いよいよビールが美味しい季節になってきた。普段は日本酒とワインばかりの自分も、この連休には今年初めてヱビスビールを箱買いして来たところだ。

美味しい生ビールを提供してくれる店は多いが、たいていは4大メーカーか、ドイツ、ベルギーのビールがメインだろう。そんな中、日本全国の地ビールを樽生で10種類も提供してくれる店が大塚に登場した。その名も「麦酒庵(ばくしゅあん)」という店だ。
麦酒庵_外観場所は、大塚駅北口駅前のモスバーガー2階。
階段を上って店の扉を開けると、すぐ右側に日本酒の冷蔵庫が置いてある。店内は、左手にカギ型のカウンター6席と、窓際から奥にかけて4人用テーブルが5卓ほど。窓からは、駅前広場をはさんで大塚駅のホームが見える。

ビールは、カウンターの奥にある冷蔵庫から10本のホースで直結されたサーバーから注がれる。常に一定の温度で冷えた生ビールをサーブするために、手造りされた特製サーバーだ。
地ビールは、いずれも樽生で10種類。小(230ml)550円か600円、大(490ml)が950円か1,050円というお値段。当然、大手のビールにない味を求めて来るお客を対象にしている。銘柄は日替わりだが、レギュラーは和歌山の「ナギサビール」や、長野の「南信州ビール」あたりだ。

開店は2011年2月11日。店主の水田善之さんは、都内最多の銘柄数を誇る銘酒居酒屋、四谷「酒徒庵」の出身で、この店は姉妹店という位置づけになっている。従って、メニューには「アザードリンク」としか書かれていないが、日本酒の品揃えも半端ではない。

麦酒庵_店内メニューに銘柄が記載されてないのは、なんせ約150種類もある上、こちらも頻繁に入れ替わるため。水田さんに好みを伝えれば、合いそうなものを選んでもらえる。150種類のうち約95%は、グラス(90ml)350円という安さも魅力だ。
国内の地ビールと日本酒以外のお酒はまったく置いていないので、専門店と言えそう。

料理では、酒徒庵と同じく各地の牡蠣や干物を揃えている。牡蠣は、三重の桃取や的矢、兵庫・赤穂、長崎・五島列島、福岡・門司など、1個350円~450円がほとんど。
ほかに、オイスターフライとチップス(牡蠣3個分=650円、牡蠣5個分=950円)、牡蠣の塩辛(650円)、牡蠣のしぐれ煮(650円)といった牡蠣料理や、きびなご干し(500円)、鯖の灰干し(950円)、酒盗チーズ(500円)、背黒鰯の胡麻酢漬け(650円)、バジルポテトサラダ(500円)…などの肴がある。個人的には、刺身がないのがちょっと寂しい。

店内は禁煙だが、一応ベランダに喫煙スペースを設けている。
ほとんど駅前なので、下手な池袋の店より逆に便利かもしれない。日本酒の名店がひしめく大塚で、あえて日本酒を表に出さず、地ビールで勝負するあたりは主張を感じる。ビールも日本酒も味を重視したい人なら、ピッタリの店だろう。

→ぐるなび:麦酒と牡蠣とおばんざい 麦酒庵