日本酒好きには魚好きが多い。それだけに魚がうまい居酒屋も多いのだが、美味しい店はお値段も高かったりするものだ。手頃な価格で美味しい刺身をいただけて、日本酒も美味しい銘柄が揃っている店があると有り難い
そんな店のひとつが、人形町の「山葵」だ。そこそこのお値段で、おいしい刺身と地酒とが堪能できるので、界隈ではかなりの有名店。予約をしないと入れないことも多いほどだ。
山葵場所は、東京メトロ日比谷線の人形町駅からA1出口を出て、寿司「中乃見家」の角をすぐ左折して甘酒横丁に入り、50mほど先の右側にある。おそらく出口から1分かからないだろう。

店は、ビルの2~3階にあるので、狭い階段を昇って2階へ行く。フロアは狭いし、店も古い。スタッフもおばちゃん中心で、いかにも下町の老舗らしい気の置けない店だ。
20席程度のカウンターは、狭いこともあって全席禁煙。3階のテーブル席(4卓)と座敷は喫煙可能となっている。

地酒は、30種類ほどが切子のグラスで提供される。 店主の横瀧久雄さんと奥様の恵美子さんは、1985年当時からこのスタイルで冷酒を提供していたそうだ。定番は、まんさくの花・本醸造(420円)、 三千盛・純米(530円)、瀧自慢・純米(530円)、黒帯・純米(530円)、田酒・純米(530円)、〆張鶴・純(630円)、〆張鶴・純米吟醸(840円 )、酔鯨・純米吟醸(630円)、臥龍梅・純米吟醸(800円)、 北雪 (740円)、北雪・大吟醸(840円)、 くどき上手・純米吟醸(840円 )、銀盤 (840円)…など。
ほかに、黒松白鹿の燗酒(一合400円、二合780円)や、冬にはふぐのひれ酒(780円)などもあり、さらに臨時入荷の銘柄がいくつか加わる。 (各銘柄は、壁に貼り出されている。)

ビールは、ヱビスの中生(580円)や、中ビン( 580円)と、ちょっとハイレベル。
焼酎は、麦のいいちこ深薫(480円)から、芋の導師(600円)まで、10種類ほどが確認できた。ほとんどの銘柄は500円くらいのようだ。ボトルの場合は、2,600円~3,000円が基本とお手頃。(キープは1ヶ月)

料理は、ともかく新鮮な魚料理が人気で、刺身を注文しない人はほとんどいない。刺身は、いか(700円)、縞鯵(750円)、生うに(750円 )、〆さば(850円)、穴子(850円)、上まぐろ(1,100円)、とらふぐ(1,100円) …など、旬の魚を中心に豊富な品揃え。三点刺盛(1,400円)だと、おまかせ注文だけでなく、お好みで選ぶこともできる。

ほかにも、ほうれん草ごま合え(450円)、若鶏竜田揚げ(550円)、揚出豆腐野菜あんかけ(650円)、帆立と木の子のしょうゆ焼(700円)、穴子の白焼(750円)、本日の西京焼(780円)、ふぐ唐揚げ(880円)、焼ふぐ( 980円)…など、季節によって様々な肴が用意されている。

欠点は、時間的な制約が多いこと。予約は14~16時のみの受付で、当日は18時半までに入店する。予約客に限らず、飲める時間は原則2時間。21時で焼き物がオーダーストップとなり、21時半にラストオーダー、22時には閉店する。
これで連日満席なのだから、この店の魅力は推して知るべしだ。

→ぐるなび:山葵