銀座のかなりはずれに、パリ下町の居酒屋のような小さな店がある。コストパフォーマンスの高さで人気がある「テーブルワイン ポンデュガール」だ。7月28日に紹介した「なじらて」の近くでもある。

場所は、銀座1丁目だが、地下鉄有楽町線の新富町駅が一番近い。2番出口から出ると、高速道路の上をまたぐ「三吉橋」が目の前にあるが、その1つ右隣の「新富橋」を渡ると、すぐ右手のたもとにある
オリエント急行のようなデザインの緑色の外壁で、店の表にもテーブルが2卓おいてある。表の席は、冬にはフルパワーのヒーターが置かれるそうだ。

店内は、赤い壁にフランスの地図やロートレックのポスター、サビニャックのポストカード、アメリのチラシなどがびっしり飾られている。入口のすぐ右手の壁は丸ごとワイン棚。
テーブル5卓にカウンター3席ほどの狭い店で、テーブルの間隔も狭い。店の中央のワゴンにはグラスワイン用のボトルが何本か冷やされいる。

みんなで気取らずに安いワインをガブガブ呑むという店なので、カッコつけて飲みたい人は別の店にした方がいい。
一応、壁の黒板などにおすすめワインが書かれてはいるが、日ごとに変わることもあって、ほとんどの客はスタッフの女性に好みを伝えて選んでもらう。「軽めでフルーティーな赤を」などと頼めば、3本くらいおすすめのボトルを持ってきてくれる。ボトルワインは1,980円からで、3,000円台が中心と、まさにテーブルワインの店だ。グラスワインは全て500円。

ワインは南フランスを中心に、イタリア、スペイン、カリフォルニア、チリからイスラエルまで多彩に揃えられている。ボトルにはすべて白いペンで値段が書かれているので、とても分かりやすい。
手頃なワインばかりだが、値段の割に美味しいものがチョイスされているので信頼していい。真夏の今は、もうちょっと赤ワインの温度が低いと嬉しいのだが、まぁ固いことは言わない。

以前は世界10ケ国のビールも備えてあったのだが、今はサッポロ(480円)、ヱビス(600円)と、ギネス(600円)くらいに減ってしまったのが残念。

料理はけっこうボリュームがあるので、複数で取り分けるのがいい。
継ぎ足し味噌で煮込んだ洋風もつ煮込み(680円)、トリッパのトマトソース煮込み(735円)、ラムのビール煮込み(1,580円)といった煮込みメニューが人気なので、1つは頼みたい。
手造りピッツァマルゲリータ(735円)や、ペンネゴルゴンゾーラ(840円)といった定番もあり、軽いものが良ければ242円からある前菜や、前菜盛り合せ3種(630円)も手頃だ。
どれもが居酒屋価格なので、安心して注文できる。

お客はやはり近くのOLさんが多いようだが、カップルや男性客も珍しくない。少々狭いのが難点だが、賑やかにワインを楽しみたい人にとっては、嬉しい店だ。
ただし、予約しなしで入るのは、遅い時間でないとまず無理。かなりの人気店なので、余裕を持って予約しておきたい。

なお、店名の「Pont du Gard」とは、フランス南部にある古代ローマ時代の水道橋で、世界遺産。
新富橋とは月とスッポンなのだが…これもシャレ?

→テーブルワイン ポンデュガール
http://www.pontdugard.jp/map.html