千の酒と、千の店

利き酒師、ワインエキスパート、フードアナリスト等、様々な資格を持つ酒好き会社員が、全て自腹で訪れた東京~埼玉の
数千軒の中から、美味しいお酒の店を選んでご紹介。約380店を最寄駅で検索できる「記事の索引」や、お酒コラムもあり!

2008年08月

つい寄り道したくなる素朴な居酒屋、南浦和「芽だか家」 (08/8/29)

近所に住んでいない限り絶対に行きそうもないのだが、近所に住んでいたら必ずや足を向けたくなる、そんな居酒屋がたまにある。
南浦和にある「芽だか家」もそんな店のひとつだ。

場所は、南浦和駅の東口から駅前通りを直進し、左側の「サンクス」の角を左に曲がって、すぐ右手の路地に入ると、右側にある。駅から歩いて約4分。

店先に下げられた緑提灯が目印になる。
緑提灯は「地場産品応援の店」の証しで、国産食材を半分以上使用している店が掲げられる。この店は星が3つ描かれているので、70%以上は国産食材ということだ。

古くて小さな大衆居酒屋なので、入るには少々勇気が要るかもしれない。
実際、店内は狭い。カウンターに5席、テーブルは4人用、2人用が1卓ずつ。店は、年配のご主人が1人で切り盛りしている。

平日の早い時間だと、客が誰もいないことも。
だが、意外とこの店のファンは多い。その理由は、この店の酒と肴。
ご主人の好みがモロに反映されているのだが、酒飲みのツボを心得ているのだ。

日本酒は、・純米(600円)、喜久酔・特別本醸造(650円)、獺祭・純米吟醸50(700円)、山形正宗・純米(700円)、三芳菊・特別純米(700円)、花陽浴・純米吟醸袋吊り斗瓶囲(750円) 、鷹勇・純米吟醸なかだれ(800円) 、黒龍・大吟醸(1,200円)。お燗向けに金寳(ぎんぽう)・純米 燗誂(600円)もある。

黒龍は少々高いものの、全体的に手頃で美味しいものを揃えてあるし、特に埼玉・羽生の「花陽浴」はなかなか飲めない。
ほかに、臨時に入荷する銘柄もあるようだ。

焼酎は、芋紫尾の露(400円)、(400円)、伊佐大泉(400円)、 赤兎馬(550円)、げんもん・原酒38度(700円)。
麦がむらさき浪漫(450円)、唐変木(400円)。
米に水鏡無私(400円) 、泡盛に天使の夢(500円) がある。

ビールザ・プレミアム生(500円)、ほかにボトルワイン(2,000円~)などもあるらしい。

料理も、酒飲みに嬉しいメニューばかり。
塩やっこ(400円)、いか丸干し焼き(400円)、旬肴盛り合わせ(800円)など手頃な価格のものが多く、これに旬のものや珍味が加わって、メニューは飽きない。
ふぐのこ茶漬け(600円)は、ふぐの卵巣を2年以上糠に漬けて毒を抜いた珍しいお茶漬け。
中には、のどくろ一夜干し(1,500円)や、牛みすじ焼き(1,200円)といった、少々高価だが希少な素材も揃っている。(旬の時期だと、のどくろが煮つけなどでも食べられる

旬の美味しい野菜や魚介の料理がいただけて、味付けの注文やワインに合う料理をといったわがままもOK。
酒飲みにとって、家に帰る途中でつい寄りたくなるのは、こういう店なのだ。

→芽だか家
http://members.jcom.home.ne.jp/medaka/medaka.htm

文句なしにいい店。築地「やまだや」 (08/8/26)

「いい店、知らない?」と人に聞かれて、自信を持って勧められる店が何軒あるだろうか。
もし場所が築地で良ければ、「やまだや」を紹介すれば事足りる。

最初に、この店の欠点になりそうな点を挙げておく。
隅田川に近い築地にあるので、交通の便はあまり良くない。平日でも空席がほとんどないため、予約は必須。料理のボリュームが大めなので、4人くらいで行った方がいい。勘定は決して高くないが、安いというわけでもない。

少なくとも自分には、これ以外に文句のつけようがなかった。
常に満席なので、料理が出てくるまで少々時間がかかることもあるが、スタッフの動きもサービスもいいので、文句を言う気になれない。
しかも、出て来る料理はどれも美味い。酒も、手頃な値段で出せる美味しい銘柄が厳選されている。
店はオシャレというほどではないが、デートにも充分使えるキレイな造り。カウンターは奥行きがあり、料理を置くスペースに困らない。

場所は、晴海通りの勝どき橋手前の信号を左折して約200mの左側、2つ目の信号の手前。
入口を入ると左側にテーブル席、右側にカウンター、ほぼ正面に小上がりの座敷席がある。小上がりは1卓しかないので、ちょっとした独占スペースだ。

店主の山田佳延さんは、父親が築地市場の仲買人だったそうだ。大阪の調理師学校でフレンチを学び、卒業後「キハチ」で3年、中華の「麻布長江」で2年、更にアメリカ料理の「レリノス」、居酒屋「十干」と幅広く修行を積み、1999年に慣れ親しんだ築地で店を構えた

料理はどれも美味しいが、名物を挙げるなら、手作り帆立貝クリームコロッケ(4個で840円)。これを頼まないお客はほとんどいない。自分のように1人客の場合は、1個だけでも注文を受けてくれる。これは、ほかのメニューも同じで、刺身の盛り合わせは通常各4切れずつで1,890円だが、「2切れ×4種類」といった融通を利かせてもらえた。

料理には、鮪ホホ薬味ステーキ(1,365円)といった大物もあるが、レバームース(5個・840円)や、自家製豆腐の味噌漬け(4個・756円)といった小品もあり、これがまたシビれるうまさ
刺身には韓国・百済の塩を、鰹のタタキには英国マルドンの塩を合わせるといった、細部までのこだわりが活きている。(この塩があまりに美味しく、それだけでもツマミになってしまう。)

築地には毎日足を運び、父の代から付き合いのある仲買人たちから、安くていい物を選りすぐって仕入れている。素材へのこだわりは市場にとどまらず、毎年1回はスタッフと野菜の産地まで畑を見に行くそうだ。
お酒も同様で、焼酎なら鹿児島の蔵元を訪ねて芋掘りを手伝い、ワインならフランスで葡萄の収穫から醸造まで体験した上で仕入れているというから、もはや脱帽。

グラスワインは525円から。ボトルワインは4,000円台~8,000円台まで、白・赤それぞれ3種類ずつ用意されている。自然農法で作られているワインが多く、コスト・パフォーマンスの高いものが選択されている。
メニューにあるクレマンは、シャンパーニュ地方以外のフランス国内で、シャンパーニュと同じ製法で造られた発泡性ワインのこと。下手なシャンパンより美味しいものも多く、値段はずっと割安だ。

日本酒は、新潟の「清泉(きよいずみ) 」特別本醸造(525円)、埼玉の「神亀(しんかめ) 」純米(735円)、岩手の「酉与右衛門(「酉与」で一字。よえもん)」特別純米・吟ぎんが(735円)、奈良の「風の森」(08/1/30紹介)純米・アキツホしずく酒(735円)、島根の「ヤマサン正宗」純米吟醸・佐香錦(787円)、徳島の「高柿木(たかがき)」生もと造り・純米生原酒(892円)など。
こちらも見事なコスト・パフォーマンスに惚れ惚れする。量は1合弱だが、半分で半額という注文も可能だ。ぬる燗もOK。

生ビールは、キリン・一番搾り(525円)、サッポロ・エビス黒(630円)、ハーフ&ハーフ(577円)。このほか小瓶の地ビール(大体630円)も用意されており、今は茨城の常陸野ネストビール「ペールエール」が飲める。

焼酎は鹿児島の「千亀女(せんかめじょ)」が芋・麦の両方そろっている(グラス525円、1合945円、黒じょか682円)。それ以外の焼酎は日によって変わるようだ。(グラス各630円)

いい店で飲む幸福に酔いしれたいなら、ぜひ予約して訪れてみてほしい。

→livedoor グルメ/やまだや
http://gourmet.livedoor.com/restaurant/4253/

お酒とのお付き合い (08/8/24)

このブログで紹介しているのは、自分が実際に入った店で、良いと思った店ばかり。当然、入ってみてハズレだったという店もあるわけで、そうした店は紹介していない。

掲載しない店も含めると、かなりの数の店に入っていることになるが、別に毎日呑んでいるわけではない。
これでも、2日連続では呑まないようなるべく心がけているのだ。

それは、経済的な理由と、健康上の理由から。
いくら安い店が中心とは言え、毎日呑んでいられるほど儲けていない。できれば週2回くらいに抑えたいところなんだが、正直なかなか難しい…。

また、100歳まで元気に呑み続ける目標を達成するためには、当然健康にも気をつけなくてはならない。毎年健康診断を欠かさないのはもちろん、なるべくベストに近い身体状態を保つよう、それなりに気を配っている。
お陰で、少なくともこれまで1度も内臓系の病気にかかったことはない。

昔は無茶な呑み方をすることも多かったが、今は翌日に響くほど呑むことは滅多になくなった。身体のこともあるが、翌日の予定を潰す価値があるほどの酒(の時間)は、さすがに多くなくなったということもある。

年齢を重ねて酒の飲み方が変わってくるのには、分別がつくとか、酒が弱くなるとか以外に、酒との付き合い方が分かってくるということがあると思う。自分にとって、楽しいお酒の時間とはどういうものなのかが分かってくると、無理して呑むようなことはなくってくるはずだ。

呑み友達にあまりお酒に強くないタイプの友人もいるのだが、彼らの呑み方を見ていると、お酒の楽しみ方にルールはいらないと心底思う。
日本酒を入れて呑む友人もいるが、自分はいいアイデアだと思った。
お酒に強い西洋人は、ウィスキーに氷を入れて呑むことはあまりしないが、日本では度数の強いウィスキーを楽しむ方法として定着している。それと同様に、お酒に弱い人が日本酒を楽しむ方法として、オン・ザ・ロックもあっていいと思っている。

お酒との付き合い方というのは、人との付き合い方と似ている。1人1人、考え方もやり方も違っていて、正解などない。
自分なりの付き合い方を、ゆっくり時間をかけて見つけていくしかないのだ。
失敗を重ねることもあるし、後悔することも多いだろうが、そうした紆余曲折を経て成熟した酒呑みこそ味があるというのも、人付き合いと一緒ではないだろうか。

レトロな銀座の串焼き屋、「銀座ささもと」 (08/8/22)

銀座あたりで庶民派の呑み屋と言えば、三州屋(08/5/15紹介)か有楽町のガード下がパターンだ。しかし、銀座のど真ん中に大人気の串焼き屋があるのを忘れちゃいけない。和光の裏手にある「銀座ささもと」だ。
牛や豚の美味しい内臓を食べられる店として、都心の串焼きファンから熱い支持を得ている。

場所は、銀座4丁目交差点から晴海通りを数寄屋橋方面へ向かい、2つ目の角を右に曲がればすぐ左側だ。
大きな提灯に縄のれんと、大衆居酒屋らしいたたずまい。
ガラスの引戸を開けると、いきなり4人掛けと6人掛けのテーブルが置いてある。その奥の左側がカギ型のカウンターで、右側は2~3人用のテーブルが3卓。
椅子はすべてベンチ式のため、混んで来たら詰めて座る仕組みだ。カウンターは詰めれば10人くらいまで座れそう。テーブルは人数が少ないと相席になることもある。

照明は裸電球。壁のあちこちに『太陽を盗んだ男』から『パレスチナ1948・NAKBA』まで新旧の映画や、土方巽のトリビュート展などのポスターが貼ってあり、なかなか渋い。一番奥にあるレジの手前には、古めかしい木製レジも置かれている。

料理メニューは、串焼きと煮込みがほとんど。豚と牛と野菜というラインナップで、鶏はない。
定番のハラミや牛タン(585円)といったものだけでなく、他店には無いような珍しい部位もあるのが魅力。
脳味噌を煮込んだ「ブレ煮込み」(780円)は、とろけるような食感が人気で、売り切れの場合も多い。「牛タンのツクネ」(585円)は、内側を生のまま残した絶妙の焼き加減で、これまた売り切れるのが早い。こうしたスペシャルメニューを除くと、豚串は1本195円(刺身は292円)、牛串は1本390円の均一価格だ。

最初の料理には、味噌たれの「串煮込み」(390円)を頼むのがセオリー。びっくりするほど早く出てくる。逆に、同じく味噌たれの「キャベツ煮込み」(195円)は、15~20分かかるので早めに頼んでおいた方がいい。
この店には箸がなく、煮込みや刺身を含むすべての料理を串に刺しているのが面白い。

お酒のメニューは数こそ少ないが、こちらも面白い名物がある。
葡萄(ぶどう)割り、酸塊(すぐり)割り、梅割りの、3通りの焼酎割りだ。(各682円)
三重の麦焼酎・亀甲宮(キンミヤ)に十勝ワイン・トカップを1割混ぜたのが葡萄割りで、明るいルビー色がキレイ。
同じくカシスを混ぜたのが酸塊割り、梅シロップを混ぜたのが梅割りだが、これらは非常に強いため1人3杯までしか注文できない。

ビールもすべて682円で、ヱビスの生と黒生、ハーフ&ハーフ、アサヒ「スーパードライ(中瓶)」、キリン「クラシックラガー(中瓶)」がある。
日本酒は、冷酒が「玉の光」(グラス・682円)で、お燗が「新政」(徳利・780円)と、選択の余地なし。

「ささもと」は、元々新宿思い出横丁の超人気店で、銀座は支店のような形で1982年にオープンした。
新宿店は女性のみだと入店できず、看板もなければメニューも無い。味は銀座以上という噂だが、ハードな常連が多いらしく、内臓系にうとい自分は今ひとつ訪ねるのを躊躇している。

ちょっとクセはあるものの、店の雰囲気が気に入れば絶対また来たくなるはず。
お客でいっぱいの割に予約は受け付けていないため、電話で空席を確認してから急行するほかない。
客層は意外と幅広く、オジサンは目立つものの老若男女さまざまで、カップルも珍しくないようだ。

なお、ここに書いたのはすべて税込み価格たが、店のメニューは税抜きで書かれているので注意してほしい。

→銀座ささもと
http://sasamoto.kdn.gr.jp/

独特の雰囲気がある洋酒の店、大宮「洋酒館 バジェナ」 (08/8/21)

大宮に、ウェストサイドストリートという駄洒落のようなネーミングの路地がある。
元は西武デパートの横を抜けていたために付けられた名前だと思うが、今は「LOFT」になってしまったため、某ミュージカルのパロディ以外の何物でもないネーミングになってしまった。
全長100m余りで、車が通れないほどの狭い路地だが、左右に数多くの飲食店が立ち並んでいる。

その旧中山道寄りに、「洋酒館 バジェナ」がある。
場所は、大宮駅の東口駅前から銀座通りを北に進み、「LOFT」の手前のウェストサイドストリートに入って約80m、左側。
うっかりすると通り過ぎてしまいそうな目立たない店だが、その名の通り洋酒の品揃えはかなり充実している。

店構えはパブ風だが、本物の油絵があちこちに飾られた独特の雰囲気。「洋酒」というネーミングは、伊達ではない。
けっこう古い店らしく、店内は落ち着いた趣がある。
入口から奥にかけて、4人用のテーブルが並べられていて、総席数は45席ほどだ。

生ビール(450円~)もあるが、世界各国のビールを小瓶で取り揃えており、20種類以上はあった(550円~)。
ボトルワインも2,800円から色々あり、ウイスキーはグラス400円から揃う。
ほかに、サワー(400円~)やカクテル(480円~)も提供しており、ドリンクメニューは全部で250種類にもなるそうだ。
「洋酒館」なので日本酒はさすがに見当たらなかったが、焼酎はしっかり揃えてある。

料理は、和・洋・中・エスニックと、ほぼノンジャンル。カモ肉トロカルパッチョ(680円)、タコス(680円)、牛肉のビール煮(700円)、豆腐ごま味噌サラダ(600円)、地鶏のソーセージ(580円)、パスタ(630円~)、自家製ピザ(500円~)、その他多数。価格帯としては、決して高くない。
宴会コースは2,000円~5,000円で、飲み放題は2時間2,000円(28種類のドリンク)。

バーでもないのに、これだけ多くのお酒が楽しめる店はなかなかない。
よほど洋酒好きの人がやっているのだろうと思ったのだが、少なくともフロアで見かけたのはふくよかな年配の女性で、とても洋酒マニアには見えなかった。

普通の居酒屋と一味違った店に行きたい時など、ここに友人を案内すれば話の種になりそう。
昼間はランチもやっていて、カレーが人気のようだ。(辛口はけっこう辛いらしい。)

→Saitama Infoドットコム/洋酒館 バジェナ
http://www.saitama-info.com/cgi/prn_info.cgi?ta_0486432900_0

ワインを気取らずガブ飲みする店、銀座「ポンデュガール」 (08/8/18)

銀座のかなりはずれに、パリ下町の居酒屋のような小さな店がある。コストパフォーマンスの高さで人気がある「テーブルワイン ポンデュガール」だ。7月28日に紹介した「なじらて」の近くでもある。

場所は、銀座1丁目だが、地下鉄有楽町線の新富町駅が一番近い。2番出口から出ると、高速道路の上をまたぐ「三吉橋」が目の前にあるが、その1つ右隣の「新富橋」を渡ると、すぐ右手のたもとにある
オリエント急行のようなデザインの緑色の外壁で、店の表にもテーブルが2卓おいてある。表の席は、冬にはフルパワーのヒーターが置かれるそうだ。

店内は、赤い壁にフランスの地図やロートレックのポスター、サビニャックのポストカード、アメリのチラシなどがびっしり飾られている。入口のすぐ右手の壁は丸ごとワイン棚。
テーブル5卓にカウンター3席ほどの狭い店で、テーブルの間隔も狭い。店の中央のワゴンにはグラスワイン用のボトルが何本か冷やされいる。

みんなで気取らずに安いワインをガブガブ呑むという店なので、カッコつけて飲みたい人は別の店にした方がいい。
一応、壁の黒板などにおすすめワインが書かれてはいるが、日ごとに変わることもあって、ほとんどの客はスタッフの女性に好みを伝えて選んでもらう。「軽めでフルーティーな赤を」などと頼めば、3本くらいおすすめのボトルを持ってきてくれる。ボトルワインは1,980円からで、3,000円台が中心と、まさにテーブルワインの店だ。グラスワインは全て500円。

ワインは南フランスを中心に、イタリア、スペイン、カリフォルニア、チリからイスラエルまで多彩に揃えられている。ボトルにはすべて白いペンで値段が書かれているので、とても分かりやすい。
手頃なワインばかりだが、値段の割に美味しいものがチョイスされているので信頼していい。真夏の今は、もうちょっと赤ワインの温度が低いと嬉しいのだが、まぁ固いことは言わない。

以前は世界10ケ国のビールも備えてあったのだが、今はサッポロ(480円)、ヱビス(600円)と、ギネス(600円)くらいに減ってしまったのが残念。

料理はけっこうボリュームがあるので、複数で取り分けるのがいい。
継ぎ足し味噌で煮込んだ洋風もつ煮込み(680円)、トリッパのトマトソース煮込み(735円)、ラムのビール煮込み(1,580円)といった煮込みメニューが人気なので、1つは頼みたい。
手造りピッツァマルゲリータ(735円)や、ペンネゴルゴンゾーラ(840円)といった定番もあり、軽いものが良ければ242円からある前菜や、前菜盛り合せ3種(630円)も手頃だ。
どれもが居酒屋価格なので、安心して注文できる。

お客はやはり近くのOLさんが多いようだが、カップルや男性客も珍しくない。少々狭いのが難点だが、賑やかにワインを楽しみたい人にとっては、嬉しい店だ。
ただし、予約しなしで入るのは、遅い時間でないとまず無理。かなりの人気店なので、余裕を持って予約しておきたい。

なお、店名の「Pont du Gard」とは、フランス南部にある古代ローマ時代の水道橋で、世界遺産。
新富橋とは月とスッポンなのだが…これもシャレ?

→テーブルワイン ポンデュガール
http://www.pontdugard.jp/map.html

この街の住人として通いたい!谷中「麻音(あさね)酒場」 (08/8/14)

谷中は、昔懐かしい日本情緒が漂う街だ。なんでも70以上の寺院があるらしい。
谷中と言えば霊園が有名だが、ここは墓地というより公園に近い存在で、散歩や花見、デートコースにもなっている。

そんな谷中に、初音小路という古くて小さな飲み屋街がある。JR日暮里駅の西口から谷中に向かって150mほど進み、十字路を左折すると左側が入口だ。朝倉彫塑館の少し手前と思えば早い。
全長わずか30m程の路地に、17軒の呑み屋がひしめいている。当然、狭い店ばかりで、通りがかりで入るには少々勇気が要りそう。この路地の左側、奥から三軒目に「麻音酒場」がある。

この季節、天気が良ければ入口は開けっ放し。中はカギ型のカウンターに7席程しかない。来てくれたお客は断らないため、混んでくると椅子を片付け、一時立ち呑み屋と化すこともしばしばだ。
店の裏の階段を上がると2階にも座敷があり、そこも2~7人くらいで使える。(前日までに予約要。)実は3階もあるのだが、これはナイショ。

2004年8月4日に開店したこの店は、58年の歴史がある初音小路では新参者。店の内装も、お洒落ではないが、どことなくモダンだ。
店主の川上さんは古いもの好きなため、店のあちこちにレトロなグッズが置かれている。

カウンターの奥には、古いロボットや仮面ライダーの人形(フィギュアとは言わない)十数体が置かれている。
川上さんの愛用品はキセル
2階の座敷には、丸いちゃぶ台に火鉢、足付きテレビ、古い8ミリカメラ、文机に池波正太郎の文庫本
更に三味線やクラシックギターといった楽器類もある。2階はお酒の持ち込みも可能(有料)なので、内輪の宴会にはもってこいだ。

メニューは、カウンター内の黒板に書かれている。
日本酒はすべて純米で、今ある銘柄は緑川、天狗舞、大七、伝心。いずれも700円だ。(銘柄によっては700円以外の場合もある。)お椀に入れたコップに注いでくれ、たっぷりこぼしてくれる。どう見ても1合以上あるだろう。
常温が基本だが、夏は冷酒(緑川をシャーベット状に凍らせたもの)、冬はお燗が加わる。
ほかに、ビール(今はハートランド)、ホッピー、焼酎のハイボールが550円、焼酎「黒霧島」が600円。

肴は、300円か500円がほとんど。つくねの皮巻きやチョリソー、もやしレバー炒めなどは500円。冷奴、冷やしトマト、塩辛、酒盗、塩らっきょう、煮凝りなどは300円。いずれも量はたっぷりある。高いものでもつけめんの600円までで、最低は煮玉子の200円だ。
なお、お通しには500円の肴が出される。

初音小路は一見行き止まりに見えるが、実は更に狭~い路地が裏手に伸びていて、日暮里駅方面への近道になっている。常連たちはもっぱらこの裏道を利用し、しかも店の裏口から出入りしたりする。

この手の横丁は、渋谷の「のんべえ横丁」、新宿の「やきとり横丁」、池袋の「人世横丁」などあちこちにあるが、初音小路には独特の雰囲気がある。とにかく地元の客が多いのだ。それでいて、一見の客でも自然に溶け込める気さくさがある。都心では死語に等しい「人情」が、しっかり息づいている街に見えた。
トイレが小路突き当たりの共同という悪条件にも関わらず、女性客が少なくないのも、そんな魅力があるからだと思う。

この心地良い空気には、自分もすっかり魅了された。
「この街に住んでみたい」、そう感じさせてくれる酒場である。

→麻音酒場
http://www.geocities.jp/asanesakaba/

由比ガ浜の欧風カレー店、「woof curry」 (08/8/12)

週末、久しぶりに鎌倉まで遊びに行って来た。
鎌倉は学生時代よく訪れた場所で、今でも従姉妹や知人が何人か住んでいるものの、長いことご無沙汰だった。久々に訪ねてみて、いい意味で昔と変わっていないことに、ほっとした。変わった所と言うと、海の家が贅沢になったことと、江ノ電に液晶ディスプレイが付いたことくらいか。

久々の鎌倉なので、やはり美味しい店でランチをとりたい。
今、鎌倉で注目のお店と言えば、何と言っても3月22日(土)にオープンした「Bills」だろう。七里ヶ浜を望むロケーションといい、世界一と評されるスクランブルエッグといい、話題性ではこの夏一番だ。
自分も関心はあったのだが、値段の高さと、開店前から行列が絶えないという噂を聞いて、お盆前の日曜に訪れるのはさすがに避けることにした。

その代わりに行ったのが、今年の4月19日(土)に開店した「woof curry」。こちらは由比ガ浜通り沿いにある小さなカレー屋さんだ。
江ノ電の長谷駅と由比ヶ浜駅、どちらからも歩いて5分程度だが、長谷駅からの方がやや近いような気がした。

店は、築30年の古い洋装店を、スタンダードトレード社の手でキレイにリフォームしたもの。小さいながらも白を基調としたシンプルで開放的な空間を創り出しており、居心地はいい。2階には、昔懐かしい足踏みミシンやロッキングチェアが置かれている。

店を切り盛りするのは、引地恵一さん・志津佳さんご夫妻。ご主人は、元PLATONというバンドの凄腕ドラマーだったとか…。吉祥寺の老舗カレー店「まめ蔵」で修行したそうだが、「まめ蔵」とは少々テイストを異にしている。

カレーは、チキン(850円)、野菜(850円)、ポーク(900円)、キノコ(900円)、ビーフ(950円)、スペシャル(1,100円)の6種類。スペシャルは、ビーフと野菜、それにゆで玉子が丸1個入っている。ルーはどれも共通のようだ。
味は、自分好み欧風カレー。マイルドでコクがあり、味も香りもいい。肉は柔らかく煮込まれ、野菜は茄子や獅子唐、プチトマトなどが入っている。アーモンドスライスもGOOD!

辛さは抑えられているので、大抵の人は問題ないだろう。事前に頼めば+50円で辛口や甘口に調整してもらえる。同様に、お子様カレーも可能。大盛りは+150円、生玉子・ゆで玉子は+50円で対応する。
メニューにない組み合わせでも、臨機応変に作ってもらえる柔軟性が嬉しい。

アルコール類は、ビール(650円)と、グラスワイン(赤・白いずれも500円)のみ。
ビールはドイツの麦芽100%イェーバーピルスナーの小瓶だが、独特の風味があってなかなか美味しかった。
ほかに、ソフトドリンク類やミニサラダ、ヨーグルト(ブルーベリーソース)なども用意されている。

湘南らしい爽やかさと、素朴なアットホームさのある「woof curry」。
由比ガ浜の人気店になること間違いない。

→woof curry
http://www.woof-curry.com/

途中下車して寄る価値あり!西川口「BAR CASK AND STILL」 (08/8/11)

西川口というと、正直あまりイメージの良い街ではない。だが、駅から30秒の距離にある「BAR CASK AND STILL」は、洋酒好きにとってわざわざ途中下車してでも寄る価値がある店だ。

場所は、西川口駅の西口に出て、駅前から左手に入る路地を進むと、すぐ左側の地下。「BAR」というシンプルな看板が目印だ。

階段の上にも季節のメニューを書いた黒板が掲げられていて、その日のおすすめに胸が躍る。
煉瓦に囲まれた階段を下り、扉を開けると、右側から正面にかけて逆L字型のカウンターが伸びる。左側には1卓だけテーブル席がある。合わせて13席ほどの小さな店だ。

カウンターの背面は、上から下までビッシリとボトルが並べられていて壮観。シングル・モルトだけでも400種類以上あるそうで、酒好きならこの景色だけでうっとりとしてしまう。

店のスタッフは3名。店主である川本将人さんは、この店一筋(前身である「HIDAMARI 狸 Part3」を含む)で、バーテンダー歴19年目を迎える。日本と英国のソムリエ資格を持ち、シングル・モルトと英国をこよなく愛しつつ、日本酒もたしなむというオールラウンダーだ。

紅一点の山口貴子さんも、川本さんに次ぐ古株。ベネンシアドール・アフィシオナド資格を持つほどのシェリー好きでありながら、料理の腕もかなりのものだ。意外と女性客が目に付くのは、彼女のおかげかもしれない。
若手の石川和伸さんもミクソロジスト(フルーツカクテル)系のバーテンダーながら、シェリーの修行にスペインまで行くという勉強熱心。

店のメニュー等はホームページを見てもらうとして、この店の特徴はともかく「お酒が好きで好きでしょうがない」という情熱にあふれていることだ。
3人ともプロのバーテンダーらしく、必要以上にお喋りなタイプではないが、お客にもひしひしとその好きさが伝わってくる。
そのため、お客にも「酒を愛する客」が多いようだ。周囲の注文の仕方を見ていると、それぞれが自分のスタイルを持って、この店とお酒を楽しんでいる客が多い。

品揃えが素晴らしい分、1,300円、1,800円、2,100円といった、ちょっと高めのものも多いので、自分のように目に付いたボトルを指差してオーダーするタイプの人はご用心。一応値段を確認してから注文しないと、勘定が1万円を超えてしまうこともありそうだ。

だが、ともかく酒好きを虜にしてしまうような品揃えに加え、アットホームな雰囲気、それでいてさりげない仕草でキッチリとプロの仕事を見せてくれるスタッフと、魅力が満載
こんな店の常連になれたら、お酒の楽しみが一層広がるに違いない。

→BAR CASK AND STILL
http://home.att.ne.jp/alpha/caskandstill/

使い勝手のいい焼鳥居酒屋、新橋「いいかげんや」 (08/8/7)

焼鳥屋には滅多に行かないのだが、会社近くの新橋には焼鳥名店が多い。
素材の良さで群を抜く「鳥九」、焼きの腕は天下一品の「益子」、豊富なメニューが人気の「鳥繁」、味とボリュームで有無を言わさぬ「地鶏屋」…といった名店がしのぎを削っており、都心の焼鳥ファンを集めている。

だが、コース主体で単品の値段が不明だったり、店が狭かったり、いつも満席なのに予約ができなかったり…といった不便な店が多いのも事実。
もうちょっと気軽に利用できる店ということで、今日は「いいかげんや」を紹介する。

店は、JR新橋駅の烏森口から「新橋西口通り」をまっすぐ約200m、通り抜けたあたりの左側にある。
入ると、右側にカギ型のカウンター、左側にテーブル席があり、あわせて1階に24席。2階にも28席がある。

ここでは、毎日クール宅急便で直接仕入れる長州鶏を、備長炭で焼きあげている。
どれも定評のある味だが、名物は白レバー(250円)。8時前に売り切れる日も多いので、残っていたらラッキーだ。どうしても食べたいなら予約時に取り置きをお願いしてみるのがいいかもしれない。
生でも焼きでもいただけるが、嫌でなければ生の方がいいと思う。

ボンジリ(150円)や、軟骨の混じった首肉たたきつくね(250円)、地鶏の生わさび和え(680円)も人気がある。
鶏料理1品+串焼5本のセットもいくつかあって、鶏料理が「手羽先唐揚」なら1,300円、「たたき」か「生わさび和え」なら1,380円だ。

炭火串焼き以外のメニューも豊富。厚揚げとうふ(520円)、メンチカツ(520円)、鶏の油を使った手羽先唐揚(5個 600円)、納豆オムレツ(500円)、みず菜と温泉玉子のサラダ(680円)、焼きおにぎり(2個500円)、抹茶アイス(300円)…など。
冬向きだが、地鶏鍋(1人前1,100円)、地鶏キムチ鍋(1人前1,200円)といった鍋物もある。

ここは焼酎が約60種類揃っているそうなので、焼酎党には嬉しいだろう。いいちこが450円、さつま島美人、薩摩邑、喜界島、八重丸、鍛高譚あたりが500円、克、晴耕雨読、芋、銀滴あたりが600円だ。
メニューに載っていない銘柄も多いので、好きな人は店の人に相談するといい。焼酎のボトルは2,800円から。
梅酒(600円)もいろいろあるようだ。

日本酒は、扶桑鶴(480円)とその冷酒(300ml・840円)、風の森(500円)など、種類は5種類ほどだが、銘柄は悪くない。(「風の森」は08/1/30に紹介済み。)
ただ、焼き場の近くに徳利が置いてあったらしく、常温と注文したはずがまるで日向燗で出てきたのは残念。
もうちょっと日本酒党にも気を遣ってくれぇ~

→ぐるなび:いいかげんや
http://r.gnavi.co.jp/a836900/

ハマの男気バンド「クレイジーケンバンド」 (08/8/4)

好き嫌いがハッキリ分かれるアーティストは珍しくないが、大多数に嫌われることを少しも恐れず、ダサさと紙一重のカッコ良さを堂々と追求している。それが、クレイジーケンバンドの持ち味だろう。

リーダーは、元クールスRCの横山剣。「遅れてきた昭和歌謡」とも評される男くささあふれる曲は、ほかに真似ができない不良中年バンドとして、一部に熱狂的なファンを持つ。

昔のキャバレーのステージが似合いそうな歌謡バンドのテイストを色濃く残しながらも、1曲ごとにソウル、ファンク、ロックンロール、ブルース、R&B、ロカビリー、ラテン、ボサノバ、ジャズ…といった音楽要素も自由奔放に取り入れ、独自の世界観を作り上げている。そういう意味では、一見ジョーク音楽っぽく装いながらも、実はかなり実験的で緻密に練られた音楽を追求しているのだろう。

メンバーは総勢12人。リーダーである横山剣が、作詞・作曲・編曲・キーボード・ボーカルを担当している。
初期からのメンバーは、小野瀬雅生(ギター・キーボード・コーラス)、新宮虎児(ギター・キーボード)、中西圭一(サックス・フルート)、洞口信也(ベース)、廣石恵一(ドラム・パーカッション)。
ほかに途中加入したメンバーとして、高橋利光(キーボード)、菅原愛子(ボーカル・コーラス)、スモーキー・テツニ(ボーカル・コーラス)、河合わかば(トロンボーン・フルート)、澤野博敬(トランペット・フリューゲルホーン)、伊達弦(パーカッション)がいる。
他のバンドと掛け持ちしているメンバーもけっこういるようだ。

結成は、1997年の横浜・本牧。当初は「ゲロッパ1600GT」といういいかげんなバンド名だったらしい。
2002年のシングル曲『タイガー&ドラゴン』が2005年春にTBSでTVドラマ化され(出演は長瀬智也、岡田准一ほか)、「俺の話を聞けぇ~!」という強烈な主題歌で、一躍注目を浴びた。この曲は、和田アキ子など複数のアーティストにカバーされている。
逆に、和田アキ子の『あの鐘を鳴らすのはあなた』も、映画『歓喜の歌』の主題歌として彼らがカバーしており、iTunesStoreなどの配信限定で今年リリースされた。

昨年は、TVドラマ『今週、妻が浮気します』のエンディング・テーマ「てんやわんやですよ」が、初めてオリコンチャートのトップ10入りを果たし、ドラマや映画の仕事が増えているようだ。
春に公開された映画『純喫茶磯辺』でも、テーマ曲を含めた映画音楽をプロデュースしている。

これまでほぼ年1枚ペースでアルバムを発表してきた彼らだが、8月13日に10枚目のアルバム「ZERO」がリリースされる。
決してカッコつけず、茶化してみたり、ふざけてみたり、わざとハズしてみせるのが、彼らにとってのカッコ良さ。今や死語に近い硬派の粋が、彼らの曲からは漂ってくる。

彼らの濃厚な曲には、やっぱりウィスキー焼酎のような男くさい酒がよく似合う。
昔からバカやって遊んでいたような男同士で飲み明かすには、きっと格好のBGMになるだろう。

→クレイジーケンバンド公式ホームページ
http://www.crazykenband.com/


ファン続出!新宿の隠れた超人気店「西尾さん」 (08/8/2)

知っていると自慢できる飲み屋というのがたまにある。新宿の「西尾さんは、まさにそんな店。
場所は、新宿通りを御苑方面に進み、新宿三丁目交差点を越え、「世界堂」の横の細い路地を入った左側。階段から地下に降りた右側のドアが店だ。

右側のカウンターに8席。椅子にはお茶箱が使われていて、荷物は箱の中に入れる。
左側には、西尾さん名物・お通しサラダの入った冷蔵ケースがあり、その手前と奥に1卓ずつテーブル席がある。手前の席の椅子はビールケース、奥の席の椅子はなんと古い冷蔵庫を横倒しにしたものだ。

この季節、ビールケース席と冷蔵庫席の上に扇風機はあるものの、店内は少々暑い。入口にも「中は暑いです。外の方が涼しいです。」と書かれている。薄着だったらさほど気にならない。
カウンターの上には、乾き物の入った瓶などが置かれ、一番奥には映像がうっすらダブる液晶テレビでスポーツ中継などを流している。
まるで、西尾さんちのバーベキューパーティに呼ばれたかのような、気どらない雰囲気だ。

お通しは、要らない人は取らなくて構わない。欲しい人は、冷蔵ケースの中にある生野菜をお椀に取り、オリジナルのドレッシングをかけて勝手にいただく。ドレッシングは、、岩塩のドレッシングや黒胡椒のドレッシングなど6種類くらいあり、脇に置いてある梅茶漬けの素を掛けてもいい。
食べ放題なので、3杯くらいお代わりする人は珍しくない。

西尾さんはコックコートを身に付け、居酒屋というより洋食屋のシェフといった面持ちだ。
スタッフは彼1人なので、料理によっては時間がかかる場合もあるが、そこは大目に見よう。
ドリンクにも料理にも、西尾さんのセンス全開で、個性的でありながらどれも美味しく、病み付きになるファンが続出している。

静岡おでん(1本130円)は、カウンターから自分で取って、自己申告する(1本130円)。
朝採れ生しらす刺(680円)は不定期入荷のため、あればラッキー。
珍しい静岡の黒はんぺん焼(480円)は、白いはんぺんとは似て非なる味。
海老とアボガド人気マヨ(680円)や、2人分はありそうな釜まんま(ホタテorきのこorタコ・各580円)は、時間がかかるので早めに注文しよう。
揚げたて!手羽先(1本180円)や手造りさつま揚げ(2個380円)も定番の人気メニュー。
きぬごし冷奴(半丁150円、1丁300円)、いか塩辛(200円)、天城のわさび漬け(ちょっとだけ100円)といった安いメニューが多くてありがたい。

日本酒開運が定番で、1合580円。ほかに季節の地酒があり、今は天の戸の純米「美稲八○」が同じ値段で飲める。コップ酒(380円)もあり。
本格焼酎は、一粒の麦、博多天盃、桜島、黒伊佐錦、ぶんご、山田錦、里の曙、あじや、久米仙、残波、忠孝(60cc)など、いずれも400円。

焼酎お湯割りは、梅干し、炙りいか、昆布、かつお節などが入れられて、各380円。替玉焼酎とお湯を200円で追加できるのが嬉しい。焼酎割りも11種類ある(各420円)。
ワインは、多くのトラットリアでハウスワインに選ばれている、イタリアRICCOVINO(赤・白)がグラス420円だ。

あちこちに貼られている相田みつをのような注意書きも味がある。「自分のより高い傘を持って帰るのはやめよう」「冷やし中華、始めません」など、なかなか楽しい。

ここは、西尾さんのテイストが好きな人が集まる、ホントの隠れ家。平日でも予約で満席ということが多いので、行きたい人は、少なくとも1週間以上前に予約した方がいい。

→食べログ:西尾さん
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13026389/

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