昔から才色兼備と賞賛される女性は少なくないが、いまR&Bの話題でこの言葉が使われたら、アリシア・キーズのことと思って、まず間違いない。

アリシア・キーズは、ニューヨーク生まれのR&B女性ヴォーカリスト。1981年生まれの27歳だ。
母親はアイルランドイタリア人、父親はジャマイカなので、北国と南国の血を併せ持っていることになる。

7歳でピアノを始め、クラシックからジャズ、ソウルと音楽遍歴を重ね、14歳で「バタフライズ」を作曲。この曲は後のデビューアルバムに収録されている。
学業でも早熟さを発揮し、16歳で高校を卒業、マンハッタンにあるコロンビア大学に入学する。
同大学は、87人という世界最多のノーベル賞受賞者を輩出する世界有数の名門大学だ。(昨年度の合格率はアイビーリーグでも最難関の8.9%!)

しかし、彼女は音楽活動に専念するため同大学を中退し、2001年にデビュー・アルバム『ソングス・イン・Aマイナー』を発表する。
ソウルフルなボーカルにHip-Hopのリズムを融合させたオーガニック・ソウルの流れを、高い音楽センスで結実させたこのアルバムは、全米ヒット・チャート初登場でいきなり第1位を獲得。売上枚数は1千万枚を超え、グラミー賞で5部門に輝くという、強烈すぎるデビューを飾った。

2003年にはセカンド・アルバム『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』をリリース。これまたグラミー賞の4部門を制覇する。

ソングライターであり、プロデューサーでもあり、ライブではピアノも弾き語る彼女は、美貌にも恵まれ、昨年は映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」や「The Nanny Diaries」に女優としても出演。
チャリティー活動にも熱心で、「Keep A Child Alive」という曲の収益を全て慈善団体に寄付したり、チャリティー・イベントを主催したりもしている。

そんな多くの才能に恵まれた彼女だが、やはりソウル・シンガーとしての素晴らしさは群を抜いている。
2007年、約4年振りとなるオリジナル・アルバム『アズ・アイ・アム』が発売され、これまた全米初登場1位となった。これで、デビュー以来4作連続でアルバム・チャート1位を記録したことになる。

この最新アルバムでは、様々なジャンルの音楽を独自のスタイルで融合させた彼女のサウンドが存分に楽しめるのはもちろん、多くの才能にあふれたプロデューサーたちとのコラボレーションを実現し、高い音楽性とエンターティメント性を両立させている。

お酒のBGMとしても、まず文句のない1枚として推したい。

アリシア・キーズ オフィシャルサイト