高い店が少々続いてしまったので、今日は格安の店をご紹介しよう。30~50種類の地酒がすべて330円均一という居酒屋、西新橋「登茂惠」だ。

場所は、新橋より虎ノ門に近い。外堀通りの西新橋1丁目交差点にあるりそな銀行の裏手、日本酒造会館の地下1階だ。
新橋からだと、外堀通りの西新橋交差点にある新日本石油ビルの裏の道を虎ノ門方面に向かって約200m歩いた右側になる。

ビルの1階には、SAKE PLAZAという日本の酒情報館になっている。「登茂惠」はその地下にある“和風レストラン”で、経営は日本酒造組合中央会だ。

階段を降りてガラス製のドアを開けると、そこはどう見ても場末の大衆居酒屋
店内は手前から奥に3つのスペースに分かれていて、中央が最も広いスペース。手前はやや狭く、宴会スペースとしても使われるようだ。年季の入ったテーブルは2人用から10人用まで大小さまざま置かれていて、全部で86席ほどある。
奥の厨房横のスペースは小上がりになっており、こちらにも4人用の座卓が6卓ほどある。

この店は日本酒の広報を兼ねているため、月ごとに違う地方の地酒に全て入れ替わる
1・7月は中部・北陸地方、2・8月は中国地方、3・9月は四国・九州地方、4・10月は関東・甲信越地方、5・11月は近畿地方、6・12月は北海道・東北地方、という半年サイクルだ。

今月の銘柄は中部・北陸地方で、粋星、木枯の森、花の舞・つう、小夜衣、加賀太鼓・太郎、高砂、丸岡城、北の庄、きげんよし、菊石、風の盆、成政、常きげん、加賀鳶…などがあった。
もちろん、ビールや焼酎も置いてある。

毎月入れ替わるため、メニューは無い。どのみち聞き覚えのない銘柄がほとんどだから、女将をつかまえておすすめを聞いてみるのが一番。空いている時なら、今ある銘柄のラベルをラミネート加工したカードを持ってきてもらえることもある。

この店は、本醸造酒がほとんどだが、たまに上撰(昔の一級酒に相当する普通酒)などもある。徳利の量は約8勺で、値段はすべて税込み330円。
飲み方は、常温かお燗のどちらかを指定する。冷酒はないが、氷はあるのでオンザロックで飲むこともできる。(店の冷房はあまり効いていない。)

女将の日野照子さんはかなりの年配だが、お酒は詳しい。銘柄の辛さや特徴によって、こんな順番で飲むと美味しい…といったアドバイスがどんどん出てくる。
この店は月末が近付くにつれ銘柄が減っていくのだが、(今月も初めは「黒龍」などがあったらしい。)最後に余ったお酒は、自宅に持ち帰ってみんな飲んでみるのだそうだ。

料理も魚料理を中心に、煮物、焼き物、天ぷら、そば…と豊富に揃っている。
メニューは壁の短冊に書かれており、なめこおろし(380円)や冷奴(400円)といった手軽なもおのから、茶そば(700円)、刺身盛り合わせ(950円)…といったものまで様々だ。

昨日は、1人でお酒を3本飲んで、鮪ぬたと〆鯖を食べて1,991円(税込み2,090円)だった。立ち飲みでもないのに、この安さは貴重だ。
その分、味にうるさいことは言わない方がいい。まずいわけではないが、ここは数多くのお酒をひたすら安く楽しむための店なのだ。

昼はランチもやっている(750円~1,050円)。夜の営業は17時~21時半まで。

→All About:登茂惠の紹介ページ
http://allabout.co.jp/gourmet/sake/closeup/CU20080216A/