東大宮駅の西口は、駅を出て右側(蓮田方向)に飲食店が多く集まっている。特に線路際は、角をはさんで大衆居酒屋が3~4軒連なっているのだが、面白いのはそこで隣り合っている「鉄砲屋」「丸源」「末広」が、いずれも串焼きを売りにしていることだ。

老舗の「末広」や、宮原店の支店として最近オープンした「鉄砲屋」は、いずれも大衆的な串焼き店だが、角にある「丸源」はちょっと違う。

同店は、大宮や首都圏で「煉」「らった」「DINING P」「0760(07/8/7紹介)」…など、ユニークな飲食店を20店ほど経営する(株)TPD出身の店長が、昨年の10月31日にオープンした。

店は、西口駅前広場の線路際の角。褐色の木造の外装の上に、大きく「MARUGEN」という派手な看板が目立つ。店頭には一升瓶やメニューが置かれていて、酒飲みを惹き付けてくれる。

店を入ると、中央にやや大きめのテーブル席、奥にカウンター席。テーブルに6~8人ほど、カウンターに5人で一杯だ。
左手の壁には、大画面の液晶テレビが掛けられ、アーティストのライブ映像などが流されている。店の大きさに比べ、アンバランスなほどのサイズ。スピーカーはJupity301だ。音も画面も悪くない。

店のスタッフが若いこともあって、客層も若者が目立つ。女性客も珍しくないようで、フレンドリーな接客がいいのかもしれない。

カウンターには、焼酎の瓶がズラリと並べられている。
黄色い椿、風光る、鷲尾、克、黒騎士、宇佐むぎ、青焼酎…などがあった。
魔王」はともかく、「三岳」まであるのには驚いた。こうした入手困難なものも、普通の値段で出してくれるのが有難い。

日本酒は4種類程度だが、置いてある銘柄は素晴らしい。端麗好きの人は口に合わないかもしれないが、肴に合うしっかりした味を好む人ならまず文句の無い品揃えだろう。
おとといあった銘柄は、全国で最も小さな蔵元、兵庫の太陽酒造赤石」純米無濾過生原酒(650円)をはじめ、「臥龍梅」斗瓶囲い(800円)、「谷川岳」純米吟醸(700円)、「遊穂」純米無濾過生(800円)というラインナップ。見た瞬間「全部ください!」と言ってしまった。

「臥龍梅」は最後の1杯で、口開けから時間が経ってしまったということで700円にしてくれた。良心的なところも嬉しい!
量も、蕎麦猪口のような大き目のぐい呑みに、ほぼ1合ちゃんとある。
1本飲み切りのため、銘柄は毎日のように入れ替わる。「今度、十四代も入れようと思ってます」と言っていた。

料理も、串焼き、もつ煮、刺身など、どれも酒に良く合う。「うずら」の卵の串焼きが殻ごと焼かれているのは初めてだった。串焼きは150円くらいから、他の料理も700円前後で、高いものはほとんどない。

両隣の店もそれなりに固定客を掴んでいるようだが、少なくとも美味しいお酒を飲みたい人なら、たぶん迷う余地はないだろう。