大露路_外観このブログでは、美味しいお酒を豊富に揃えたお店を中心に掲載しているので、その条件を満たさない店を紹介することはほとんどないのだが、今回は例外

安い居酒屋がひしめく新橋にあって、「最強」の呼び声もある大衆酒場「大露路」は、紹介しないわけにいかない。すべて手作りの家庭料理50品余りが全品300円均一、それでいてボリュームたっぷりで味も悪くないのだから、開店してすぐ満席になるのも無理はない。
場所は、新橋駅から烏森通りを150mほど直進し、「リンガーハット」の手前の路地を左に入って、2つ目の角。右に曲がると、すぐ右手に入口がある。ピーク時には、店の前に列ができていることも…。

大露路_店内1引戸を開けて店に入ると、足元はいきなり荷物置場だ。お客が鞄や傘をまとめてここに置いているのは、狭い店に1人でも多く座れるようにということだろう。
左手に8人掛けのテーブルが2卓、右側に6人掛けのテーブルが2卓あるが、実際にこの人数が腰かけるとぎゅうぎゅう詰めになってしまう。相席は当然として、テーブルから体が半分ハミ出しても店に入りたい客が詰めかけるから、こうなってしまうのだ。
奥には厨房から料理を受けるカウンターがあり、その右側にトイレがある(和式)。
カウンターの端で1~2人なら立ち呑みが可能だが、これは常連用と思った方がいい。

開店は1976年。ママの小髙豊子さんが、妹のタカコさんと共に立ち上げた。今は調理を担当する若い男性と、丸顔の可愛い女性が入っているが、おそらくママの息子さん・娘さんではないだろうか。
店内はよくある個人営業の大衆居酒屋風で、狭くて雑然としていることは否めない。だが、いつも明るく賑わっていることに加え、家庭的な雰囲気とママの人柄もあってか客層はかなり幅広く、女性客も目に付く。

ほとんどのお客の前には、「トマトハイ」の赤いジョッキが置かれているが、これは店の名物メニュー。これを含め、酎ハイ、酎サワー、ウーロンハイ、玉露割り、ウィスキー、日本酒は、いずれも300円だ。
この店で300円を超えるメニューはビールだけで、「キリン クラシックラガー」大(550円)、小(330円)、黒ビール「一番搾りスタウト」(350円)、生ビール「サッポロ」(450円)がある。ドリンク・メニューは、これで全部。

日本酒は、広島県呉市の地酒「千福」精撰辛口のみ。普通酒なので味はそれなりだが、常温、冷や、お燗に対応してくれる。飲むなら冷やかぬる燗がいい。
冷やの場合に限り、冷蔵庫に移した4合瓶からグラスに注がれる。それ以外はヤカンから直接注がれるという豪快さだ。お酒は1合グラスに表面張力まで使って入れてくれる。

大露路_店内2料理メニューは、厨房カウンターの上にズラリと名札が下がっている。300円均一のため値段は書かれていない。売り切れになると札が外されるので、早い時間の方が人気メニューにありつける。
品揃えは日によって多少変わるが、定番は、まぐろ刺、たこ刺、塩辛(自家製)、ハムフライ、メンチ、コロッケ、鯵フライ、串かつ、厚揚げ、薩摩揚げ、餃子、ホルモン炒め(ニンニク味)、焼そば、茄子油味噌、いかバター、オムレツ、肉豆腐、煮込み、ポテトサラダ、ベーコンエッグ…等々。

ほかにも季節によって、牛たたき、くじらベーコン、たら白子、海老フライ、まぐろステーキ、ぎんなん、ブリ大根、かきフライ、菜の花、はまぐり酒蒸し、ほっけ塩焼、うにとろろ、カサゴ唐揚げ、…といった旬のネタが加わる。もちろんすべて300円だ。

名物メニューは、ハムフライ。直径12cm、厚さ2cmほどもあるハムを揚げたものが2個と、かなりのボリュームながら、油っぽくなくていいツマミになり、最強のハムカツと絶賛されている。フライ類はどれもかなり量があるため、異なる2品を1個ずつ組み合わせて「ハムメンチ」といった注文も可能だ。

8人以内で18時までに入店する場合に限り、予約が可能になる。そうした客が引け始める20時以降なら、タイミングによって入れるチャンスがある。近くから電話してみて、運良く空席があったら急行すべし!

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