SAKE_看板以前、「美酒が日本酒を救う!?」でも書いたが、日本酒の販売量はここ38年、減り続けている。ピークだった1973年と比べると、昨年は約1/4ほど(26.6%)しか造られていない。

かつては全国に4,000以上あったとも言われる酒蔵だが、昨年日本酒を出荷した蔵はわずか1,302蔵。今年は震災の影響で、更に減少ペースが加速しそうな気がする。

こうした現状を打破し、日本酒の魅力をもっと知ってもらおうと、「日比谷バー」が全国7つの酒蔵と提携して、世界初の日本酒カクテル専門BARをオープンした。銀座5丁目の「SAKE HALL HIBIYA BAR(サキホール・ヒビヤバー)」がそれだ。「SAKE」を「サケ」ではなく「サキ」と読むのは英語風。
SAKE_入口開店は2011年4月20日。場所は、銀座4丁目交差点から晴海通りを数寄屋橋方面に進み、ディオール銀座の角を左折、次の角左側の地下にある。
地下鉄日比谷線・銀座駅のB3出口から出ると、右方向へわずか50mほどだ。

看板のデザインや内装は、モダンな大正ロマン風。店内はテーブル席、カウンター席のほか、各酒蔵ごとの7つのコンセプトルームがあり、全部で111席だ。
酒蔵は、一ノ蔵(宮城)、司牡丹(高知)、大山(山形)、五橋(山口)、吉乃川(新潟)、文楽(埼玉)、春鹿(奈良)の7つ。

それぞれの部屋には10~14人ほどが入れ、蔵元の写真や瓶が飾られている。その蔵が造ったお酒をベースしたオリジナル・カクテルが楽しめるほか、地方の特産物や食材を使った肴や料理がいただけるという趣向だ。
中央のホールには4人テーブルが6卓、突き当たりのカウンターは5席あり、そこでは7蔵すべてのお酒を注文することもできる。

日本酒に馴染みのない若者や女性をターゲットにした日本酒カクテルは、約150種を揃える。店の一押しは、「サキ・ニック」(580円)と「サキ・エスプーマ・カクテル」(630円~)。
前者は、ベースの日本酒をソーダとトニックウォーターで割った爽快なカクテルで、これからの暑い季節、最初の1杯にピッタリだ。
後者は、あらゆる食材を泡状にできるエスプーマという器具を使い、日本酒に泡をトッピングした現代風のカクテル。どちらも「これが日本酒?」と驚くような出来だ。使われる日本酒はすべて60mlなので、お酒に弱い女性でも問題なく飲めるだろう。

SAKE_店内日本酒カクテルのほか、スタンダードなカクテルや、ビール、ウイスキー類も一通り揃えている。もちろん7つの蔵の日本酒をそのまま飲むこともでき、その場合は120mlがワイングラスで出される。(430~770円)
店がおすすめする飲み方は、日本酒のロックだ。自家製の氷は最初-7℃で、次に-20℃で冷凍されており、3日間かけて溶けにくい氷に仕立てられている。

料理は400円台~900円台まであるが、500円台の手頃なものが多い。
酒粕とトマト、にんにくで和えた「菜の花と帆立の香醸マリネ」(480円)や「北海サーモンの濃旨焼き」(970円)など酒粕を使った“香醸惣菜(こうじょうそうざい)”が売りもの。
ほかに、純米酒と醤油、八丁味噌でまんまるに握った「まんまる“純米酒”にぎり」(650円)などの“SAKEごはん”もある。
初めてなら、3杯の日本酒カクテルと3皿の料理がセットになった、お得な限定メニュー(3,200円)を選ぶのもいいだろう。

日比谷バー全店舗共通の「パスポートカード」対象店なので、これを使うとお得な特典をいろいろと利用できる。
19日(木)には、初のイベントとして、一ノ蔵チャリティーイベントを開催するそうだ。(予約制

→日比谷BAR:SAKE HALL HIBIYA BAR