さとり_看板「大人の居酒屋」という表現には、「美味しくて落ち着けるが、値段は高い」というニュアンスがある。安い居酒屋が多い上野にも「大人の居酒屋」はあるが、その中でも敷居の低さで嬉しいのが「旬膳 さとり」だ。

場所は、御徒町駅から春日通りをまっすぐ湯島方向に進み、上野広小路交差点を渡って「セブン-イレブン」の角を右折した左側2軒目のビル2階。写真の看板が目印だ。
東京メトロ銀座線「上野広小路」駅からだと、3番出口を出て100mくらいになる。
立地も含めて目立たない店のため、通りがかりで扉を開ける客はなかなかいないだろう。
店に入ると、和食の店ながら意外にもスナックっぽい内装。高めのカウンターが6席に、4人用と2人用のテーブルが3卓と、小じんまりしている。照明はやや暗めで落ち着いており、BGMはJAZZだ。
カウンターは2席ごとに階段状になっているため、2人で飲むにはピッタリ。上にお総菜の皿が並べられているところは、和食系らしさが感じられる。

ご主人は銀座の和食店で修業した後、2004年11月にこの店を開店した。フロアは女性が担当しているが、調理はご主人1人で担当しているので、出て来るまでに時間がかかることもあるが、それもきちんと調理している証と考えよう

料理・酒ともに定番メニューはあるが、ここも日替わりが主力といったイメージ。
日本酒は1合で、菊正宗・上撰(600円)、菊正宗・樽酒(700円)、弐乃越州・特別本醸造(700円)、〆張鶴「雪」(700円)、澤屋まつもと・純米(700円)、南・特別純米(700円)、春鹿・純米超辛口(750円)、田酒・特別純米(800円)、黒龍・純米吟醸(850円)、獺祭・純米大吟醸50(850円)、八海山・純米吟醸(1,100円)…ほか、日替わり銘柄もいくつか揃う。往々にして、日替わりの方が新進気鋭の魅力的な銘柄が多いようだ。毎週土曜日には600円から飲めるらしい。
冷や向きとお燗向きとがあるが、お燗は細かい温度指定(日向燗~とびきり燗)も受けてもらえる。

さとり_入口料理は旬の魚やお総菜、一品料理などが揃い、品数が特に多いわけではないが、どれも並みの居酒屋とは一味違う
特に魚介類に自信があるようで、刺身はもちろん「白子の石焼き」や「生フグの直火塩焼き」といった、ちょっと贅沢な料理も楽しめる。日本酒に合うような味付けや調理のものが多く、酒飲みなら思わず頬を緩ませるに違いない。一皿の量は軽めだが、その分価格も普通の居酒屋とさほど変わらないレベルに抑えてある。

ユニークなのは、店内で料理をいくつか「缶詰」で販売していること。
「さとりの肉じゃが缶」、「鶏肉とウズラ卵の和風仕立て」、「豚角煮」などがあって、価格はいずれも700円。
お総菜だけでなく、オリジナルの和風ケーキなども販売している(700~850円)。

毎日午後3時頃、ぐるなびのページでその日のおすすめメニューや席の空き状況などを掲載してくれるのも有り難い。
友人とじっくり話したいような時、気軽に使える店として覚えておきたい。

→旬膳 さとり
→ぐるなび:旬膳 さとり