を呑み始めた頃から、誰の影響を受けたわけでもなく、自然にジャズやブルース系の音楽が好きになった。
周囲に同好の士がいなかったため、音楽的な知識も、ミュージシャンのタイプも皆目わからないまま、耳に付いたものを適当に聞いて現在に至っててしまった。

だから、自分の趣味が古臭いのかどうかも判然としない。
しかし、EGO-WRAPPIN'やクレイジーケンバンド(08/8/4紹介)が気になるところを見ると、レトロな曲調を上手に取り入れたボーカルが、好みの一角を占めているらしい。

ご存知の方も多いだろうが、EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)は、1996年に中納良恵(作詞・作曲・ボーカル)と森雅樹(作曲・ギター)の2人で結成されたユニットだ。
2000年9月2日に発売された「色彩のブルース」をJ-WAVEで聞いて速攻CDを購入した。

自分にとって、中納良恵はまさにド真ん中のボーカルだった。
その昔、「深夜+1」(07/4/4紹介)の内藤陳さんが解説を書いた日本冒険小説協会推薦のJAZZアルバム「フィリップ・マーロウ、君がいないと」で、ボーカルを務めた平賀真理子の声に悩殺されたことがあるが、まさにそれ以来。

2002年には、TVドラマ『私立探偵 濱マイク』の主題歌として「くちばしにチェリー」が使われたので、これを覚えている人も多いに違いない。
この手の「ちょっとレトロでハードボイルドながら、なぜか魅力的」といったジャンルに、ピッタリはまるのがEGO-WRAPPIN'だ。

キャバレー音楽や昭和歌謡の香りをまとった彼らの曲は、夜遊びの似合う大人の妖艶さをイメージさせる。
実は意外と幅広い音楽性を備えており、JAZZともブルースとも定義できない、独特の世界観を見せてくれるのだが、自分が好きなのはやはりこの妖艶路線。男同士で酒を呑むといった時には、ハードリカーに負けない勢いで酔わせてくれるBGMだ。

アルバムこそたまに出していたものの、最近ちょっと活動が停滞していたEGO-WRAPPIN'だが、今年7月9日、実に「くちばしにチェリー」以来6年振りとなるシングル「Go Action/Girls Just Want To Have Fun」を発売した。
10月15日には、10枚目のアルバムとして初のベスト版「BEST WRAPPIN' 1996-2008」も発表。
更に、来年2月18日には11枚目のアルバム「EGO-WRAPPIN' AND GOSSIP OF JAXX」も発売されるという。

ここに来て、再び活動が活発化してきたEGO-WRAPPIN'。
2001年以来毎年12月に催している、鶯谷・東京キネマ倶楽部でのライブももうすぐだ。
このライブはDVDにもなっているが、年末の恒例行事として楽しみにしているファンも多い。
今年は、12月19、20、22日の3日間が予定されている。

→EGO-WRAPPIN'
http://www.egowrappin.com/