大塚の串駒と言えば、銘酒居酒屋の老舗として名高い。由比正雪を思わせる超個性派の店主・大林禎さんは、かつて無名だった「十四代」を東京で初めて店に置き、広めたことで知られる。

この店はあまりにも有名すぎるので、このブログではあえて紹介していない。
その串駒の総料理長だった井越克徳さんが独立し、2003年7月5日、巣鴨に店を開いた。
その名も「KUSHIKOMA 井こし」。

場所は、巣鴨駅の南口を出て白山通りを渡り、松屋の先にある扇屋不動産の角を右折してすぐ右側。駅から100mほどの近さだ。

店はいかにも純和風。引戸を開けると、すぐ右手に半月形のカウンターがあり、左側が小上がり。正面にはお酒の入った冷蔵庫が置かれている。奥が調理場とトイレだ。
カウンターは詰めても6人まで、普通は4人までと思った方がいい。小上がりには4人用の座卓が2つ、2人用が1つある。

お酒のメニューはあるものの、ここも日によって銘柄が入れ替わるため、冷蔵庫の上部にあるメニュー・ボードを見てオーダーしよう。

今週の銘柄は、飛露喜・特別純米生(750円)、飛露喜・原酒(750円)、悦凱陣(900円)、而今・五百万石・特別純米(780円)、花菱・純米にごり(700円)、鶴齢・特別純米(800円)、三芳菊・特別純米(750円)、奈良萬・純米(800円)、白岳仙・吟醸(780円)、開運・純米(780円)、一生青春・吟醸(700円)、三重錦・純米(780円)、宝剱(700円)、太平海・本醸造(700円)、旭興・本醸造(650円)、天寶一・特別純米(650円)、天青・特別本醸造(650円)、天の戸・純米(600円)、磯自慢・本醸造(600円)。
全て600円~900円に納まっているのが、素晴らしい!

焼酎も20種類ほど置かれている。侍士の門(500円)、吾空の眠蔵(500円)、源太郎蔵(450円)、於茂登・30℃(500円)…などが目に付いた。

つまみは多くが450~700円くらいで、店のホームページに写真付きで紹介されている。この店の場合、お通し(500円)に立派な一品料理が供されるので、下手をするとそれだけで2~3杯飲めてしまったりする。

名物は、イシリみぞれ鍋。いしりとは、イカの肝を発酵させた魚醤のことで、石川県能登の特産品だそうだ。

酒よし、肴よしで、酒飲みにはたまらない店なのだが、欠点は本店と同じくBGMがないこと。調理場のラジオが漏れ聞こえてくるものの、自分は音楽がないとどうも落ち着かない。(中毒…?

ホームページに割引券を掲載しているほか、この手の店としては珍しく、お勘定の際、支払い額に応じたポイント付サービス券をくれる。(1点が100円分
蔵元を囲む会など、イベントもちょくちょく開催しており、近くの日本酒好きなら通いたくなるのは必至の店だ。

KUSHIKOMA 井こし