自分くらいの年齢の人であれば、多かれ少なかれ浜田省吾の歌は耳にしたことがあるだろう。
1979年に、カップヌードルのCMソング「風を感じて」で注目され、92年にはドラマ「愛という名のもとに」の主題歌に「悲しみは雪のように」が使われ大ヒットした。
ソロデビューしてから32年を超えた現在でも、変わらずに精力的に音楽活動を続けている。

しかし、浜田省吾がメジャーになった頃、もう1人「浜田金吾」というシンガーソングライターがいたことを知る人は少ない。似た名前が災いしたのかもしれないが、80年~85年にかけて7枚のアルバムを発売したものの、それ以降はベストアルバム3枚が発売されただけだ。
最近は作曲家として活動する一方、2001年に村田和人、松下誠と結成したユニット「Moon Kids」の一員として、たまにライブも行っている。(85年以降は名前を「濱田金吾」と表記している。)

当時から知名度は高くなかったのだが、自分は省吾より金吾の方が好きだった。
浜田省吾の歌は、良くも悪くもフォークの尾を引いた泥臭さが感じられたのだが、浜田金吾の歌は洗練されていて都会的な響きがあった。いわゆるAORとかシティポップスと言われるジャンルだ。
「広島」と「新宿」という出身の違いが影響しているのかは分からないが…。

浜田金吾は、1974年にフォークグループ「クラフト」にベース・ボーカル・作曲担当として参加して音楽活動を始めた。78年にクラフトが解散してからは、作曲家として活動。高橋真梨子、太田裕美、西城秀樹、岩崎宏美…など多くのアーティストに楽曲を提供している。
79年に山下達郎とAIR RECORDSの設立に参加すると、ソロ活動も開始。
81年には「JAPANESE CONTEMPORARY SOUNDS(JAPACON)」称して、佐野元春、杉真理、網倉一也らと共に活動するようになり、4人で4夜連続ライブなども行っている。

自分が一番好きなのは、この頃に発売された3rdアルバム「Feel The Night」だ。
「PIANO MAN」「JAZZ SINGER」「海風通信」など、名曲揃い。特に「JAZZ SINGER」は大好きで、この曲の歌詞に出てくる全てのジャズ・シンガーのアルバムを買い揃えてしまったほどだ。
自分がジャズ・ボーカル好きになったのは、まさにこの曲がきっかけ。
こういう都会的でセクシーな曲を作れる大人のシンガーは、未だ彼を措いてほかに知らない。

一時はすべてのアルバムが廃盤となっていたが、2000年9月に1~3枚目が、翌年には4~5枚目も再発売された。2006年には新曲2曲を含めたBESTアルバム「GOLDEN☆BEST 濱田金吾」も発売されている。

ゆっくり洋酒を飲むなら、BGMとして最高!
特に、女性と一緒なら雰囲気を盛り上げてくれること間違いなしだ。
自分が、全てのアルバムを揃えたいと思っている唯一のアーティストが彼なのだ。

→濱田金吾公式サイト
http://www12.plala.or.jp/kingo_hamada/