アイスランドの歌姫・ビョークが、7年振りの単独公演のため、いま来日している。約3年振りとなる最新アルバム「ヴォルタ」のプロモーションを兼ねてのことだ。
19日のライブ初日は、そのジャケット写真同様のペインティングを施した顔で武道館のステージに登場し、休憩やトークを挟むことなく全19曲を一気に歌い上げた。
今晩のチケットは、追加発売されたステージ斜め後ろの席などが、僅かながら残っているようだ。

日本にもビョークのファンは多い。映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でカンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受賞しているので、女優として知った人もいるだろう。

彼女の魅力は、夢か幻のような不思議な存在感にある。

彼女は、西洋人にも、東洋人にも見える。幼い少女にも、妖艶な熟女にも見える。器量の悪い娘にも、あやしげな美女にも見える。ある時にはたまらなく官能的で、ある時には獣のように野生的だ。

この、掴みどころのない不思議な存在感。それを個性的な作詞作曲のセンスと、骨太の歌唱力が支えている。

本名は、ビョーク・グズムンズドッティル。1977年に、デビュー・アルバム「ビョーク」を11歳でリリースしており、いきなりアイスランド国内でプラチナ・ディスクに輝いた。
根底にあるのはパンクだが、ジャズ・フュージョンやダンス・ミュージックの影響も色濃く受けている。

彼女の歌やも独特だが、そのビデオクリップがまた独特の世界だ。まさに、夢(時に悪夢)のようなシュールな世界を繰り広げてみせる。
なぜか耳に残り、もう1度聴いてみたい、観てみたいと思わせるのが彼女だ。

お酒のBGMとしてビョークを流していると、酔いは加速する。一度引き込まれてしまったら、もう抜け出せない、昔のジンのような危うい味のシンガーソング・ライターだ。

→ビョーク公式サイト
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/bjork/