(550円)、南部美人・本醸造(550円)、宝剣「涼香吟醸」(680円)、「夏純米活性にごり」(700円)、黒龍「いっちょらい」(700円)、七田「夏純」(750円)、悦凱陣「KU16」純米無濾過(800円)、・純米吟醸(800円)、田酒・特別純米酒 山廃仕込(880円)の12種類。
店名と同じ読みの「上喜元」は、地元中心で都内にはあまり流通していない「元」や「猩々」が飲める。

ほかにあるのは、サッポロ生ビール(480円)、角ハイボール(ジョッキ530円、グラス450円)、チューハイ(ジョッキ500円、スダチ1個搾り550円)、生レモンサワー(ジョッキ500円、レモン1個搾り550円)、梅干しサワー(ジョッキ550円)、ウーロンハイ(480円)、白霧島(530円)、うみ(580円)、青鹿毛(550円)、柚子酒(580円)、ウーロン茶(200円)、コーラ(250円)。

魚金出身とあって、刺身は看板メニュー。単品で400円(マグロのみ500円)、2点盛りで650円、3点盛りで780円という安さだが、とてもこの値段とは思えない見映えだ。
刺身以外の肴は300円~600円。訪れた日にあったのは、おしんこ(300円)、ガーリック風味のポテトフライ(400円)、冷やし揚げ豆腐トロロ汁(400円)、クリームチーズ味噌漬け(480円)、カジキサイコロステーキ(480円)、穴子のり塩天ぷら(480円)、イワシ梅なめろう(500円)、マグロカマ醤油煮(500円)、アサリ・エノキオリーブ炒め(500円)、牛すじ煮込み(550円)、カキさっぱりきのこあん(550円)、時鮭バター焼(600円)、スペイン風オムレツ(600円)…など。なお、サービス料は50円!

常連が多いので、初めての客は気後れするかもしれないが、まっちゃんの明るく飾らないキャラクターで、たちまち馴染んでしまいそう。立ちのみとしては特に安い店ではないが、価格と美味しさのバランスには納得できるはずだ。新橋らしさを堪能するには、うってつけの1店。

→ぐるなび:城喜元