とっくり亭_入口個人営業の居酒屋なのに、メニューがとても豊富な店というのがたまにある。
王子にある「とっくり亭」は、そんな店のひとつ。年配のご夫婦で営んでいる昔ながらの居酒屋だが、ご主人は飲食店での経験が豊富と見え、焼鳥から刺身、天麩羅、うどん、オムレツ、グラタン、カルパッチョ…と、多彩なメニューを取りそろえている。

場所は、王子駅から明治通りを隅田川方面へまっすぐ300mほど進み、高速道路が上を走る満田橋交差点の歩道橋を渡って左折すると、すぐ右側の2階にある。駅からは歩いて5分ほどだ。道路から、窓際に並べられた1升瓶が見える。
とっくり亭_フロアけっこう年季の入った大衆居酒屋で、壁にはメニューの短冊がびっしりと貼られている。フロア中央に12席の大テーブルがあり、左の壁際に4人用テーブルが3卓、右のカウンターに4席、奥の小上がりに座卓3卓といったレイアウトだ。入口近くにはテレビも設置されている。

お酒は幅広く取りそろえられており、日本酒や焼酎も30種類くらいずつあるようだ。日本酒は、おかみさんが小皿に載せたグラスに1合をあふれさせて注いでくれる。

銘柄は、清泉・雪(420円)、浦霞・本醸造(450円)、真澄・純米(470円)、梅錦「つうの酒」吟醸(480円)、久保田・百寿(420円)、久保田・千寿(490円)、久保田・萬寿(1,600円)、菊姫・にごり(400円)、菊姫・山廃純米(580円)、手取川「吉田蔵」純米(420円)、手取川「吉田蔵」大吟醸(540円)、菊水の辛口(580円)、酔鯨・純米吟醸(580円)、天狗舞・山廃純米(580円)、〆張鶴・純米吟醸(620円)、くどき上手・純米吟醸(620円)、田酒・純米(650円)、上善如水・吟醸(650円)、越乃景虎・特別純米(660円)、神亀・純米(690円)、満寿泉・大吟醸生(740円)、八海山・本醸造(450円)、八海山・吟醸(720円)、八海山・純米吟醸(780円)、十四代・生吟醸(1,600円)。

とっくり亭_小上がりその他、冷蔵庫には「船中八策」や「なにわ」など、メニューにない銘柄もあった。
メジャーどころ中心ではあるが、そつのない品揃えだ。萬寿と十四代・生吟醸は別格だが、半分以上が400~580円という手頃さも嬉しい。1合500円台で、山廃どころか大吟醸まで提供してもらえる。
焼酎も似たような価格帯だが、こちらも魔王と村尾は別格(各1,200円)。どちらかと言うと日本酒の方がコストパフォーマンスは高そうに見えた。

料理は、焼き鳥(各種 250円~)、とりわさ (450円)、アサリの酒蒸し(450円)、 カマンベールチーズ(480円)、ほうれん草と卵のグラタン(550円)、牛タタキ(580円)、 オムライス(580円)、イタリアントマトサラダ(600円)、ぶりの照り焼(680円)、馬刺し(赤身580円、霜降850円)、刺身盛り合わせ(980円~)、天ぷら盛り合わせ(1,000円)、うどん各種(温冷各380円~1,000円)…など、居酒屋で食べたいと思うものは大体揃っている。

おススメは、焼きさんまののり巻き(580円 )。店主の創作料理らしいが、味付けされた焼きさんまの骨や内臓を取って、中に海苔とご飯を詰め輪切りにしたものだ。さんまと海苔の香ばしさがマッチして、なかなかの美味。

一見なんの変哲もない居酒屋なのだが、こういう店は何かと使い勝手がいい。どんなシチュエーションでも便利に使えてしまうので、近くにいるとついつい足が向いてしまうのだ。
休みが不定ということなので、訪れる際は営業日だけ注意しておこう。

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