風変わりな店ではないのに、万人受けせず好きな人だけどっぷりハマる、といったタイプの店がある。
渋谷の隠れ家「bar bossa」も、そんな店のひとつ。喧騒を離れた裏路地にある、ボサノヴァが流れるワインバーだ。

BarBossa_看板場所は、渋谷の西武A館・B館の間を通る井の頭通りを直進し、宇田川交番のY字路の左側を進むこと約250m。右側に現れる写真の袖看板が見えたら、ビルの隙間を抜けてそのビルのに回ると、路地裏に面して「bar bossa」がある。知らなければ絶対に見つからない立地だ。

店内は、路地に面した側に6席のカウンター、フロアに4人用テーブルが3卓ほどの小ささだ。カフェのようなカジュアルな内装だが、照明は暗めに抑えられている。

店を切り盛りするのは、音楽業界出身のご主人・林伸次さんと、ソムリエを務める奥様の2人。
林さんは、今もデジタルラジオで「bar bossa」という番組を持っているし、CDのライナーノーツを執筆したり、5年前には「ボサノヴァ」という本も出しているので、「出身」と言うより二足の草鞋と言った方が正しいかもしれない。 

店内には、もちろんボサノヴァやMPB (Musica Popular Brasireira=ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)が流れている。音量は低めなので、ボサノヴァ好きの人でなければ、そうと気付かないかもしれない。壁に並べられたジョアン・ジルベルトやA.C.ジョビンなどのレコードジャケットを見て、初めて気付く人も多いようだ。

メニューは店のホームページに掲載されているが、グラスワインが800~900円、ボトルは3,500~8,000円くらいが中心。高いものでも12,000円くらいまでだ。
フランス全域のものがバランスよく揃えられており、少数ながらイタリアやスペイン、オーストラリアといった物もある。全部で80種類ほどストックされているようだが、店のメニューにピックアップされるボトルは日によって変わるので、黒板やメニューを見ながら相談して決めるのがいい。

BarBossa_外観もちろん、ビール、ウィスキー、カクテル、ラム、テキーラ、ピンガ(サトウキビから作られるブラジルの蒸留酒)…など、ワイン以外の洋酒も一通りある。(各700~900円)

料理は軽めのものが中心で、おすすめはチーズとチョコレート
チーズは季節限定のものを10数種類揃えており、3種(1,000円)と5種(1,500円)の盛り合わせが用意されている。
チョコレートは、パティシエの久保田由希さんがオリジナルで作っているガトー・ショコラ(600円)で、抑えた甘さと濃厚な味がワインによく合う大人の味

この店は、BARの割に1人では入店できないらしいので、その点だけは注意が必要。
毎週日曜日には、ミニ・ライブも開かれており、ボサノヴァ好きならそちらもすすめだ

肩から力の抜けたいい感じの大人が、渋谷でゆったりと過ごせる貴重な空間だ。

→bar bossa
http://www.barbossa.com/01-top/index.html