渋谷は若者の街だけに、大人がゆっくり飲めるような居酒屋はあまり多くない。だが、街はずれまで足を伸ばすと、そんな大人向けの店もちらほらあって、けっこう魅力的なのだ。
これまでもそんな店をいくつか紹介したが、今回も神泉にある大人の隠れ家楽家(がくや)」をご紹介しよう。

場所は、京王井の頭線・神泉駅の踏切を渋谷側へ渡り、階段を上がったすぐ左側。渋谷駅からだと、道玄坂交番を右斜めに入って八百屋を右折、小料理屋「さくら」の手前を左に入ると右側3軒目だ。
渋谷駅から歩いて8分程度だが、入り組んだ路地裏なので、店を探し当てるのは困難。おまけに、入口は路地から引っ込んだ奥にある。

店は京都の町屋をイメージした造りの3階建てで、避暑地のロッジを思わせるような内装はちょっとモダン。照明も、ほど良い暗さで落ち着ける。

入ってすぐの1階は、カウンターバー。上階のメニューには載っていない、豊富なドリンクが頼める。午後8~10時はノーチャージでドリンク500円均一というのも見逃せない。このフロアだけは、朝5時まで営業している。
中央部が吹き抜けになっている2階は、8人までと15人までの個室も備えたテーブル席で、席数は全部で45席。ここがメインのフロアになっている。
3階は、2~10人という少人数で利用できる貸切個室フロア。暖炉にソファにカウンターというプライベート風の造りで、料金も2時間飲み放題付きで1人5,500円~と手頃。カウンターの飲み物を自分たちで好きなだけ飲むというセルフサービス形式になるが、それがまた友人宅でのパーティっぽくて面白い。

この手のお店にしては、お酒の品揃えが割と充実しているのも魅力だ。
日本酒は、菊水・純米吟醸(945円)、獺祭(998円)、醸し人九平次(998円)、〆張鶴・純(1,050円)、一刀両断・大吟醸(1,260円)、熱燗用の菊姫・加陽菊酒(1,418円)、賀茂金秀(945円)の7種類がある。

焼酎は、芋・麦・黒糖・栗・紫蘇・人参と30種類以上(578~945円)、梅酒は12種類(578~735円)、サワー類や、泡盛はすべて630円。
普通の居酒屋に比べるとやや高めの価格設定だが、大人がくつろげるこの空間を考えれば、決して高くない

料理もここは定評がある。売りは、おでんと鶏刺と馬刺だ。
おでんは、189円~315円で、玉子、こんにゃく、ちくわ、姫がんも、ねぎまぐろ天、厚揚げ、いわしつみれ、大根、魚のすじ、海老しぐれ、ねぎ串…といった、ちょっと面白いラインナップ。
鶏刺は、群馬産の榛名鶏が中心で、ささみ、胸肉、腿肉、砂肝、ハツ、レバーなどがある(609~682円)。ほかに、とり皮ぽん酢(525円)から焼鳥丼(840円)まで、鶏料理が15種類。
熊本から直送の馬刺は、霜降り、赤身、たてがみの盛り合わせ(2人前/1,890円)になる。これまで馬刺は苦手だったという人でも、この店では美味しく食べられたという声もある。

ここには東急本店側からも来られる。東急文化村前の信号から、渋谷シティホテルとシブヤクロスロードビルの間のを入って、コンビニ2軒の間を左に入り、250mほど歩いた小料理屋「さくら」の角を右に入ればいい。こちらのルートだとラブホテル街を抜けるので、ちょっと刺激的かも

→楽家
http://gaku-ya.net/