昨日紹介た「しんばし光寿」は、仕事先の近くであり、このブログで紹介する店としては、ほぼ南限のエリアにある。それに対し、ほぼ北限のエリアとなるのが、自分の地元である東大宮だ。
今後、この2つのエリアの間にある店をいろいろ紹介していくことになると思う。

東大宮はさいたま市でも端のエリアのため、店もそれほど多くはない。居酒屋の質・量ともに、大宮駅周辺とは比べ物にならないし、似たような条件の宮原エリアにすら押され気味だ。
そんな東大宮にも、最近ようやくいい店が増えてきて喜ばしい。同じモノなら、都心より確実に安いのが地元のメリットだ。
そんな中で、自分が最も足繁く通っている店が「季作」だ。

場所は、東口の駅前通りからモス・バーガーの角を左折し、セブン・イレブン手前の右側。店先の酒林(入口の頭上に吊り下げられた杉玉)が目印。
道路からちょっと引っ込んでいるし、間口も広くないので、イマイチ目立たないかもしれない。
だが、おいしい日本酒が揃い、深夜でも刺身が食べられ、ごきげんなBGMが流れる店がココだ。

キャパは、カウンター6席と小上がりに3卓だから、それほど広くはない。
現在は大将の小山さんが一人で切り盛りしているので、これくらいが程よい広さだろう。
昔懐かしい柱時計が風情を漂わせるものの、決してオシャレではない、一見ごく普通の居酒屋だ。

だが、まず和紙でペタペタと貼られている地酒の銘柄が、並ではない。
日によって銘柄は入れ替わるが、常時20種類近くが揃っている。よく見るのは、「鷹勇」「俵雪」「天狗舞」「酔鯨」「田酒」「神亀」「秋鹿」「花陽浴」「能代」あたり。価格は500円~1,000円ほど。800円以上の日本酒は純米吟醸無濾過生原酒などの逸品が多いので、コスト・パフォーマンスは高い。不定期で限定酒なども入荷するが、これは運しだいだ。
ビールや焼酎(芋・麦・米)はあるものの、この店もサワー類は置いていない。ただ、多少日本酒が苦手でも、大将に相談すれば必ずや美味しい銘柄や飲み方を提案してくれるはずだ。

料理の品数はそれほど多くないが、深夜でもおいしい肴(魚)が食べられる。大将の出身である気仙沼から直送される魚を主に使っているため、入荷状況によって献立は変わる。
鮪の脳天、鯵のなめろう、一口カツ、自家製つくね等、500円前後の手頃な肴がほとんど。夏はカレー、冬は鍋モノなど、季節ネタも加わる。
意外に女性の常連も多いのは、この手頃さと、わがままにも対応してくれる柔軟性にあるのかもしれない。

この店で忘れてならないのはBGMの魅力だ。カウンターの背後には、大将私物の70年代ロックやジャズ、ソウルのCD・DVD・レコードが並ぶ。出番は限られるが、真空管アンプにベルトドライブのレコード・プレーヤーも現役だ。好みが合えば、リクエストもOK。常連の中には、呑みながら聞きたいCDを店にキープしている者もいる。

大将一人でやっているためか、営業スタイルも臨機応変。
プロ野球のシーズン中は、阪神が勝った翌日「越の景虎」が400円になる。
定休日前の月曜には、ナマ物が処分価格に値下げ。
週末には、限定メニュー「レバ刺」が登場する。

地域限定ではあるが、お近くの方はぜひ一度お立ち寄りあれ!

※「季作」は2007年5月28日をもって一時閉店し、新たに2009年2月13日より、東大宮駅東口駅前に「ちゃぶだい」として復活した。板長として佐々木さんが加わり、お酒も料理もこれまで以上にパワーアップ!ただし、営業時間は深夜1時までとなった。