千の酒と、千の店

利き酒師、ワインエキスパート、フードアナリスト等、様々な資格を持つ酒好き会社員が、全て自腹で訪れた東京~埼玉の
数千軒の中から、美味しいお酒の店を選んでご紹介。約380店を最寄駅で検索できる「記事の索引」や、お酒コラムもあり!

2010年12月

引っ越しはしたけれど

ブログの引っ越しを申請してから丸4日かかって、ようやくlibedoor Blogへ引っ越しできた。これを機に、独自ドメイン「sake-bar.jp」も取得し、とりあえずはホッとしたんだが…。

これまで作成していた、掲載全店の駅別索引が全滅。1からリンクを張り直さなくてはならないようだ。これには、本当に参った。カテゴリ設定もなくなってるし…やっぱり引っ越すということは色々な不便を伴うことを実感した。

まあ、暇を見てコツコツ再構築するしていくんで…その間はガマンしていただくしかないな~。そのおかげで、「今年残念だった店」の掲載は見送るしかなさそうだ。

とにかく、新しい年を迎えるのと共に、心機一転、新たな気持ちでお店紹介を再開しようと思うんで、今後ともよろしくお願いします!

ブログのお引越し (10/12/19)

いよいよau one ブログの利用もあと1日
livedoorブログへ引っ越しするつもりなので、来週、引っ越し先の新しいURLを掲載する予定だ。

ブログのタイトルは、少し変えることになると思うが、(今のタイトルは、あからさまにパクリなので…)検索しやすいオーセンティックなタイトルを考えている。
URLも、それに合わせた独自ドメインを取得しようかと、現在調査中だ

それでは、新しい年を前に心機一転、今後ともよろしくお願いしま~す!

軽く飲むには打ってつけ!有楽町駅前の格安ワインバー (10/12/14)

お酒が200円から、つまみが300円からと聞くと、どこの立ち飲みかと思われそうだが、これがなんとワインバーの価格だ。しかも場所は、有楽町の駅前!
タネを明かせば、その店とはワインの品揃えで定評のある酒販店、「ヴィノスやまざき」のテイスティングコーナーだ。

場所は、有楽町の銀座側駅前にある、「イトシア」地下1階フードアベニュー。1~8階が有楽町マルイになっていて、地下のイトシアフードアベニューには、「東京カレー屋名店会」など27のショップが入っている。その奥の地下鉄通路口の手前にあるのが、「ヴィノスやまざき」有楽町店だ。

一見、普通のワインショップのようにしか見えないが、奥にテイスティングコーナーがある。言わば西洋版・角打ちなのだが、決してバカにできない。ご覧のように、ちょっとしたワインバーに引けを取らないスペースを備えている。レンガの壁とアーチ状の天井が、ワインカーヴを思わせる造りだ。
フロア中央にテーブルが3卓、左の壁際に小さなテーブルが2卓、突き当たりのカウンターにも4席ほどがある。右側のメイン・カウンターでも、立ち飲みが可能だ。テーブルの下の木箱は、荷物入れに使う。

ワインは安めのものから少し高めのものまで、毎週10種類以上の銘柄が用意され、すべてグラス(600円~)でもボトル(2,300円前後~)でも注文できる。少しだけ味見してみたいという人のために、30mlのテイスティング・サイズ(200円~)も用意されているのが嬉しい。これなら、普段はなかなか飲めない価格のワインでも味わえそうだ。
ワインの銘柄は毎週日曜に入れ替えられ、ホームページの「バーカウンターメニュー」(PDF)で確認できる。

飲んだワインをショップで購入する場合は、10%引きといった特典がある。逆に、ショップで買ったワインをこちらに持ち込んで飲むこともでき、その場合は持ち込みチャージとして1人500円が掛かる。これは、販売店という特徴を活かした大変お得なシステムだろう。

食事は、テイスティングコーナーという性格上、ほとんど軽食に限られている。メインは各種の「ピンチョス」(軽いおつまみを串で刺して食べるスペインの地方料理)で、この店では串がなくパンの上に乗せて提供される。

スモークサーモン(ノルウェー産)とカンパーニュ(田舎風パテ)が300円で、オイルサーディンが450円。ほかはすべて350円で、ブッタネスカ(ドライトマト・ケッパー・アンチョビ)、カプレーゼ(モッツァレラチーズ・トマト)、生ハム&チーズ(サンダニエレ産)、奈良漬とチーズ、タコのトマト煮、イカスミ煮、はちみつとブルーチーズ、ポークリエット、レバーペースト…等のピンチョスがある。

ピンチョス以外には、ナッツ&ドライフルーツ(500円)、冷やしトマト(600円)、季節野菜のピクルス(600円)、厳選オリーヴ盛り合わせ(600円)、モッツェレラヴルスト(モッツェレラのソーセージ/800円)、ブッフブルギニオン(牛肉の赤ワイン煮/900円)、有楽町店名物・チーズフォンデュ(900円)、ハム・サラミの盛合せ(900円)、チーズの盛り合せ(3種/600円、6種/1,200円)があるが、全体的に量は軽め。
特に人気が高いのはチーズフォンデュで、それ以外もつまみとして満足できる味だ

手軽にワインを楽しむのに打ってつけなのはもちろん、お気に入りのワインを見つけたい時にも使える店だ。有楽町駅前という立地は、途中下車にも便利。
ショップではワインだけでなく、日本酒やチーズ、ワイングッズなどもいろいろ販売している。

→ヴィノスやまざき有楽町店
http://www.v-yamazaki.co.jp/yurakucho/yurakucho.html

珠玉の銘酒が全て400円。押上の銘酒居酒屋「酒庵・酔香」 (10/12/7)

最近、スカイツリーで脚光を浴びている押上に、日本酒好きにはたまらない居酒屋がある。築50年以上の元酒販店を改装して、2010年5月21日にオープンした「酒庵・酔香(すいこう)」だ。

場所は、押上の十間橋通り商店街。 地下鉄・半蔵門線の押上駅からエレベーターでB3出口を出ると近いが、土地カンがないと道に迷いやすい。初めての人は、四ッ目通り沿いのB1かB2出口から出て、押上駅前交差点を右に曲がり、浅草通りをまっすぐ行った方が迷いにくいだろう。2つ目の信号の左側にある十間橋を渡ると、50mほど先の左手に杉玉の下がった軒が見える。駅からは、徒歩8分ほど。

ガラス戸を開けると、カギ型のカウンターに椅子が8席のみ。1段高くなったカウンターの中から、菅原雅信さん・智子さんご夫婦が出迎えてくれる。ご主人が接客と日本酒を、奥さんが調理と焼酎を主に担当する。

正面には現役の柱時計。両側の壁は天井まで酒瓶の陳列棚になっていて、約150種もの四合瓶や小樽が並べられている。棚には、「酒は現金」という金看板も目立っていた(カード不可)。奥の通路の左手にトイレがあり(猫のボードがユーモラス)、その向こうに小さな座敷もあるようだが、そちらは予約専用らしい。店内は禁煙

菅原さんは立命館大を卒業して、日経BP社に約21年勤務していた。『日経レストラン』など2誌の編集長を務め、2009年末に同社を希望退職。かねて念願の日本酒バーをオープンすべく下町を探し歩き、昭和の香り漂うこの店舗(2階は住居)に出会った。

レトロでシンプルな店内だが、実は棚もすべて一旦バラバラにして耐震構造に対応し、真っ白なぐい呑みも飲み心地を考えて作られたオリジナル・デザイン。それでも、あえて手を掛けているように見せないところがだ。

メニューの日本酒は、「冷や向き」「お燗向き」それぞれ20種類ほどずつが掲載されている。壁の棚に並んでいるお酒も注文でき、そのラインナップは一見の価値あり。全国の美味しい銘柄を厳選していながら、遊び心も忘れず、入手困難な限定品もさりげなく置かれている。酒好きなら、棚を眺めているだけでも酔えそうだ

日本酒は一升瓶から5勺のぐい飲みに入れて提供され、種類を問わず値段はすべて1杯400円。お燗に限らず1合での注文もできて、その場合は700円になる。小グラス3種の利き酒セット(1,000円)も好評だ。
好きな日本酒1杯に、肴5品が付くセット(2,000円)も用意されており、最初はこれを頼む人も多い。肴は季節によって変わるが、「いぶりがっこ入りポテトサラダ」と「鶏手羽先と半熟玉子の黒酢煮」は、ほぼ定番化しているようだ。

肴は軽いものがほとんどで、独自の一手間を加えたものが多い。クリームチーズの貴醸酒漬けレーズン和え (500円)、自家製鶏ハム(500円)、自家製くんせい盛り合わせ(鴨・ししゃも・チーズ/600円)、ベビー帆立のアンチョビバター焼き(600円)、馬肉ハンバーグ(700円)…など、お二人の出身地である秋田の食材も目立つ。

食事メニューは稲庭生うどん(600円)くらいだが、隣の海老寿司から出前も取れるとか。食後にはエスプレッソコーヒー(300円)も注文可能だ。

主なお酒や肴の種類、最新情報などはホームページに掲載されている。
早くもメディアの取材が多く、有名店になりつつあるので、予約は必須と思った方がいい。偶然だが、『東京人』の最新号も、この店が表紙を飾っている。(菅原さんが昔、取材したことのある大田和彦さんが、今度は逆に菅原さんを取材しに来たというのが面白かった。)

→日本酒バー 酒庵 酔香
http://www.shuan-suiko.com/

103種の吟醸酒が300円~500円!新橋「吟醸バー 汐留」 (10/12/2)

※吟醸バー 汐留は、震災の影響もあり、予定より2ヶ月早く2011年9月末で閉店した。

職場から3分ほどの至近距離に、「吟醸バー」が登場したというニュースを聞き付け、早速覗いて来た
「吟醸バー」とは、日本吟醸酒協会が全国の蔵の協力を仰いで定期的に開催しているイベントで、立ち飲み・チケット制によって、本来は高価な吟醸酒を格安でテイスティングできるのだ。

場所は、新橋駅の汐留口から徒歩1分ほど。第一京浜の「新橋駅前」交差点から、銀座方面に向かった右側3軒目で、ヤクルトビルの手前になる。
間口が狭いので見逃してしまいそうだが、ウィンドウに並べられた数十本の4合瓶が目印になる。

ガラス張りの内装は非常にシンプルで、小さな丸いテーブルが9卓ほどと、奥に注文カウンターがあるだけ。カウンターの背後の冷蔵庫には、すべての吟醸酒がメニュー番号順に並べられている。
スタッフは、中年の男性と女性のほか、若い女性も8時から加わるようだ。

店に入ったら、まずカウンターで1,050円の百円チケット(11枚綴り)を購入する。すべての品が300円(A)、400円(B)、500円(C)のいずれかなので、価格分のチケットと交換して注文するシステムだ。
お酒の量はすべて1杯60mlとぐい呑み1杯分ほどだが、少ない分、様々な銘柄をテイスティングできる。
お酒は、通常立ち飲みではほとんど見られない吟醸酒ばかりで、鑑評会出品酒などもちらほら。銘柄はすべてホームページに掲載されているが、一定期間で入れ替わるようだ。

52蔵・103種類というラインナップは多すぎて迷うかもしれないが、メニューには一言ずつ簡単な紹介文が書かれているし、甘辛、濃淡、香りの高さがそれぞれ5段階評価で掲載されている。スタッフに好みを伝えることで、おススメの銘柄を挙げてもらうことも可能だ。また、日替わりで3銘柄のセットが用意されており、これを頼む人も多い。

値段が高いものほど原価率も高いので、500円の「C」クラスが結局は最もおトクになる。この「C」価格帯には、4合で5千円以上する高級酒がゴロゴロまじっているのだ。そうしたプレミアム酒が、市販価格とさほど変わらない値段で提供されているのだから、いくら立ち飲みでも本来望めない破格値といえる。

特に良心的な値付けの蔵をいくつか挙げると、「天寿」の天寿酒造(No.7)、「栄光富士」の冨士酒造(No.9)、「開運」の土井酒造場(No.34)、「小鼓」の西山酒造場(No.37)…あたりだ。

C価格帯のお酒に限ると、別格大吟醸「まんさくの花」(No.5)、「酔鶴」大吟醸筑波・紫の峰(No.17)、「大観」九席受賞限定大吟醸(No.18)、「東力士」大吟醸秘蔵五年古酒(No.19)、「一本義」熟成大吟醸・一朋(No.32)、「龍力」大吟醸・米のささやきYK35(No38.)、「山鶴」純米大吟醸・竹風万葉(No.39)、「酒一筋」純米大吟醸・赤磐雄町ゴールド(No.43)が、いずれも最高クラスとなっている。

つまみも単品で300円か400円だが、チーズの酒粕漬けや、鮭とばなど、軽いおつまみが十数種類しかないので、食事は別と考えた方がいい。ここで美味しいお酒をテイスティングして、本格的に飲みたくなったら別の店へ移動するのがいいだろう。
おいしい日本酒を探したい人は、ぜひお見逃しなく!

→吟醸バー汐留
http://www.ginjyoshu.jp/event/10bar2/index.php
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