ごくフツーの居酒屋である。店は年配のご夫婦で切り盛りされており、年季も入っている。店に個性を求める人や女性には、あまり受けないタイプの店かもしれない。
新橋の「さんの蕗」は、そんな微妙な店ではあるのだが、特徴が3つほどある。

 1.お通しにお惣菜の3点盛りが出てくる。
 2.燻製メニューが10種類ほどある。
 3.地酒が40種以上揃っている。

このあたりが気に入ってか、みんなで草野球をやるのが楽しみなのか、意外と常連がついているのもこの店の特徴だ。

場所は、JR新橋駅の烏森口を出て左手の「新橋西口通り」をまっすぐ進み、2つ目の十字路(フジドラッグの角)を左折してすぐ右側地下

階段を下りて引戸を開けると(開けっ放しのことも多い)、すぐ前に7人ほど座れるL字型のカウンターがある。その左側に、6人用テーブル席が4卓、2人席が2卓。

お通しは、細長い皿に3品が盛られて出され、これだけでゆうに1合は飲める。
テーブル席の周囲の壁には、地酒の短冊がずらりと貼られており、その数は40種以上。価格は900円くらいが多い。

オリジナル銘柄の日本酒「さんの蕗」は、純米吟醸にも関わらず500円と格安だが、これは品切れだった。一番高い「十四代」「久保田・万寿」クラスで1,200円。グラスに注がれるお酒は、1合には満たないと思われるので、正直もうちょっと安いと嬉しいのだが…。
ほかにも、黒龍、菊姫、八海山、〆張鶴、銀盤、秀よし…など、有名銘酒が並んでいた。

料理は様々な酒肴が揃えられているが、特に刺身や自家製の燻製がいい。
刺身も季節の魚が5~6種類はあるし、燻製もホタテ、チーズ、ソーセージからなんと大トロまで、10種類ほどが揃っている。価格も、450~600円くらいと、お酒より手頃。沖漬けや塩辛も人気らしい。

普通のメニューのほか、ホワイトボードにその日のメニューが掲示されているのだが、ボードの内容が豊富なので普通のメニューはほとんど開けないで済むほどだった。

気安く寄れる雰囲気の店で、美味しいお酒をちびちび飲みつつ、魚をつついていると、新橋オヤジが和んでしまうのも良く分かる。
BGMがラジオ野球中継というのも、今時むしろ貴重かも!

なお、この店の価格表記は外税なので、ご注意。

→日本居酒屋名門会/さんの蕗
http://www.netlaputa.ne.jp/~help/sannoji.htm