同じお銘柄のお酒でも、店によって値段は違う。それは、店の立地(=賃貸費)や内装、サービスのレベルなどで付加価値が大きく異なるためだが、値段を抑える手段として、メーカー提携という方法もある。

新宿にあるクラシカルなBARイーグル」は、サントリーが製造販売する酒を提供するサントリーラウンジ。サントリー直営というわけではなく、サントリーと提携した津川興業グループが展開しているのだが、しっかりしたサービスと格安の値段とで人気が高い。

場所は、新宿東口「スタジオアルタ」裏口の隣。ビルの地下1階と地下2階の2フロアが店になっている。階段の途中に、前開きの自動ドアがあるのが面白い。

店に入るとすぐ左に小さなフロントがあり、そこで人数を告げると、適したフロアや席に案内してもらえる。荷物や上着もここで預ける仕組みだ。
店内は、天井から大きなシャンデリアが2つ下がった、クラシカルな造り。

店の片側はすべてカウンターになっていて、年季の入ったスツールが並んでいる。反対側には4人用のテーブルが3卓、階段下に2人用テーブルが1つと、そう広くはない。ただ、地下2階にもカウンターとテーブルがあるので、合わせると50人近く入れるようだ。

開店して42年経つだけあって、店内には昭和の香りが漂う。さすがに調度品や造りの古さは隠せないが、サービスマンやバーテンが折り目正しいためか、さほどチープな印象はない。
しかし、メニューを開くと、目を疑うような安さだ。チャージといった席料もない。

オールドホワイトホースが250円、ブラック&ホワイトが300円、ジャック・ダニエルが450円。
シングル・モルト・ウィスキーでも、500円から飲める。
今なら円高還元セール中で、バランタイン、ティチャーズ、アーリータイムスがなんと200円だ。(価格はいずれもシングル35mlの場合。ダブルは75ml)
普段は手を出しにくいような高級ウィスキーでも、ここならかなり割安で飲むことができる。

ウィスキーに比べると、カクテルは少々高く感じてしまうが、ここは昔からフレッシュフルーツカクテルにこだわり続けているそうだ。82年にはカクテルコンテストでグランプリも受賞している。
季節ごとのフルーツ・カクテルが各種あり、春ならイチゴ、夏はスイカやトマト、秋は梨やザクロのカクテルなどが飲める。(各1,000~1,200円)

料理も、軽いおつまみから食事まで、多様なニーズに応える。今や定番の「野菜スティック」は、ここが発祥の店だと言うから驚きだ。オリジナルの胡麻味噌ソースがなかなか美味しい。
メキシカンタコス(450円)や、オリジナル・ピザ(950円)、特選和牛フィレ肉霜降りビーフ (1,500円)まで、約40種類の料理がある。ハーフサイズもできると言うから、1人の客には有り難い。

若い客こそ少ないが、年配の客にはむしろ落ち着けるタイプの店かもしれない。この低価格にも関わらず、きちんとしたサービスなので、どこか得した気分にさせてくれる。

なお、すぐ近くに「昴」、池袋西口に「ヘルメスワインコーナー」という姉妹店がある。

→サントリーラウンジ イーグル
http://gourmet.suntory.co.jp/shop/g285802/index.html