池袋は、日本酒の豊富な店に困らない。
困るとすれば、そんな店がありすぎて迷ってしまうことぐらいだ。
西の「笹周」、東の「蛍月」あたりは別格としても、西口ならロサ会館方面、東口なら区役所方面あたりに数多くの店が軒を連ねている。
自分もかなりの数の店を訪れたが、2度・3度と足を運ぶ店はどうしても限られる。「酒菜家」は、そんな限られた店の1つだ。

酒菜家場所は、池袋駅西口駅前から西一番街を入って行き、1つめの交差点を過ぎた左側。
店はビルの2階なのだが、2階の入口でまず面喰らう。茶室にじり口を思わせるような小さい入口なのだ。入る時は、腰を屈めて入ることになる。

店内は、コの字型のカウンターが2列に並び、その奥にテーブル席がある。それなりの広さはあるが、週末などは満席のこともあるため、入口の近くには待合用の椅子が置いてある。
内装も雰囲気も、大衆的すぎず、高級でもない、繁華街によくあるレベルの居酒屋だ。
ただ1点、日本酒の品揃えが160種を超えるということ以外は。

とは言え、種類の多さだけなら池袋では珍しくない。自分がこの店に度々足を運ぶのは、この店のお酒の分量が気に入っているからだ。
ここでは、全てのお酒が「0.7合」「1合」「2合」の3通りの分量から選べる。
色々な銘柄を試してみたいなら0.7合、落ち着いて飲みたいなら1合、友人と酌み交わしたいなら2合・・・といった具合に、使い分けが利くのだ。これは、とても便利なシステムだと思う。

置いてあるお酒も、安いものから高いものまで様々だが、平均的な価格帯を多く揃えていてくれている。全国の銘酒を万遍なく取り揃えているので、自分の出身県のお酒を探してみるといった楽しみ方もできそうだ。
ほかの店ではなかなか置いていない銘柄が、この店に来るとあっけなく見つかることもある。

どうしてもお酒に目が行ってしまうが、肴も決して悪くない。日本酒によく合う珍味系から、しっかり腹にたまる食事まで、幅広く揃っている。その日のおすすめが紙のメニューや黒板に書かれているので、旬の食材も食べられる。
料理の価格は、普通の居酒屋に比べると少し高めかとも思う。しかし、使い勝手の良さもあって、池袋で店に困ると、どうしてもここに足が向いてしまうのだ。

●池袋「酒菜家」(ホットペッパー.jpの紹介ページ)
http://www.hotpepper.jp/A_20100/strJ000002807.html