3店目の限定カレーは、銀座の高級フレンチレストラン「レディタン ザ・トトキ」のシーフードカレー。
これを注文できるのは月曜日のランチタイムのみで、しかも10食限定。つまり、最大でも週に10人しか食べられない。

店の場所は、晴海通りの「COACH」の角を銀座5丁目方向に入って左側、坂口ビルの7階。
実はこのビル、さほど大きくないにも関わらず、9階に天ぷらの「近藤」、6階に鮨の「鰤門」などが入っている、超グルメなビルだ。

「レディタン ザ・トトキ」は、高級フレンチレストランとしては日本初というオープンカウンターの店。
カウンターの一番手前の端が少し出っ張っていて、その周りは6人で囲めるようになっている。その隣に4人、厨房への出入口をはさんで奥に8人分の席がある。右奥に個室も1つだけあり、こちらは4~9人で利用できる。
インテリアは決して華美ではなく、シンプルで上品。
店内は禁煙で、写真撮影も×

店主は、有名フランス料理店・銀座「レカン」の料理長を10年あまりも務めていた、十時亨シェフ。2003年12月に独立し、この店をオープンした。
最高の食材最高の調理で提供する姿勢は「レカン」時代から微塵も揺るがず、それにシェフ独自の創造性をプラスし、更にお客との対話やお箸の提供といったカジュアルさを導入している。

昨夏には「外房産干しあわびの赤ワイン煮」という驚愕の一品が登場し、グルメたちの度肝を抜いた。戻す・蒸す・煮込むの工程で完成まで10日間を要するというこの料理、一皿28,400円(大1個。小は19,800円)という価格も凄いが、美味しさも凄いらしく、あらゆる美味を超越した傑作と言われている
限定カレーには、この干しあわびの戻し汁が使われているのだ。

ランチの営業は土・日・月の3日間だけ。しかも、10食限定シーフードカレー(2,520円)を提供しているのは、月曜のビジネスランチのみだ。(火曜が定休日

そのカレーは、皿の半分にライスが盛られ、その手前にスープ状のルー。別にカレーポットでもルーが供されるが、ルーには具が全くなく、ただのソースのようにしか見えない。
ところが、1口含むと…おびただしいほどの魚介類の香りが口の中ではじける!あらゆる海の美味が繊細なバランスで溶け込んでいるのだ。これはもう、カレーを超えていると言っていいかもしれない。

「バルテリア Curva」もそうだが、具が無いカレーは少々物足りなく感じるものだ。しかし、この店では魚介のフリットが添えられる。イカ、イワシ、ベビーコーン、カリフラワーなどがカリッと揚げられている。自分はイカ・タコが少々苦手なのだが、このフリットのイカは弾力があって軟らかく、お代わりしたいくらいだった。

最後に、フレンチパンも勧めてくれる。1口大に千切り、皿に残ったルーを付けて食べるためだ。ちょっとお行儀は悪いが、この提案は嬉しい
サイドメニューとして、オードブル(1,575円)、スープ(840円)、サラダ(1,050円)、デザート(1,050円)、コーヒー(735円)を追加することも可能。

土~月の共通のランチとして、3,990円、5,880円、7,350円~、12,600円のコースもある。ディナーは、9,450円、12,600円~、15,750円~、21,000円の4コース。いずれも税込みだが、サービス料10%は別だ。
実は、その上に31,500円の特別ディナーコースもあるらしく、それには「干しあわびの赤ワイン煮」が含まれるそうだ。

カウンターでのフレンチに抵抗がなく、高くても最高の料理を食べてみたい人は、ぜひコースの方も試していただきたい。

→レディタン ザ・トトキ
http://www.totoki.jp/index.html