昔はよく焼肉屋に出かけたものだが、最近は自宅近くのおいしい焼肉屋が次々と姿を消してしまったこともあって、焼肉屋とはだいぶ疎遠になってしまった。
焼肉やホルモンの店には韓国系の店が多いので、お酒にマッコリが置いてあることがある。

マッコリは韓国の大衆酒で、日本のどぶろくに似ている。どちらも米を主原料とし、簡単な濾過しか行わない酒なので、発酵されなかったでんぷんや糖が残って白く濁っているのが特徴だ。
「どぶろく」を含む日本酒には米麹が使われるが、通常マッコリには麦麹が使われる点が最大の違い。
サツマイモ(コグマ)を原料に使うものもあり、その場合は「コグマ・マッコリ」と言うらしい。

マッコリのアルコール度数は6~8%なので、ビールより少し強い程度だ。甘口なこともあって、グイグイ飲めてしまうので、うっかり飲み過ぎないよう気をつけたい。
マッコリは「マッカリ」または「マッコルリ」と言う場合もある。

日本人には今ひとつ馴染みのないマッコリだが、最近は焼肉屋を中心に徐々に人気が出て来ている。
その中でも、ひときわ美味しいのが「虎マッコルリ」というレアな銘柄だ。

「虎マッコルリ」は、福島県の有賀酒造で作られている、国産マッコリだ。
そのためか、通常の麦麹ではなく、日本酒と同じ米麹が使用されている。
古来の製法を守って一切添加物を使わず、純粋に米と米麹だけを原料として作られていて、加熱殺菌処理をせず生のまま搾って出荷されている。従って、保存は冷蔵が必須。

瓶の中で発酵が進むため、毎日味が変わっていく面白さがある。
注ぐとポコポコと表面がはじけ、乳酸菌が活きているのが分かる。
ビタミン群、必須アミノ酸、タンパク質が含まれているので、体にも良さそうだ。

こうした活性の濁り酒を開ける際は、ゆっくり瓶を引っくり返して軽く混ぜてから、少しづつ時間をかけて開けるようにしなければならない。いきなり開けると噴き出してしまうからだ。
「虎マッコルリ」はほかのマッコリと違って甘味がなく、さっぱりとした味わいで、いくらでも呑めてしまう。

ただ、出荷量が限られているため、都内でもあまりお目にかかれない。販売している店が1軒だけあると聞いたのだが、残念ながら自分もどこなのか知らない。
焼肉・ホルモンの店だと、たまに置いてあることがある。特に、マッコリに力を入れている店なら、お目にかかれる確率も高くなるだろう。

例えば、元Jリーグ大分トリニータの選手だった李久和(リ・クファ)さんが、八重洲に昨夏オープンした炭火焼ホルモンの店ぐぅは、そのひとつ。
ほかにも何軒かあるので、マッコリが好きという人や、試してみたいという人は探してみて欲しい。
マッコリの甘さが苦手という人でも、「虎マッコルリ」なら、きっと気に入ってもらえるはずだ。

→有賀醸造合資会社
http://www.arinokawa.com/