新橋といえば「立ち飲み」、「立ち飲み」と言えば新橋。
このエリアに何十軒あるのか分からない立ち飲み屋だが、その中で最も有名な店が「竜馬」だろう。
昨今の立ち飲み屋ブームは、この店から始まったと言っても過言ではない。

人気の秘密は、安くて豊富なメニューと、立ち飲み屋らしからぬオシャレっぽさ。
まず、カウンターの背後にずらりと並べられた焼酎が壮観だ。焼酎には専用メニューが用意されており、「森伊蔵」「魔王」「百年の孤独」といったプレミアム物まで揃っている。(これらは一人1杯限定。)種類が多すぎて迷ったら、店主の砂押さんや奥さんの櫻子さんに聞けば、オススメを選んでもらうこともできる。

焼酎に比べ、日本酒は4銘柄(500円)と、いささか物足りないのが残念。
だが、そのセレクトはなかなかのものだ。
野積杜氏の名人・高浜春男氏が醸す新潟の代表的人気酒「八海山」、能登の名杜氏・波瀬正吉氏が磨き上げた静岡の銘酒「開運」、安芸津杜氏の土居教治氏率いる高知の純米吟醸「酔鯨」、同じく高知を代表する司牡丹酒造の辛口純米「船中八策」という、珠玉のラインナップだ。

飲み物も肴も、ヘタな居酒屋まっ青の品揃え。
オーダー数トップ(たぶん)の「鮪の中落ち」は、大盛りで400円。
かなりボリュームがあるので、これは驚きの安さと言っていい。

ここでは、入店したらカウンター上の小さな籠にまず現金をいくらか入れておく。(写真参照)
注文に応じて店のスタッフがそこから代金を引いていくという支払い方式になる。さしずめ「お任せキャッシュ・オン・デリバリー」といったところか。かつて1回だけお釣りを忘れられたことがあったが、(もちろん申告したらすぐもらえた。)最近は目の前に硬貨を示して確認してくれるので、そういった心配もなさそうだ。

オシャレっぽい造りもあってか、女性客の多さでも新橋随一。
カウンターのほかにテーブルも1卓あるが、競争率はかなり高い。

難点は、人気がありすぎて入れない場合も多いこと。「新橋最強の立ち飲み屋」と言われる店なので、雑誌などでもさんざん紹介されてきた。一種の有名税と諦めるしかない。
客はできるだけ間隔を詰めて立つのがこの店のルールだが、それでもピークの時間帯には入りきらなくなる。店からあふれた客が表の路上で飲んでいるのも、おなじみの光景だ。初めて行く人には少々分かりにくい立地なのだが、これが格好の目印になる。(その時は店に入れないということだが・・・。)

坂本竜馬の命日(11月15日)や、開店記念日(2月最終週)はセール期間となり、こっちが心配になるほどの激安になる。(七周年記念だった昨日は、7時まで「一番搾り」が100円!)

なお、洋酒が好みという人には、目と鼻の先に姉妹店の立ち飲みバー「龍 ORYO(おりょう)」もある。


■立ち飲み 竜馬(「次に流行る!」の紹介ページ)
http://www.foodrink.co.jp/next-vogue/200502/050226.html