大宮から高崎線で1つ目の宮原駅は、小さな駅の割に昔から居酒屋激戦区だ。いい店だったにも関わらず、「饗宴(うたげ)」「酒菜・らく」「旬菜家・わん」…など、撤退を余儀なくされた店は少なくない。
そんな中、隠れ家のような居酒屋が、ひそかに人気を集めている。東口にある「Dining Bar 音色」だ。

場所は、東口駅前から「am/pm」の前の道を右方向に進み、信号を越えて左側4軒目の居酒屋「あんたが大将」の横の路地を入った右側にある。
駅から150m足らずだが、行き止まりになっている路地裏にあり、しかも民家にしか見えない外観のため、店の存在に気付く人はほとんどいない。

音色_灯籠開店の18時になると、路地の入口に小さな行灯が点される。高さ20cm余りの小さな看板だが、これを目印に路地を入ると見つかるはずだ。
格子戸を引くと、店内は暗め。正面に5席ほどのカウンターがあり、左側に小上がり、右側にフロアがある。小上がりは最大7人くらいまで座れ、右側のフロアには4人テーブルが4卓。木造の古い民家をそのまま店舗に改装したらしく、内装も隠れ家っぽい。

開店は2005年。店主の佐保田真二さんが、奥様と2人で始めた店だが、料理もお酒のセンスもなかなかのものだ。
お酒の種類こそ限られているものの、多彩な種類をまんべんなく揃えていて、選択がいい
日本酒は、神亀(690円)、南部美人(690円)、郷の誉(720円)、(780円)。ほかに花陽浴など2銘柄程度が臨時に入荷する。すべて純米なので、この数でも不満は感じない。1合の価格も適切
焼酎は、芋がくじら(580円)から魔王(980円)まで14銘柄あり、ほかにも麦、米、黒糖、泡盛と、一通りが揃う(580円~780円)。

ワインはスペイン産が5種類あり、グラス690円か750円(ボトルの場合3,980円~5,800円)だが、これもコストパフォーマンスが良く、満足できる選択。
その他、ビール(590円~680円)、ジン(620円~820円)、ウォッカ(620円)、ラム(620円~750円)、テキーラ(600円~690円)、ウィスキー(680円~890円)、ブランデー(690円)、サワー(550~650円)やカクテル(680~750円)、果実酒(680円)…と、多彩な品揃えだ。
それぞれの種類は絞られているが、銘柄は都心でもなかなかお目にかかれないほど吟味されたセレクトだと思う。

音色_外観料理は、和風をベースにイタリアンやスパニッシュも取り入れた創作料理。価格は600円台を中心に、390円~980円くらいまでが多くを占める。定番メニューのほか、今宵のうまいもんと銘打った日替わりメニューが毎日10種類以上ある。

先週末の日替わりメニューは、銀杏焼き(390円)、ほうれん草の山芋おろしのせ(390円)、北海道産たこぶつ刺(520円)、鶏のぷっくらおしり焼き(580円)、ほっとなだだ茶豆腐(620円)、宮城産天然めじまぐろ(680円)、新潟産天然ひらめ(刺し650円/カルパッチョ720円)、まぐろとアボガドのわさびしょうゆあえ(850円)、宮城産あぶり〆さば(棒寿司1,000円/そのまんま800円)、和牛きのこ豆腐(1,000円)、牛野菜焼きそば(1,100円)、きときとお造り4種もり(1,850円)。
どれも美味しく、料理も期待を裏切らない。

ウッドベースなどの楽器がいくつかディスプレイされているが、たまに店内でサックスなどのミニライブを開くこともある。
今、宮原で和酒を飲むなら、自分はここが1番気に入っている。

→ぐるなび:Dining Bar 音色
http://r.gnavi.co.jp/e142600/