ロックに興味がない人にも、その名は(たぶん)知れ渡っている伝説的ハードロックバンド「Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)」。その1日限りの復活ライブが、いよいよ5日後に迫った。

レッド・ツェッペリン(ZEP)については今さら語るまでもないが、ハードロックの原点であり、到達点という表現に、まず異論は出ないだろう。(ZEPの音楽はハードロックの定義に一致しないという指摘はさておき…)

彼らの音楽性の高さと影響力を物語る伝説は数多いが、例えば代表的名曲「天国への階段」は、クラシックの巨匠カラヤンをして「私がこの曲をアレンジしたとしても、全く同様になっただろう」と言わしめたという。

通算アルバムセールスは、アメリカだけでもマイケル・ジャクソンやローリング・ストーンズの倍以上を売り上げている、まさにモンスター・バンドなのだ。

1980年に、音楽的中枢を担っていたジョン・ボーナム(Dr)の突然の死によって解散してから27年。

かつて彼らが契約していた米アトランティック・レコードの創設者、アーメット・アーティガンが昨年死去し、その追悼コンサートがロンドンで開かれることになった。そこにZEPがヘッドライナーとして参加することになったのだ。ドラマーは、故ジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムが担当する。

当初コンサートは11月26日の予定だったが、ギタリストであるジミー・ペイジが指を骨折したため、12月10日に延期になった。

BBCが主催したチャリティオークションでは、このコンサートのチケット2枚が83,000ポンド(約1,900万円)で落札されたというニュースも報道されている。(チケットの正価は1枚125ポンド=約28,000円)

復活ライブに合わせるように、ベストアルバム「マザーシップ~レッド・ツェッペリン・ベスト」(2枚組。DVD付のデラックス版もあり)が先月リリースされた。
ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズらにより、ZEPの8枚すべてのスタジオ・アルバムから選曲されたリマスター・ベスト・アルバムだ。「胸いっぱいの愛を」、「移民の歌」、「ロックン・ロール」、「天国への階段」…等、代表曲24曲が収録されている。
このCDについては、実は賛否両論がある。「ZEPはアルバム単位で聴かなくては価値がない」「選曲が以前のベスト版(EARLY DAYS & LATTER DAYS)と大して変わらない」という強硬なファンと、「入門用や、移動しながら聴くには最適」「最新デジタル・リマスタリングされた音がいい」と評価する柔軟なファンとで、意見が分かれているようだ。

ファンの評価はともかく、今聴いてもまったく古さを感じさせない彼らの音には、改めて感心させられる。

はっきり言って、日本酒よりハードリカーに合うBGMだが、これを聴きながら、若かりし頃の自分を肴に一杯やっている「かつてのロック小僧」が、多数出現していることは間違いない。