クリスマスイブでもあるので、今夜は珍しく鶏の店。
このブログでは、有名すぎる店は掲載を控えるように努めているのだが、この店の魅力には抗えなかった。焼鳥の名店、北千住「バードコート」だ。
自分にとってこの店は、今年の収穫として3指に入る。

ご存知の方も多いと思うが、この店は銀座数寄屋橋にある「バードランド」の和田利弘さんに師事した野島康之さんが、初めて暖簾分けを許され2000年に開店した。バードランドは、あのジョエル・ロブション氏も完璧と絶賛したといわれる焼鳥界(?)の最高峰。だが、1万円ないと飲めない焼鳥屋なので、さすがに高すぎる
「バードコート」なら、バードランドに負けない味が、2~3割安くいただける。使っているのも、同じ奥久慈軍鶏だ。(名古屋コーチンとロードランドアイランドレッドをかけ合わせた雌に、軍鶏の雄を交配した品種)

店の場所は、北千住駅西口から駅前通りを直進し、最初の角を右折して「宿場町通り」に入ると、100mほど行った右側だ。ダイニングバーっぽい雰囲気で、あまり焼鳥屋らしくはない。
店内は、1階に12席程のカギ型のカウンターと、2人用テーブルが2卓。店の奥を出た右手にある階段を下がった地下に「はなれ」と呼ばれる座敷(4人用の座卓が2卓)がある。
トイレもこちらの地下にしかないのが少々不便。

カウンター内には、野島さんを含め6人もの職人が調理に集中している。サービスは、野島さんの奥さんの千寿子さんが担当。

焼鳥については、多くの方々が言葉を尽くして絶賛しているので、敢えてここでは詳細に触れない。
1つだけ言うと、自分の最も苦手な食材が鶏肉で、実は未だにほとんど食べられない。それが、ここの鶏肉に限っては、生まれて初めていくらでも食べられると感じた。

焼鳥屋と呼ぶには料理の幅が広いので、鶏料理の店と言った方が近いかもしれない。焼鳥は1串260~420円。名物は親子丼と鶏レバーのパテだが、親子丼はコース(3,500円)を頼まないと食べられない。コースの方が割安なので、堪能するならまずはコースを頼んだ方がいい。

料理はもちろんだが、お酒もここは素晴らしい。日本酒は、神亀がひこ孫(735円)~ひこ孫大吟醸(2,100円)まで、なんと9種揃っている。更に、小笹屋竹鶴が純米原酒(735円)、純米吟醸原酒(1,260円)、秘伝(630円)の3種類。
ほかに、鷹勇・特別純米(630円)と、山陰東郷・山廃火入れ原酒(840円)があった。
通好みのしっかりした日本酒が多く、ビギナー向けが少ない気はするが、この品揃えは評価できる。

ワインも、白・赤それぞれ10種類ほどある。
ハウスワインは、テラス・ド・ギレムのムーラン・ド・ガザック(グラス500円)。
ビールは、生がプレミアムモルツ、ほかにガージェリー スタウト(682円)や、ヒューガルデン・禁断の果実、ギネスなどもあった。焼酎だけは残念ながらあまり種類が無いようだ。

少なくとも自分は、今のところここ以上の焼鳥屋を知らない。
欠点は、予約しないとまず入れないことと、2時間の時間制限厳守ということ、遅い時間になると品切れメニューが生じることくらいか。
また、地下はどうしても運ぶ時間が必要になるため、1階のカウンターに比べると絶妙の味が若干低下する。ベストを求めたいなら、2~3人でカウンターが最高だ。
ここで飲むためだけに、わざわざ北千住まで足を運ぶだけの価値がある店。

→食べログ:バードコート
http://r.tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13003769/