あれは確か、1981年の暮れだったと思う。
その頃学生だった自分は、FMラジオを良く聴いていた

その夜、たまたまリスナー投票によるロック・バラードのランキングをやっていたのだが、そのベスト3はいまだにはっきりと覚えている。

・「Just a 16」アレキサンダー・ラグタイム・バンド
・「情けない週末」佐野元春
・「スローバラード」RCサクセション

あれから28年が経ったが、この3曲は今でも自分の中でトップ3を維持している
自分がロック・バラードを好きになったのは、たぶんあの夜からだろう。
それだけに、忌野清志郎急逝のニュースは、自分にとってもちょっとショックだった。

時代を象徴するようなスーパースターには、なぜか早過ぎる死を迎える人が多い
石原裕次郎は52歳(87年)、美空ひばりは52歳(89年)、松田優作は40歳(89年)で亡くなった。
海外でも同様で、マリリン・モンローは36歳(62年)、ケネディ大統領は46歳(63年)、そしてジョン・レノンは40歳(80年)で亡くなっている。

日本は病死、アメリカは殺害という違いはあるが、いずれにせよ偉大なスターには太く短い人生が目立つ。
その伝でいけば、清志郎はむしろ頑張った方なのかもしれない。享年58歳。
いなくなってしまうと、日本の音楽シーンにぽっかりと穴が空いてしまったような、唯一無二の存在感を持つアーティストだった。

こういうことを言うとオッサンぽく聞こえるかもしれないが、70~80年代頃のロックは、今よりずっと骨太な曲が多かったように思う。最近のラップ調のJポップなんぞを聴いてると、情けなくて涙が出てくる。
人によって価値観が違うのを承知の上で、あえて言わせてもらえれば、音楽とは聴く者の魂を揺さぶるようなものこそが本物なのだ。

おそらくこれから、忌野清志郎の追悼CDだの、ドキュメンタリーなどが企画されるものと思う。興味本位で構わないので、機会があったら触れてみてほしい。
時代を担うヒーローは、「変なオッサン」の姿で現れることもある、と教えてくれるだろう。

あんた、最高にイカしてたぜ!ベイビー