2007年6月18日、新橋駅南側の第一京浜沿いのガード下に、立ち飲みのビール・バーがオープンした。
のキャビンを模したその店は、「新橋 DRY-DOCK!」という。

場所は、新橋駅の汐留口を出て、駅前の信号を右方向に直進し、JRのガード下と交差する右側。烏森口から線路沿いに進んでも行ける。

入口を入ると、4段ほど階段を下りた右側にキャビンがある。船員バーをイメージした三角形の店内は、左側がカウンター、右側には2人用テーブル2つがある。いずれも立ち飲み用で、その奥が階段
2階は昇った正面がトイレで、左側に4人用テーブルが3卓ある。こちらは艇長室をイメージしているそうで、座って飲むことができる。

1階・2階ともに、12人も入れば一杯。いずれも電車が通ると、けっこう音が響く。立ち飲みメインでありながら、ビールは1杯千円前後と決して安くない。それにも関わらず、連日お客が引きも切らない。それはひとえに、ともかくビールがうまいから。

1階のカウンターでひたすらビールを注いでいるのは、店主である若きビール注ぎ職人、佐藤裕介さん。
彼が操舵型のビア・サーバーから注ぐ「アサヒスーパードライ生樽」は、誰もが知るあのスーパードライとはまるで別物と大評判だ。

この店には、生ビールが9種類ある。
滑らかなのど越しに驚かされる「アサヒスーパードライ」(650円)、上品な味わいの長期熟成ビール「アサヒ・プレミアム熟撰」(680円)、イギリスの味を最大限に再現した注ぎ方で提供される上面発酵ビール「バス・ペールエール」(1,100円)、チェリーを漬け込んだ甘酸っぱい風味と紅味が特徴的な「ベルビュー・クリーク」(800円)、他の3~4倍のホップを使ったシャープな苦みのベルギービール「シメイ・ホワイト」(1,100円)、小麦を加え、バナナのようなフルーティーな甘さの香る「隅田川ヴァイツェン」(990円)、低温熟成させた力強い苦みの上面発酵ビール「隅田川アルト」(990円)、焦げた苦味のある深い茶色の「隅田川ポーター」(1,050円)の8種類が定番。
ほかにゲスト・ビール(950円)1種類があるが、現在はヒューガルデン・ホワイトが設定されている。

この店のビールが美味しいのは、佐藤さんの技術はもちろんだが、ビールを美味しくするために考えられることを、すべて手間暇を惜しまずにやっているから。温度管理、サーバの洗浄、グラスの洗浄…など、これ以上望めないレベルで徹底されている。
ビールも、銘柄によってその味わいが最も引き立つ形のグラスに注がれる。

9種類の生ビールに加え、ドイツ、ベルギーを中心とした瓶ビールも30種類ほど揃っているが、価格は千円少々のものが多い。
アメリカのアンカーも全種類が揃っているし、タヒチのヒナノ・ビールも可愛い名前とラベルが人気だ。
ワインやウィスキー(竹鶴)、カクテルなど、ほかのアルコール類もある。

ワインボトルは、赤が「カリテラ・カベルネソービニヨン」(2,980円)と「ペポリ・キャンティ・クラシコ」(5,800円)、白が「カリテラ・シャルドネ(」2,800円)と「シャブリ・ラ・シャンフルール」(5,800円)。スプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)は、「ガンチア・プロセッコ」(3,200円)、「ガンチア・アスティ」(3,600円)。すべてアサヒビールが販売しているワインだ。

おつまみは、もちろんビールに合うものが中心。「名物チキンバスケット」(3ピース・650円、6ピース・980円)は、フライドポテトが添えられた鶏の唐揚げに、モルトビネガーを掛けていただく。
ビール研究家の藤原ヒロユキさん考案の「Crew's ホットドック」(780円)は、ホットドックにビール風味のケチャップとザワークラウト、それに刻んだピクルスがたっぷり乗っている。
手軽な500円メニューとして、ポテトサラダ、野菜スティック、チーズ、ビーフジャーキー、たまごのピクルス、「かめや」のチョコ盛り合わせスパイシーオリーブ、ドライフルーツなど、十数品があるのも嬉しい。

名店「BIRE REISE'98 」の近くでビールバーを開店する大胆さも、味に自信あってのことかも。
内装だけでなく、店全体がビールを楽しむ会のような店。1日の疲れと渇きをいやす、まさに「DOCK」の役割を果たしてくれる。
ビール嫌いな人ならビールの美味しさに開眼し、ビール好きな人は通いつめることになること、間違いなしだ。

→新橋 DRY-DOCK!
http://www.shimbashi-dry-dock.com/