新宿・もと_外観このブログでは、既にご紹介した店の姉妹店などはなるべく掲載しないようにしているのだが、今回は珍しい例外。「新ばし 酛(もと)」の姉妹店、新宿「 (もと)」をご紹介する。

この2店はともに小さい店ながら、どちらも程良い暗さの洒落た内装で、お酒の品揃えも似ている(仕入れ先が共通)。だが、新宿の方は立ち飲みという点で大きく違っているのだ。

場所は、靖国通りと明治通りが交わる新宿5丁目交差点から、歌舞伎町方面へ向かった2軒目右側。「かに道楽」の向かいのビルの地下にある。地下には小さな店が3店ほど入っているのだが、階段を降りて右側にあるのが「もと」だ。
新宿・もと_入口ガラス戸を引いて入ると、変形コの字型カウンターのみの店内で、その左奥に日本酒の冷蔵庫がある。右側の壁に黒板が掲げられていて、そこに本日の料理メニューが書かれている。
店内は適度に照明が落とされ、バーのような雰囲気。日本酒と言うより、洋酒かワインが出て来そうなイメージだ。

開店は2010年6月8日。店長の島田健太郎さんは、新橋「もと」の鈴木店長が神田にあった和食屋「酒・米・水 こうや」の店長だった当時に副店長を務めており、鈴木さん同様「きき酒師」の資格を持っている。

日本酒は40種前後あり、銘柄は日によって多少入れ替わりがあるが、宝剣、賀茂金秀、上喜元、阿部勘、山形正宗、陸奥八仙、鳳凰美田、三重錦、寫樂、貴、而今、花浴陽、白岳仙、黒龍、獺祭、ソガ・ペール・エ・フィス、白露垂珠、風が吹く…など、日本酒初心者から通までを満足させる布陣だ。
価格は、小グラス(約75ml)で300~400円、大グラスで600円~700円(約130ml)がほとんど。
小グラスを頼むと、円錐形で脚のないグラスが木製のスタンドに入れられて出される。飲み切るまで杯を置けない「可杯(べくはい)」風のデザインがユニークだ。

新宿・もと_店内一応、生ビール(400円)や焼酎の黒丸(400円)、山ねこ(500円)、中々(500円)、ワイン(赤・白グラス500円)、ウーロン茶(300円)…など、日本酒以外のドリンクもあるが、お客のほぼ全員が日本酒を注文するようだ。

肴は、自家製ふわふわさつまあげ(500円)や酒盗ピザ(800円)が名物。お通しは300円。ほかに、ポテトサラダ(500円)、本日のなめろう(600円)、酒のアテもり合わせ(800円)…といった20品ほどがある。種類は少ないが、お刺身からハンバーグまで(日によって変わる)、バラエティは豊かで味も立ち飲みとは思えないレベルだ。

毎週月曜は、女性限定のティスティングデーで、90分1000円飲み放題を実施している。(最終受け付けは20時)そのためけっこう女性客も多く、ここで初めて美味しい日本酒に出会ったという女性も少なくない。

気軽な立ち飲みでありながら、お酒の質も料理の質も良い上、適度なオシャレっぽさも備えていて居心地がいい。立ったまま2時間以上飲んでしまうお客が多いのは、この店ならではだろう。
デートでも十分に使える日本酒の立ち飲みというのは、都心でもなかなかない貴重な存在だ。

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