上野駅の手前の線路際に、「地酒 一代」という看板が立っている。赤い地に白文字で書かれた店名はなかなか目立つ。
その店は、鶯谷駅南口を出て左手の凌雲橋を根岸側に渡り、歩道の階段を降りてすぐ左手の路地を入ると、左側の2階にある。

店は、いかにも下町の大衆居酒屋っぽいたたずまい。中に入ると、右奥の線路側は厨房とサービスカウンターになっており、オバちゃん、お姉ちゃん(韓国系かな?)が控えている。この辺は一応整理されているという程度で、けっこう雑然とした雰囲気。

フロアには8人座れるテーブルが3卓並び、入口の隣に4人用のテーブルも1卓ある。左奥の道路側が小上がりになっていて、4人用2卓と、2人用3卓が人数に応じて組み合わされている。
店は年季が入っているが、掃除は行き届いているようだ。粗末ながら季節のディスプレイもされていて、思ったほど居心地は悪くない。

日本酒は13種類ほどで、価格安い。本醸造酒が、司牡丹(400円)、浦霞(450円)、久保田・百寿(530円)、〆張鶴(550円)、八海山(750円)の5つ。特別本醸造に久保田・千寿(580円)と、越乃寒梅(1,000円)があった。
純米酒は田酒が、特別純米酒は真澄(各550円)がある。吟醸酒では出羽桜(550円)があり、純米吟醸酒も上善如水(500円)と、4合瓶だが久保田・萬寿(7,200円)がラインナップされている。
大吟醸生酒久保田・翠寿(530円)もメニューにあるが、これは季節限定品。先週末には無かった
ほかに、にごり酒(400円)もあるようだ。
ちゃんと徳利で運ばれてくるので、量も問題ない。
焼酎は「黒霧島」と「くろうま」があるらしい。

つまみも、冷奴(280円)、さつま揚げ(350円)、鮭はらす焼(380円)…などどれも安い。焼鳥は、ねぎま、レバー、タン、皮、カシラ、つくね、砂肝がいずれも1串90円。まぐろぶつ、いか刺、ほたて刺、甘えび刺(各480円)等々、刺身類もある。500円を超える料理は少ないのだが、見てくれはともかく味は悪くない。

特筆すべきは、ここのオバちゃんの接客テクニックだ。
陶器の徳利は中が見えないにも関わらず、ちょうどお酒がなくなるタイミングで「お酒は大丈夫ですか?」と声を掛けてくれる。おそらく徳利を傾ける角度で、残量を判断しているのだろう。
帰るときも、レジに行くと既に精算している。席で手荷物に手を掛けたとたんに、もう計算し始めているのだ。
1人客だったので注意していてくれたのかもしれないが、このサービス・テクには舌を巻いた。

7時までに注文すれば、サワー200円、中生300円、日本酒500というサービスもある(1人1杯限り)。
店の目の前に、安さではここの上を行く「ささのや」もあるが、メニューを考えればやはりこちらで飲みたい。(「ささのや」は立ち飲み主体のもつ焼き屋で、1串70円、お酒は220円。)

シーズン中は、店内の2台のテレビ巨人を流している。
阪神ファンの人は、路地の角を曲がって突き当たりの「忍」へ行くと、そちらでは阪神戦が見られる。

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