ぐいのみ大_看板まだまだ尽きない、大塚のいい店。今回はその中でも、かなりオススメ度の高い店をご紹介したい。

それは、大塚から早稲田方面に向かう都電沿いにある「ぐいのみ 大」。日本酒好きが1度足を踏み入れれば、2度・3度と通いたくなること必至の店だ。
前身が「串駒」江古田店と聞けば、食指の動く飲んべえは多いのではなかろうか。
店は、大塚駅南口の駅前広場を反対側へ渡り、都電の線路沿いに右方向へ歩いていくと、2つ目の踏切の角にある。大塚駅からは200m弱の距離だ。

ぐいのみ大_外観オープンは、2010年10月7日。 店主の伊藤大さんは、大塚北口の老舗「串駒」で若い頃から修業を積み、2003年4月に暖簾分けを果たした。昨年、江古田駅周辺再開発のため移転を余儀なくされ、大塚南口に新しい名前の店をオープンしたのだ。

店に入ると、入口の左右に「七田」と「上喜元」の幕が下げられている。和風の店内は、正面が8席のカウンターで、左側の小上がりに7席の座卓が1つと、2席の座卓が4つ置かれている。
壁には、様々な酒蔵の前掛けやTシャツが飾られており、懇意にしている蔵がほぼ分かるほどだ。店内は小さな音量でジャズが流れている。

スタッフは、大さんと2008年10月に結婚した奥様、9時までと思われるアルバイトの3人がいる。接客は主に奥様の綾子さんとバイトの女性が担当しているのだが、実は綾子さんも旧姓(比嘉)の頃は三軒茶屋の「赤鬼」にいたという業界人。
東京の日本酒文化を牽引して来た東西の老舗(「串駒」は1979年.12月19日、「赤鬼」は1982年10月25日の開店)出身夫婦が営んでいるのだから、ある意味最強の布陣かもしれない。

料理メニューは手書きのペラ1枚(日替わり35品前後)だが、同じく手書きの日本酒メニューは4~5ページに及ぶ。冷蔵庫も、通常の日本酒用冷蔵庫のほか、17度の常温(室温)用冷蔵庫を特注で備えているそうだ。

昨日あった日本酒の銘柄は、天青、伯陽長、白鴻、上喜元、七田、亀泉、秋鹿、宝剣、東一、開運、黒龍、鳳凰美田、磯自慢、三重錦、國香、喜久醉、美和桜、小夜衣、天明、乾坤一、佐久の花、奥播磨、旭菊、松の司、貴、巌、白鷹、凱陣、鶴齢など。

数種類のバリエーションを揃えている銘柄も多いので、全部で70種類くらいはあるのではなかろうか。
価格は、大吟醸酒が180ml=2,200円、90ml=1,200円、60ml=880円という均一価格。大吟醸の均一価格というのは珍しい。大吟醸以外は1合と半合の2サイズで、1合が600~1380円、半合が350~740円という価格帯だ。半合でもお燗が頼めるところはさすが。

ぐいのみ大_店内きき酒セットは、通常のセット(980円)以外に大吟醸セット(1,580円)も用意されている。どちらも3種類で、通常は銘柄はおまかせなのだが、大吟醸セットは銘柄を指定できる。

肴は刺身が盛合せ3品で1,480円、5品で1,980円。質を見れば、この盛合せは絶対お得だと思う。昨日の3点盛りはイカと金目鯛と漬け鰹だったが、薬味に本山葵と生姜が添えられ、お醤油だけでなく藻塩も添えられていた。

ほかには、池袋・大桃豆腐の冷や奴(450円)、厚岸の本ししゃも(オス2匹・450円)、枝豆のおひたし(480円)、糠漬け(480円)、しらすオムレツ(680円)、鳥取直送の大山地鶏のおつまみ(680円)、夏野菜のトマト煮込み(780円)、小浜名「伴助」の一夜干し(980円、ハモニカ=メカジキの背びれは800円)、熊本・栗山牧場の霜降り馬刺(2,200円・ハーフ1,280円)…など、飲んべえ心をくすぐりまくる品揃え。

酒も肴も旨いものばかりのためか、少ない量で満足できる。半合ずつあれこれ飲み比べたい。
池袋から1駅移動してでも、この店を選ぶ人は多いはず。木曜が定休なので、そこだけは注意したい。

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