実はこのブログで紹介していない店で、大変気に入っているBARが地元の宮原にある。小さな店のためお客は常連中心で、入れないことも多いので、申し訳ないが紹介はまだ控えておきたい。
その店で教えてもらったラムが、ロン・サカパ・センテナリオ。最初は常連の1人が気に入っていたのだが、その美味しさと目立つボトルとで、たちまち常連たちに広まってしまった。

ラム酒は、カリブ海の西インド諸島を中心に造られる、サトウキビを原料とした蒸留酒だ。通常は、サトウキビの絞り汁を煮詰めて砂糖を分離した後、残った糖蜜を薄めて発酵、蒸留して造られる。アルコール分は40%台で、独特の香りとコクが特徴だ。色は、無色透明のホワイトラムと、熟成した琥珀色のダークラムとがある。

ロン・サカパ・センテナリオは、グアテマラ産のラム(アルコール度40%)で、ラムの中のコニャックとまで称されている銘酒だ。甘くまろやかな味わいと豊かな香りが素晴らしく、ファンは多い。造っているのは、ホンジュラスの国境に近いサカパ町にあるリコレラ・サカパ社だ。

このラムは、サトウキビの絞り汁から砂糖を分離することなく、そのまま発酵、蒸留して造られている。かつてスペイン人の医師であり科学者でもあったアレハンドロ・ブルダレタが、上質なサトウキビの糖蜜を蒸留した20種類以上の原酒から、23年物を中心にブレンドして造り上げたと伝えられている。それをホワイトフレンチオーク樽に詰め、海抜約2,300メートルに位置するケツァルテナンゴの高台で4年熟成させてから、ボトルに詰められるのだ。

初めて飲んだ当時は、ボトル全体が椰子の葉で編まれた織物で包まれている、目立つデザインだった。2005年度出荷分からは、織物がボトル中程だけに巻かれた新デザインとなっている。
グアテマラはマヤ文明発祥の地であり、この織物はマヤ文明で最も高い文化を誇ったChorti族の王族のみが座ることを許された織物ペタテをモチーフにしたもの。千年の時を超えて、今もなおChorti族の人々によってペタテの織物は織られているという。

センテナリオとは100周年記念の意味で、同社の創立100周年を記念して1976年に発売された際に名付けられた。それから30年が過ぎたが、「センテナリオ」という名前はすっかり定着してしまっている。

香りはフレンチオーク樽らしく、アーモンドやバニラの香りとスパイス香が溶け合って、絶妙のバランスを呈している。ぜひ、ストレートかロックで味わいたい。

銘酒らしく、受賞歴も数多い。
1998年~2002年にかけて、インターナショナル・ラム・フェスティバルで5年連続金賞を受賞し、2003年には「Hall of Fame(殿堂入り)」を果たす。
2001年と2002年には「The Beverage Testing Institute」でベスト・スピリッツを受賞し、「Wine Enthusiast」スピリッツ部門では98ポイント(100ポイント満点)を獲得するなど、まさにラムの最高峰とも言える華々しさだ。

23年物に加えて、リーズナブルな15年物もあり、2004年には25年物の「XO」(入手困難)も発売された。
元は手頃な価格のお酒なのだが、最近はプレミア価格で売られていることも多い。購入の際は、あちこち見比べて探してみることをお勧めする。

●インドゥストゥリアス・リコレラス・デ・グアテマラ社(英語)
http://www.ronesdeguatemala.com/eng/index.php