隠れ家と呼ばれる店は、このブログでも何店か紹介してきたが、大宮にもかなり面白い隠れ家がある。
場所は、大宮駅東口側にある一の宮通りの途中から裏路地に入った、カジュアルウェアショップの2階。
看板はもちろん店の気配すらなく、あるのは写真の無愛想なドアのみ
よく見ると、ドアに「0760」という落書きがあって、これが実は店の名前だ。
店の性質上、詳しい場所は書けないが、上手に探せばきっと見つけられると思う。

ドアを開けると、2階の入口へと続く階段がある。店の床は板張りだが、入口で靴を脱いでから上がる。
店内は、アンティークな日本家屋をモチーフにしたインテリアで、所々に古い箪笥のような家具が置かれている。照明は控え目な白熱灯とロウソクなので、かなり暗めだ。入ってすぐの場所に吹き抜けがあり、1階が見下ろせるようになっている。2階はテーブル席、1階はソファ席と個室が中心だ。

この店の売りは、限定生産の日光東照豚を使った「豚しゃぶ」をはじめとする豚肉料理。
「豚しゃぶ」は、ロースセット(1,380円)とバラセット(1,200円)があるが、どちらも柔らかくてなかなか美味しい。タレは黒ゴマ、ポン酢、辛味噌の3種類がつく。武蔵野うどん(500円)も美味しいので、余裕があれば注文したい。
ただ、鍋を頼んでしまうと、通常のテーブルでは他の料理を置くスペースがなくなってしまう。「豚しゃぶ」を頼むなら、ほかの料理は後で頼むか、1階のソファ席(テーブルが広い)を予約するのがおすすめだ。

「豚しゃぶ」の前に何かつまむ場合、店の一押しは「白だしのもつ煮」(650円)。和風の白出汁がさっぱりとしていて、上品なもつ煮になっている。
「大吟醸の豆腐を塩で」(480円)や「ラタテューユ(バケット付き)」(630円)も、すぐに出てくる料理だ。

豚肉料理は、ほかにも角煮(750円)、しょうが焼き(980円)、カツ(880円)、スペアリブ 900円)、ステーキ(1,200円)、舌シチュー(1,200円)と、一通り揃っている。
野菜もここは美味しいが、魚料理は残念ながら少ない。一昨日は、日替わりメニューに「真鯛のカルパッチョ」と「スモークサーモンのキウイフルーツソース」があった程度だ。
ここは豚肉と野菜を楽しむ店と割り切った方がいい。

お酒は、最近はやりの焼酎・梅酒がメイン。芋焼酎は、「自家製かめ出し」(480円)から「吉兆宝山」(580円)、「佐藤・黒」(680円)、「天使の誘惑」(これのみ30ml・500円)まで数種類が揃う。
ほかに、米、麦、黒糖、蕎麦、泡盛もあって、500~600円程度。「魔王」(850円)は売切御免。
日本酒は日替わりで、種類は少ない。その分、「中屋」(650円)、「八海山」(750円)、「十四代」(950円)「田酒」(1,000円)と、銘酒ばかりが揃う

ちょっと意外だが、ワインの選択もかなりのものだ。
ワインとデザートは通常とは別の詳細メニューがあって、頼むと持ってきてくれる。ワインメニューには、白・赤それぞれ10種類(内スパークリングワイン3種)が記載されており、グラスで600円、ボトルだと2,300円から贅沢なものまでキレイに並んでいるのだ。
ちなみに贅沢なものとは、「エシェゾー」(50,000円)や、「パビヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー」(22,000円)など。このあたりのワインにはビンテージの記載が欲しいが、それがなかったのは残念。ほかに、エルミタージュ(12,000円)やキャンティ(8,500)、ムーラン・ナヴァン(5,200)などもあった。
ちなみに、白は「ムルソー」(13,500円)、シャンパンは「ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン・ブリュット」(10,000円)が最高額。

1階の個室は(造りはチープだが)確かに「隠れ家」っぽく、落ち着ける。天井が開いている半個室なので隣の声も聞こえるが、これは安全上やむをえないところだろう。
午前3時までという営業時間も、夜更かし派には嬉しい。
たまにJリーガー訪れるという、大宮の隠れ家。信頼できる人だけに教えて、楽しい夜を過ごしたい。

Private restaurant 0760