初めて行った時、「ここが東京一の居酒屋では・・・?」と思った店が、大塚の「こなから」。

大塚は、池袋の1つ隣というだけでかなり客足が限られる街だが、こと銘酒居酒屋においては池袋に劣らぬ名店揃いだ。
特に、日本酒好きの間では「大塚四天王」と呼ばれる4店、「串駒」「江戸一」「こなから」「きたやま」の評判は高い。

中でも「こなから」は、現代和食店風のちょっときれいな店内で、女性を連れて行くなら四天王の中でも最適。ただし、数日前に予約を入れておかないと、いきなりの訪問で入れることはまれだ。平日でも、予約で開店と同時に満席というのが普通だからだ。

店内はカウンター10席、テーブル2卓のオープンキッチン。
日本酒が20銘柄、焼酎が10銘柄ほど揃えてあるのだが、ともかく何を飲んでも美酒ばかりで、ハズレがないスタッフ全員が酒通なので、好みの味や銘柄を伝えて、おすすめを挙げてもらうのもいい方法だ。
昔は、聞いたこともないような希少酒ばかりだったのだが、現在はそれほどマニアックではないようだ。(それとも、自分がマニアに近付いたからそう感じるだけか・・・?)ここで呑んだ「醸し人九平次・別誂」の旨さは忘れられない。

この店は生ビールの美味しさでも有名。銘柄はキリンの「ブラウマイスター」なのだが、女将である樋川まゆみさんの注ぎ方が絶品なのだ。アサヒ党なら新橋の松尾光平さん、サッポロ党なら銀座7丁目の海老原清さんに注いでもらうのが最高だろうが、キリン党ならここの樋川さんが最高かもしれない。
日本酒も、一升瓶の底だけを持って、すりきり一杯まで見事に注いでくれる。

料理がこれまた美味い。ジャンルとしては和食ベースの創作料理といったところだが、ちまたによくある「創作和食」の店とはレベルが違う。どれもこれもが(刺身も含め)居酒屋のレベルを超えている
かつて板長だった原透悦さんが麻布十番の「IZAYOI」に移ってからはご無沙汰なのだが、竹本勝慶さんに代わってからも、依然評判は落ちていない。

名物のひとつが、「マグロの酒盗のクリームチーズ和え」。
これが、組み合わせの妙を狙っただけのメニューかと思いきや、日本酒によく合う絶妙の味なのだ。
最近、これと似たメニューを他店でもたまに見かけるが、多分ここが元祖だと思う。

難点は、価格も並の居酒屋レベルではないこと。日本酒は吟醸酒以上のものばかりだし、料理も下手な和食料理店では太刀打ちできないので、内容を考えれば高くないのだが、普通の居酒屋感覚ではちょっとキツイ。
また、いくら混んでいるとは言え料理が遅すぎる、という体験談も見かけた。自分が行っていた頃は、特に遅いと感じたことはなかったのだが・・・・。

個人的には、他店に2回行くなら「こなから」に1回行く方が幸せ!

●こなから(Yahoo!グルメ)
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000973149/P052878/