ウォッカは、その無色透明で癖のない味質から、カクテルのベースによく使われる酒だ。
ロシアの国民酒として有名だが、実際ロシアでは12世紀から飲まれているそうで、西欧最古の蒸留酒とも言われている。(発祥については、11世紀にポーランドで生まれたという説もある。)長い間、ロシア国外ではまったく知られていない秘酒だったが、1917年のロシア革命以降、ようやく他国でもその存在を知られるようになった。

主にライ麦やトウモロコシなどの穀物を原料とし、それらを糖化・発酵させてから連続式蒸留機で蒸留して造る。最後に白樺の炭でろ過するのが特徴で、これによって色は透明になり、味も癖のないものになる。アルコール度数は40~60度と結構強い。

無味無臭が本来のウォッカだが、中には草や果物、香味料などを加えて、味や香りをつけたフレーバード・ウォッカと呼ばれるものもある。
ズブロッカ草が入ったズブロッカ、レモンを使ったリモナヤ、ペッパー類を使ったペルツォフカなどが代表だが、最近になって珍しい1品がこれに加わった。
真っ黒い色のウォッカ、ブラボドだ。

無色が特徴のウォッカを真っ黒にするという発想は、大胆でユニーク。
1996年に、ロンドンのマーク・ドーマンという人が造った製品らしい。
この色は、ミャンマー産のブラック・カテチューという椰子の木からとれる樹脂を漬け込んで着色されている。ブラック・カテチューは、沖縄にも街路樹として植えられているとか。胃薬や清涼剤としても利用される薬草のようだ。

色は真っ黒だが、味わいはマイルドでスムーズ。ストレートでも十分飲めるが、強いようならジンジャエールなどの炭酸系で割ると美味しい。
微かにズブロッカにも似たハーブっぽい香りや甘味も感じるので、ズブロッカが好みという人なら相性は良さそう。逆にそれが苦手という人には合わないかもしれない。

このウォッカの色は、様々な飲料で割ってみると更に面白くなる。
例えば、よく冷やした水で割ると、真っ黒だったのがなぜか深いグリーンに変化する。
ロックで飲んでいても、氷が溶けるにつれて下の方から徐々にグリーンがかってくるのだ。
色のきれいな果実系飲料で割ってみると、色も味も変化して楽しめるので、ウォッカベースのカクテルをこれで作ってみると面白いかも。(味は自己責任でね!)

■Blavod Black Vodka
http://www.blavod.com/