北千住の名店「大はし」が、自分的には今ひとつだったと書いたが、ちょっとフォローしておきたい。
北千住の街自体は、いい居酒屋がいくつもあり、足を延ばす価値のある街だと思っている。例えば、立ち飲みの「徳多和良」は、都心から電車賃を払ってでも訪れるべき稀有な店だ。この店を訪れた客は、必ず口を揃えて絶賛する

「徳多和良」は、西口駅前通りを200mほど直進し、酒屋「東京リカーランド」を左折して、路地を約100mほど入った右側。潤徳女子高の裏にある。
道幅の狭い裏路地ということもあり、知らない人は素通りしてしまうことだろう。

店は立ち飲みらしい小さな構えなので、カウンターに6人、テーブル2卓に各4人として、14人も入れば一杯だ。
開店の5時から閉店の9時半まで、ほとんど満員状態なので、並ばないとまず入れない。

この店の人気の秘密は料理にある。店名の前に「割烹くずし」と掲げられているのだが、これが伊達ではない。
料理の品数こそ20余品に過ぎないが、どれを食べても旨い。しかも、値段はほとんどが315円!
先週訪れた際は、黒板に書かれた料理のうち17品が315円で、4品が420円、630円と735円が各1品ずつだった。

料理は、ほとんどが魚料理。売り切れたものからどんどん線が引かれ、閉店時には半分ほどがなくなっている。
だから、人気のある料理を食べたいなら、開店と同時に入店するくらいでないと難しい。
書かれるメニューも旬のものが中心なので、ちょっと経つとかなりの数が変わっている

年配のご主人は、実際に割烹で修行したという話だ。ほかに年配の女性と若い女性の3人がいるので、家族経営らしい。
ランチも営業していて、丼ものや刺身定食が600円で食べられる。

この店の残念な点は、お酒の種類の少ないことだ。ゆず酒(420円)を除いてすべて315円均一という価格は嬉しいのだが。
日本酒本菊泉のみ。生ビールヱビス樽生。芋焼酎は黒甕と、浜崎太平次。麦焼酎は黒壁蔵村正甕仕込み、おこげ(お湯割り専用)。ほかに黒千代香(くろじょか)売り。
サワー系は、焼酎(キンミヤ)の抹茶割り、ウーロン割、生レモンサワー、梅干サワーがある。
ウィスキーは、余市と、宮城峡。ウィスキーと梅酒をベースにした徳性ハイボールを加え、これで全て。

あと2~3種類でも純米酒を揃えておいてくれれば、言うことないんだが…。
店としては、ほかの店に行く前か後に、ちょっと寄ってちょっとつまむ、といった使い方に特化しているのだろう。この安さだと、本当に毎日寄る常連がいても不思議ではない。

常に混んでいるので、遅めの時間に訪ねるのは正解だが、閉店時間が9:30なのは忘れないようにしよう。この店は時間通りきっちり閉店するので、9:40には客が1人もいなくなるのだ。

→livedoorグルメ/割烹くずし「徳多和良」
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/8317/evaluation/point/1/